「半年ROMれ」とは?意味と使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

「半年ROMれ」とは「しばらく書き込みをせずに見ていなさい」という意味です。

ROMるという言葉が聞き慣れない人も多いのではないかと思います。

由来を知らなければ、意味の検討をつけるのも難しいですよね。

この記事では、「半年ROMれ」の意味や由来、使い方について解説します。

「半年ROMれ」の意味

半年はんとしROMろむ

しばらく書き込みをせずに見ていなさい

「半年ROMれ」とは、インターネット上の掲示板やSNSなどで、空気を読んで発言をやめるよう促すネット用語です。

ネット掲示板やSNSには、それぞれ独特のコミュニケーション方法や暗黙の了解があることが多いです。

その場の雰囲気を知らずに書き込んでしまうと、場をしらけさせてしまうことがあります。

「その場での振る舞い方を自分で学んで発言してほしい」という意図を伝えるために、「半年ROMれ」という言い回しが使われるのです。

 

「半年」というのはたとえです。

書き込みの暗黙のルールを理解することができれば、半年を待たずに書き込んでも他の人を不快にさせることが減るでしょう。

「半年」というと大げさな期間に思えますが、「半年ROMれ」は「半年黙って読むくらいでないと、お前はこの場のノリを理解することはできない」という嫌味で使われていることが多いのです。

「半年ROMれ」の使い方


  1. 「ここの人たちは、どうしてこんなことで騒いでいるんですか?」「半年ROMれ
  2. 「今の話の流れがわからない奴は半年ROMってろ」

「半年ROMれ」は、相手が空気を読まずに発言したときに使われます。

①の例文では、その場の雰囲気が読み取れずに発言をしてしまった相手に対し、「半年ROMれ」が使われています。

②の例文では、その場の雰囲気が理解できない相手に対し、不用意な発言をしないようけん制しています。

「半年ROMれ」の由来

半年ROMれとは、ROMるというネット用語を応用した定型表現になります。

「ROMる」とは

ROMるとは「Read Only Member」という和製英語から生まれたネット用語です。

「Read Only Member」は、読み出し専用のメモリを表す「Read Only Memory(ROM)」をもじった表現です。

ROM

  • ROMる
    ネット掲示板やSNSへ書き込みをせず、ただ他の人の投稿の内容を読んでいること

“Memory” を “Member” に変えることで、ROMの「読み取る」というニュアンスを残しつつ、ネット用語として成立させています。

「ROM」の例
  • 音楽や音声などが収録されているCD
  • ゲームソフト

「半年ROMれ」は、1990年代後半から2000年代初頭、「2ちゃんねる」をはじめとした一連のwebサイト掲示板で使用されていました。

現在は、死語に近い言葉となっています。

ネット用語「ROMる」の意味と使い方をわかりやすく解説

「半年ROMれ」の英語訳

半年ROMれを英語に訳すと、次のような表現になります。

  • LURK MOAR
    (もっとROMっていな)

“LURK MOAR” の意味

“LURK MOAR” は、「半年ROMれ」に近いネットスラングで、「もっとROMっていろ」という意味です。

“lurk” とは、「ひそむ」という意味の英単語で、 “LURK MOAR” は「コメントをせずに読む」という意味になります。

“moar” とは、「もっと」という意味の英単語 “more” と、「大声で叫ぶ」という意味の英単語 “roar” を組み合わせたネットスラングです。

“more” の持つ「もっと」という意味をさらに強調して言いたいときに使われます。

「半年ROMれ」の関連語


「半年ROMれ」の関連語にggrksというものがあります。

  • ggrks(ぐぐれかす)
    相手が初歩的な知識を持っていないことをなじる言葉

ggrksは「それくらい自分で調べろ」というニュアンスを持つ言葉です。

「ググる」は、Google検索が語源となっているネット用語で、インターネットで検索することを表します。

「ks」は「カス」と読み、「ググれ」という命令に「それくらいのことでいちいち他人に質問するな」という嫌悪感を加える意味合いがあります。

「半年ROMる」メリット

掲示板のコミュニティに参加する前に、一定期間ROMることには利点もあります。

ROMっている間は書き込みという形で意見を表明することはできませんが、そのコミュニティのルールを把握することができるのです。

 

対面でのコミュニケーションでは、相手の性格に合わせた対応をすることができます。

しかし、匿名の人間が集まっている場である掲示板では相手の顔が見えず、投稿された情報からしか人となりを判断することができません。

そのため、掲示板では、その場の暗黙の了解が各々の人間を一つにまとめる唯一の鍵となります。

そのコミュニティの人間にだけわかるような空気感を知るのには、ある程度の文字情報を集めるまで、他の人の投稿を読むことに徹する必要があるのです。

その他のネット用語

インターネット掲示板では、以下のような用語も使われます。

その他のネット用語
  • 新参(しんざん)
    新しく参加した人
  • 古参(こさん)
    昔から参加している人
  • 厨房(ちゅうぼう)
    幼稚な発言をする人を侮辱した表現
  • ゆとり
    「ゆとり世代」と呼ばれる世代の若者
  • 老害(ろうがい)
    若い世代に活躍の場を譲らず、社会で幅を利かせる高齢者
  • DOM(ディーオーエム)
    情報共有サイトから、ダウンロードだけをする人
  • 情弱(じょうじゃく)
    情報に疎い人
  • 空気嫁(くうきよめ)
    「空気読め」の置き換え表現

「新参」「古参」の意味

「新参」は「新参者」の略で、コミュニティに対し新しく参加してきた人のことです。

それに対して、コミュニティ発足当初から参加していた古株のことを「古参」と呼びます。

「厨房」「ゆとり」の意味

「厨房」「ゆとり」は、若者を侮蔑するときによく使われる表現です。

「厨房」は中学生を意味する「中坊」が変換しやすい漢字に置き換わった表現で、文章が稚拙であったり自己を特別視するような発言をしたりするような相手に対して使われます。

「ゆとり」は「ゆとり世代」の略で、いわゆる「ゆとり教育」を受けていた世代に対し、常識や根性が欠けていると指摘するときに使われます。

ゆとり教育とは
ゆとり教育とは、詰め込み教育や競争重視の教育への批判を背景に生まれた、余裕を持った学習計画に基づいて行われる義務教育のことです。

内容を減らす方向性で教育指導要綱が改訂されたのは、1980年度、1992年度、2002年度です。

「ゆとり世代」に明確な区別はありませんが、特に2002年度の改訂の影響を受けた世代を指して使われることが多いです。

「老害」の意味

「老害」は、高齢の人間で、利権を持って譲らない人のことを指す言葉です。

特に、若い世代にとって不利益となるような主張をしたり、迷惑な行動をしたりする高齢者に対して使われます。

少子高齢化の影響で若い世代の影響力が弱まり、結果的に若年層と高齢層との対立が生まれて「老害」のような上の世代を敵視する表現がよく使われるようになったのです。

「DOM」の意味

「DOM」とは、 “Download Only Member” の略で、情報共有サイトで他の人が共有した資料をダウンロードするが、自分自身は情報をアップロードしない人のことです。

情報共有サイトでは、善意によって互いが資料を共有し、情報を交換します。

「DOM」は、他者からの恩恵を受けるが自分自身は他者の利益になることはしない、という人のことを表します。

「情弱」の意味

「情弱」とは「情報弱者」の略で、情報に疎い人のことを表します。

多くの人が知っている流行やニュースを知らなかったり、調べる技術や方法を持ち合わせていなかったりする人に対して、「そんなことも知らないのか」と馬鹿にするニュアンスがあります。

また、情報に疎い自分を自虐的に表現する場合にも使われます。

「空気嫁」の意味

「空気嫁」は「空気読め」が置き換わった言葉です。

その場の雰囲気を理解していない人が場違いな発言をしてしまうと、場がしらけてしまいます。

そういった状況を嫌う人が、その場にそぐわない発言をした人を非難するときに使われるのが「空気嫁」なのです。

なお、それを省略した形が、一時期流行した若者言葉の “KY” です。

「半年ROMれ」のまとめ

以上、この記事では「半年ROMれ」について解説しました。

読み方半年ROMれ(はんとしろむれ)
意味しばらく書き込みをせずに見ていなさい
由来「Read only memory(ROM)」をもじった「Read only member」
英語訳LURK MOAR.(もっとROMっていな)

「半年ROMれ」は、言われた側はいい気のしない言葉ですが、多種多様な人が集まるインターネット上でのコミュニティの秩序を守るための手段とも言えます。

積極的に書き込んだり、もともと投稿はしないで読んでいるだけだったり、使い方はさまざまです。

しかし、インターネット上でもその場の暗黙の了解に従わなければいけない場面があるため、投稿のやり方に不安があれば「半年ROMれ」を実践してみるのもいいかもしれませんね。