「拝受(はいじゅ)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「拝受(はいじゅ)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「拝受」の意味をスッキリ理解!

拝受(はいじゅ):へりくだって受け取ること

「拝受」の意味を詳しく

「拝受」とは、「へりくだって受け取ること」という意味です。

「拝受」の漢字にはそれぞれ以下のような意味があります。

「拝受」の漢字の意味
  • :おがむ・お辞儀をする
  • :受け取る

「拝受」は組み合わせて「拝んで受け取る」という意味になるのです。

 

「拝受」は、動詞の「受ける」の謙譲語です。

つまり、「受け取る」という行為に関して、自分を下に見せて相手を立てることで、敬意を示す表現なのです。

上司や年上の人など、目上の人から何かをもらう際に使われます。

相手を立てる表現である尊敬語で「受ける」を表したい場合は、「お受けになる」「受けられる」が用いられます。

「玉稿拝受」とは?

「玉稿拝受(ぎょくこうはいじゅ)」は出来上がった原稿を受け取る時に用いられる言葉です。

偉い人の原稿を受け取る時に使われます。

ちなみに、「玉稿」は相手の原稿を敬う言葉です。

「拝受」の使い方

「拝受」の使い方の例として、以下のような文が挙げられます。

  1. 先ほどお手紙拝受しました。
  2. 今度のプロジェクトに関するメールを拝受いたしました。
  3. 確かに拝受しました。
  4. 提案書を確認させていただきました。取り急ぎ、拝受のご連絡まで。

上記の例文のように、「拝受」はビジネスシーンや手紙のやり取りなどの改まった場面でよく使われます。

 

「拝受します」という言い回しで用いられるのが普通です。

上司からメールや手紙を受け取ったことを表す際に用いましょう。

③の例文のように、前に「確かに」を付けるとより丁寧な表現になります。

急いでいる時に、とりあえず受け取ったということだけを連絡したい場合には、④の例文のように「取り急ぎ、拝受のご連絡まで」という表現を用います。

「拝受いたします」は二重敬語

「拝受いたします」という表現は二重敬語です。

二重敬語とは、同じ種類の敬語を重複して使用することです。

「いたす」は「する」の謙譲語表現です。既述したように、「拝受」は「受ける」の謙譲語であるため、「拝受いたします」は謙譲語が2つ重なっているのです。

「二重敬語」は一般的に適切でないとされています。ですが、「拝受いたしました」という表現は広く慣習的に用いられているため許容されています。

「拝受」のよくある間違い

「拝受」は以下のような間違った使われ方をすることがあります。

  • 「拝受」を相手の行為に使うのは間違い
  • 「ご拝受」は間違った敬語

それぞれの間違いについて詳しく見ていきましょう。

「拝受」を相手の行為に使うのは間違い

「拝受」を相手の行為に使うのは間違いなので注意しましょう。

「拝受」は謙譲語であり、謙譲語は自分の行為をへりくだって言うことで相手への敬意を表す言葉です。

そのため、相手の行為に使うと失礼に当たるので注意が必要です。

「課長、拝受してください」などと言わないようにしましょう。

「ご拝受」は間違った敬語

「ご拝受」は間違った敬語なので注意が必要です。

「ご」は相手に敬意を表すために用いられる尊敬語だからです。

「ご拝受」としてしまうと、自分の行為に敬意を表すことになってしまいます。

一方、「拝受」は自分の行為をへりくだって言う謙譲語なので、目上の人に「ご拝受ください」と言うのも間違いです。

「拝受」の類義語

拝受には以下のような類義語があります。

  • 受領(じゅりょう):物や金を受け取ること
  • 拝領(はいりょう):目上の人から物をいただくこと
  • 査収(さしゅう):金銭や物品、書類などをよく調べて受け取ること
  • 頂戴(ちょうだい):目上の人からいただくこと
  • 受信(じゅしん):他者からの通信を受け取る
  • 賜る(たまわる):目上の人からもらうこと
  • 頂く(いただく):「もらう」の尊敬語

「拝受」と「受領」の違い

「受領」とは、物やお金を受け取ることです。

「拝受」と「受領」には以下のような違いがあります。

  • 拝受:謙譲語
  • 受領:謙譲語でなければ敬語でもない

「受領」は、「拝受」と違って敬語ではないのです。

そのため、ビジネスメールで用いる時は謙譲語の「いたす」を使って「受領いたしました」のようにします。

また、「受領」は物理的なものを受け取る際にしか用いることができません。

「拝領」の意味

「拝領」は「目上の人から物を受け取ること」という意味です。

「拝領」は、「拝受」と似た意味を持っていますが、古めかしい言い回しであるため、あまり使われていません。

「査収」の意味

「査収」とは、「金品などをよく調べて受け取ること」という意味です。

「査収」は送り手側が用いる言葉です。

「どうぞご査収ください」というように使われます。これに対して「拝受しました」と答えるのが一般的です。

受け取る際に「査収」を用いないように注意しましょう。

「拝受」の対義語

拝受には以下のような対義語があります。

  • 拝辞(はいじ):へりくだって辞退すること
  • 遠慮(えんりょ):他人に対して言葉や行動を控えること
  • 提出(ていしゅつ):その場に持ち出すこと
  • 拝見(はいけん):「見る」の謙譲語

「拝辞」の意味

「拝辞」には、「受け取る」の反対の意味である「受け取らない、辞退する」という意味があります。

「拝」という漢字が共通していることから、「拝辞」も謙譲語の表現です。

目上の人からの命令や提案を断らなければいけない際に用いられます。

「拝受」の英語訳

拝受を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • receive
    (受け取る)
  • give
    (受け取る)
  • get
    (受け取る)
  • accept
    (受け入れる)
  • reply
    (返信する)

英単語で直接的に「拝受」を意味する表現はありません。「受け取る」を意味する receive を上手く使いましょう。

メールで「拝受しました」と書きたい際は、 I have received the email.Well received your message. を用いましょう。

まとめ

以上、この記事では「拝受」について解説しました。

読み方拝受(はいじゅ)
意味へりくだって受け取ること
類義語受領、拝領、査収など
対義語拝辞、遠慮、提出など
英語訳receive(受け取る)、give(受け取る)、get(受け取る)など

「拝受」は、ビジネスメールなどでよく使われる表現です。

状況に合わせて正しい敬語表現を使えるように、しっかりと意味と使い方を理解しておきましょう。