「逆説的(ぎゃくせつてき)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「逆説的(ぎゃくせつてき)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「逆説的」の意味をスッキリ理解!

逆説的(ぎゃくせつてき):間違っているようだが正しいこと・逆方向から思考すること

「逆説的」の意味を詳しく

「逆説的」には大きく分けて2つの意味があります。

「逆説的」の意味
  1. 間違っているようだが正しいこと
  2. 普通とは逆の方向から考えを進めていくこと

①は、「真理に背いているように見えながら、実は真理を言い表していること」を意味しています。

②は、「通常とは反対の方向から、考えを進めていくこと」を表しています。②のような「逆説的」な考え方は、主に心理学で採用されています。

「逆接」と「逆説」の違い

「逆接」と「逆説」は、読み方が同じですが、意味の違いがあります。

  • 逆接:2つの文または句の接続・文章の前後の内容。
「逆接」は、「文章の関係性や結びつき」を表した熟語です。「逆説」の「間違っているようだが正しいこと」「逆方向から思考すること」とは意味が全く違ってくるため、しっかりと理解しておきましょう。

「逆説的」に繋がりのある言葉

「逆説的」との関係が深いことわざを2つご紹介します。

  • 急がば回れ:「成果を急ぐならば一見してまわり道であっても安全・確実な方法をとったほうが良い」ということ。
  • アキレスと亀(ゼノンのパラドックス):「前方からスタートした亀との競争で、俊足のアキレスはいつまでも亀に追いつけない」という逆説。
2つの言葉は、「逆説的」の意味をより深く理解するために効果的です。具体的な例で表してみると「逆説的」の意味は捉えやすくなります。

「逆説的」の使い方

  1. 逆説的に聞こえるかも知れないが、昨日君に起きたことは、君の人生を豊かにするものだ。
  2. 不景気の中で、人手不足に陥っている現代の日本は経済学における逆説的な存在となっている。
①の例文は、「起きた出来事が関係ないように見えながら、自分に繋がっていること」を意味しています。

②の例文も、「経済学において、人手不足に陥っている日本が真理的な役割を果たしていること」を意味しています。

「逆説的」の類義語

逆説的には以下のような類義語があります。

  • パラドックス:正しそうに見える前提と妥当に見える推論から、受け入れがたい結論が得られること。

①の「パラドックス (paradox) 」は、「正しそうに見えるが正しいとは受け入れ難いこと」「誤っているように見えるが、実は正しいこと」を表します。

「反対」という意味の “para” と「意見・通念」という意味の “doxa” からなるギリシャ語です。

「正しそうに見える前提と、妥当に見える推論から、受け入れがたい結論が得られること」という意味もあり、一般的に、数学における考え方や手段として使用されます。知識として頭に入れておきましょう。

「逆説的」の対義語

逆説的には以下のような対義語があります。

  • 真説的:本当の説

「真説的」は、「正しい学説や意見」を表しています。「もっともらしい学説や意見・事実とされる事象とは、次元が違う批判や誤解の余地がない真実」という意味合いもあります。

「逆説的」の英語訳

逆説的を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • paradox
    (逆説)

まとめ

以上、この記事では「逆説的」について解説しました。

読み方逆説的(ぎゃくせつてき)
意味間違っているようだが正しいこと・逆方向から思考すること
語源「反対」という意味の “para” と「意見・通念」という意味の “doxa”から
類義語パラドックス
対義語真理
英語訳paradox

「逆説的」には、「間違っているようだが正しいこと」「普通とは逆の方向から考えを進めていくこと」の2つの意味があります。数学や心理学など幅広い分野で使用されます。

似た意味をもつ “paradox(パラドックス)” との違いもしっかりと理解して、使用していきましょう。