「具象化」の意味とは？「具現化」との違いは？類語から英語まで解説

「具象化」とは「思考を形にすること」という意味です。

「頭で考えているイメージがこのまま伝わったら良いのに」と思ったことはありませんか？

頭で考えていることを実際に形にする言葉は、「具現化」や「具体化」など数多くあるため使い分けるのが難しいですよね。

この記事では「具象化」の意味だけでなく、類義語との違いもわかりやすく解説します。

☆「具象化」をざっくり言うと……

「具象化」の意味

「具象化」とは「頭の中で考えている形のないものを、実際に形にすること」という意味です。

たとえば、頭の中に浮かんだ「りんご」というイメージを、絵に描く行為などによって、形にすることを表します。

「具象化」は以下の2語から成り立っています。

次に、「具象」の意味を詳しく解説します。

「具象」の意味

「具象」をさらに細かく分解すると、以下のようになります。

つまり、「具象」は「目に見えるようにするために、利用するもの」という意味です。

さらに、「変化すること」を意味する「化」が合わさって、「具象化」は「思考を目に見える形に変化させること」を表します。

「具象化」の使い方

「具象化」は主に芸術の分野で使います。

「具象化」の例文は以下のようなものがあります。

「具象化鏡」とは

「具象化鏡(ぐしょうかきょう)」とは漫画『ドラえもん』に出てくる道具です。

「具象化鏡」を使うと、以下のように、言葉の上での表現が実際に目に見えるようになります。

「具象化鏡」によって具象化されるものには、以下のようなものがあります。

「具象化」の類義語

「具象化」には以下のような類義語があります。

上記にあげた類義語のうち、特に「具象化」と意味が似ている語との違いを解説していきます。

「具象化」と「具現化」の違い

「具象化」と「具現化」には、以下のような違いがあります。

「具象化」と「具現化」は、「物が実体になること」という意味は同じですが、厳密な意味と使う場面が異なります。

「具象化」は、頭の中にある「りんご」というイメージを、絵に描く行為などによって、形にすることを表します。

一方、「具現化」は、頭の中に「りんご」というイメージをもったら、実際に本物のりんごが出現することを表します。

また、「具象化」は芸術分野でよく使い、「具現化」はビジネスシーンでよく使います。

「具現化」の意味とは？使い方から類語や英語や対義語まで例文付きで

2022年2月15日

「具象化」と「具体化」の違い

「具象化」と「具体化」は、以下のような違いがあります。

「具象化」と「具体化」は、「物が実体になること」という意味は同じですが、厳密な意味と使う場面が異なります。

「具象化」は、頭の中にある「りんご」というイメージを、絵に描く行為などによって、形にすることを表します。

一方、「具体化」は、頭の中に「りんご」というイメージをもったら、実際に本物のりんごを出現させたり、口の中にりんごの味を再現したり、本物のりんごの香りを再現したりすることを表します。

また、「具象化」は芸術分野でよく使い、「具体化」はビジネスシーンでよく使います。

「具現化」と「具体化」の違い

「具現化」と「具体化」は以下のような違いがあります。

「具現化」と「具体化」は、「物が実体になること」という意味と使う場面は同じですが、形にするものの範囲が異なります。

「具現化」は、理想や考えを一から作り上げることを表します。

一方、「具体化」は、作り上げた既にある理想や考えを実行することを表します。

したがって、「具体化」のほうが表す範囲が広いため、「具現化」は「具体化」の一部であるといえます。

「具象化」の対義語

「具象化」には以下のような対義語があります。

「具象化」の英語訳

「具象化」を英語に訳すと、次のような表現になります。

「具象化」のまとめ

以上、この記事では「具象化」について解説しました。

「具象化」とよく似た言葉はたくさんありますが、違いを理解して正しく使いこなしましょう。