「具現化(ぐげんか)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「具現化(ぐげんか)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「具現化」の意味をスッキリ理解!

具現化(ぐげんか):理想・考えを実際に表すこと

「具現化」の意味を詳しく


「具現化」とは、考えやアイディアなどに具体的な形を与え、見えるようにすることを意味する言葉です。

今まで見えていなかったもの、頭の中で考えていたものを、実際に目に見えるものにすることを表します。

マンガ・小説などの他、ビジネスシーンにおいて活用されます。

「具現化」の使い方

大きく3つのシーンで「具現化」は使用されます。以下の例文で確認していきましょう。

  1. 新商品のアイディアが実現可能か、具現化してみよう。
  2. 今朝、友達と喧嘩する夢を見たが、まさか具現化するとは思っていなかった。
  3. あの作品は、戦争経験者の苦悩を具現化しているようだ。

①は、「頭でイメージするのではなく、実際に行動する必要がある時」の使い方です。

②は、「悪い夢やイメージが、現実になってしまった時」を表します。

③は、 「体験・理想・思想などが、芸術作品に反映されていることを説明する際」の表現方法です。

 

「具現化」の語源

具現化を形成する3つの漢字には、それぞれ以下の意味があります。

  • :「そなえる」「整(ととの)う」
  • :「見える形にする」「あらわれる」
  • :「変わる」「ばける」
「具」は、「子安貝(こやすがい)」と「人の両手」から出来た象形文字です。「貝をお供えしている様子」から 「そなえる」という意味を指します。

「現」は、「3つの玉を紐で貫く様子」と「大きな目と人」からできた象形文字です。「玉の光を見ていること」から「見える形にする」という意味です。

また、「化」は、「点対象に、横から見た人の字が2つある様子」からできた象形文字です。「人が変わっている様子」から「変わる」を指します。

したがって、「具現化」とは 、「見える形にそなえ、変える」という意味の熟語になりました。

「具現化」の類義語

具現化には以下のような類義語があります。

  • 実現化(じつげんか):思っていたものや考えていたものが、実際のものになること。
  • 体現(たいげん):考えや主張を具体的な形にすること。

具現化と「具体化」「具象化」の違い

具現化と混同しやすい「具体化」「具象化」について、以下で解説していきます。

  • 具体化(ぐたいか):実際にはっきりとした形や内容を表すこと。
  • 具象化(ぐしょうか):思っていることを、実際に形にしてみてわかりやすくすること。

「具体化」は、計画・考えを実行に移す時にも使うことができます。「具現化」よりも幅広く使用できる熟語です。

「具象化」は、美術において、ものをはっきりと表現する場合にのみ使います。風景や人物などを思っている通り、見える通りに描くことを意味しています。

この3つの熟語は、漢字1文字の違いで意味にも違いが出てきます。使い分けに注意しましょう。

「具現化」の対義語

具現化には以下のような対義語があります。

  • 抽象化(ちゅうしょうか):物事の注目する部分だけを抜粋して、それ以外は取り除くこと。
  • 一般化(いっぱんか):共通している部分だけに注目し、それらを一つの概念にすること。
  • 仮想化(かそうか):実際ではそうではないことを、仮に考えること。
  • 普遍化(ふへんか):個別的・特殊なものを捨て、共通なものをとり出すことによって概念や法則などを引き出すこと。

「仮想化」はIT用語としても使用します。その場合は、「サーバーなどの物理的なリソースを、論理的に統合・分割することで複数化すること」、つまり「1つのパソコンに、2つ以上のシステムを内在させること」を表します。

「具現化」の英語訳

具現化を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • embody
    (具現化する)
  • shape
    (形づくる)

まとめ

以上、この記事では「具現化」について解説しました。

読み方具現化(ぐげんか)
意味理想・考えを実際に表すこと
語源「具現化」の漢字一文字ずつの「見える形にそなえ、変える」という意味から。
類義語実現化、体現
対義語抽象化、一般化など
英語訳embody(具現化する)

具体化や具象化など、似た形の熟語に注意し、正しく使用しましょう。