今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「頑迷固陋(がんめいころう)」です。
言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「頑迷固陋」をざっくり言うと……
読み方 | 頑迷固陋(がんめいころう) |
---|---|
意味 | 頑固で柔軟な考え方ができず、適切な判断を下せないこと。 |
類義語 | 狷介孤高、狷介固陋、固陋頑迷、冥頑不霊など |
対義語 | 現状打破、更始一新、新陳代謝、君子豹変など |
英語訳 | stubborn(頑固な), unregenerate(考えを変えることのない), obstinate(強情な) |
「頑迷固陋」の意味をスッキリ理解!
頑迷固陋(がんめいころう):頑固で柔軟な考え方ができず、適切な判断を下せないこと。
「頑迷固陋」の意味を詳しく
「頑迷固陋」は「頑迷」と「固陋」という2つの語句から構成されています。
「頑迷」は、頑固で柔軟な考え方ができず、物事の道理がわからなくなっていることを意味します。「固陋」も、考え方が古く、新しいものを受け入れることができないことを意味します。
つまり「頑迷固陋」は「頑迷」と「固陋」というほぼ同じ意味をもつ2つの単語を組み合わせて、頑固で視野が狭いという様子を強調しています。
「頑迷固陋」は、明治末期に日本で作られた和製漢語となっています。
一方で、「頑固」は、中国が起源の漢語であり、明治初期に日本に入ってきたと言われています。
「頑固」は、肯定的な文脈で使われることもあります。一方で、「頑迷固陋」は基本的には、否定的な文脈において使用されます。
「頑迷固陋」の使い方
- 社長があのように頑迷固陋では、この会社の寿命もそう長くはないであろう。
- 頑迷固陋な若者が多数存在していることが、この国にとって一番大きな問題だ。
- 年をとっているからといって、必ずしも頑迷固陋であるとは限らない。
- 情報技術に対する頑迷固陋な態度が仇(あだ)となり、日本は第二の近代化に完全に乗り遅れた。
「頑迷固陋」の類義語
頑迷固陋には以下のような類義語があります。
- 狷介孤高(けんかいここう):自分の意志をかたくなに守って、他と協調しない様子。
- 狷介固陋(けんかいころう):かたくなで頑固な様子。
- 固陋頑迷(がんめいころう):頑固で視野が狭く、道理をわきまえない様子。
- 冥頑不霊(めいがんふれい):道理がわからず、頑固で思考が鈍い様子。
どの四字熟語にも、「頑迷」「固陋」「狷介」「不霊」といった悪いイメージの言葉が含まれています。
「頑迷固陋」の対義語
頑迷固陋には以下のような対義語があります。
- 現状打破(げんじょうだは):現在の状況を打破すること。
- 更始一新(こうしいっしん):新たな物事を始めるにあたって、古いものを一新すること。
- 新陳代謝(しんちんたいしゃ):新しいものと古いものを入れ替えること。
- 君子豹変(くんしひょうへん):過ちに気づくと、すぐに改め、自らを向上させていくこと。
「頑迷固陋」の英語訳
頑迷固陋を英語に訳すと、次のような表現になります。
- stubborn
(頑固な) - unregenerate
(考えを変えることのない) - obstinate
(強情な)
- stubborn
「頑迷固陋」の英語訳では、上記のように1語の形容詞だけで表すことができます。
まとめ
以上、この記事では「頑迷固陋」について解説しました。
読み方 | 頑迷固陋(がんめいころう) |
---|---|
意味 | 頑固で柔軟な考え方ができず、適切な判断を下せないこと。 |
類義語 | 狷介孤高、狷介固陋、固陋頑迷、冥頑不霊など |
対義語 | 現状打破、更始一新、新陳代謝、君子豹変など |
英語訳 | stubborn(頑固な), unregenerate(考えを変えることのない), obstinate(強情な) |
変化が激しい時代においては、新しい情報や意見を取り入れていかなければ、時代に取り残されてしまいます。「頑迷固陋」ではなく、「自分のこだわりをもちながらも、他人の意見も柔軟に取り入れる」というような人物を目指しましょう。