今回ご紹介する言葉は、ネット用語の「ガチ」です。
「ガチ」の意味・使い方・由来・類義語・関連語「ガチ勢」についてわかりやすく解説します。
「ガチ」の意味をスッキリ理解!
「ガチ」の意味を詳しく
「ガチ」とは、真っ向勝負・正面からの本気のぶつかり合いを指します。
大相撲やプロレスにおける「真剣勝負」を意味する隠語である「ガチンコ」を略した語であるため「本気で・本当に・真剣に」などの意味合いで用いられることが多いです。
「ガチ」と「マジ」の違い
「ガチ」と似た言葉に「マジ」があります。「マジ」は「まじめ(真面目)」を略した語で「本気であること・真剣であること・真心がこもっていること・誠実であること」などの意味を持っています。
意味や使用場面はほとんど同じですが、「ガチ」は「マジ」より少し強いニュアンスを含んでいます。「マジで勉強する」と表現するよりも、「ガチで勉強する」の方がよりリアリティで、真剣みが強い印象を受けます。
また「マジになる」という表現は江戸時代からある古い言葉です。知識として頭に入れておきましょう。
「ガチ」の使い方
- 彼はガチで受験勉強に励んでいた。
- 彼女のことがガチで好きだった。
- 昨日私が言ったこと、ガチだから!
①の例文は「真剣」という意味を表しています。真剣なことを表現する際にも「ガチ」が使用されます。「真剣だった」という言葉は「ガチだった」と言い換えができます。
②の例文は「真面目に」という意味を表しています。「ガチな人」と表現する場合は「本格的に物事に取り組んでいるマニアな人、本気な人」を指します。
③の例文は「本当に」という意味を表しています。本当であることを強調したいときに「これガチなんだよ!」と表現できます。また、質問や会話の中で「本当に?」の言い換えで「ガチ?」と聞き返すこともできます。
「ガチ」の由来
力士同士が激しく立ち合いを行った際、「ガチン」と音がすることから、真剣勝負を表す「ガチ」という言葉が生まれました。
本来は相撲界の隠語として使用されます。1950年以降に、大相撲の慣習や文化が多数取り入れられた日本のプロレス界においても、同様の意味で用いられるようになりました。
「ガチ」の類義語
「ガチ」には以下のような類義語があります。
- 本気:冗談でない本当の気持ち
- 真剣味:真剣であること・まじめであること
- 誠実:まじめで、真心があること
- 本腰:本式の腰構えで取りかかること・真剣な気構え
関連語「ガチ勢」
「ガチ」がつく言葉に「ガチ勢」があります。
「ガチ勢」とは、「生活の一部を犠牲にできるほど、物事に本気で真剣に取り組んでいる人たち」を表します。ゲームやアニメなどのサブカルチャーにおいて「ゲームガチ勢」「アニメガチ勢」と呼ぶように、「〇〇ガチ勢」と使用するのが一般的です。
特にゲームではよく使用され、高得点や勝ち負けにこだわり、高度なテクニックを持ったプレイヤーを「ガチ勢」と指します。
「ガチ勢」に対するゲームのプレイスタイルを表す言葉には以下のようなものがあります。
- エンジョイ勢:ゲームが楽しむことに重点を置き、負けにはこだわらない人
- 趣味勢:趣味の範囲で楽しむことを目的とした人
- にわか:ゲームを始めたばかりで、レベルもテクニックも初心者であるプレイヤー
- ノリ勢:ノリでゲームを楽しんでいる人
- ミッドコア:ゲームプレイが好きで、自慢することが好きな人
まとめ
以上、この記事では「ガチ」について解説しました。
英語表記 | ガチ |
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意味 | 本気で・本当に・真剣に |
語源 | 「ガチン」という音から |
類義語 | 本気、真剣味、誠実、本腰 |
「ガチ」という言葉は、日常会話の中で頻繁に使用されていますが、その本来の意味は意外と知られていません。
自分の思いや気持ちが相手に適切に伝わるよう注意して使用していきましょう。