「フラッシュバック」の意味とは？使い方から英語や対義語や類語まで

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「フラッシュバック」です。

「フラッシュバック」の意味・使い方・語源・類義語・対義語についてわかりやすく解説します。

☆「フラッシュバック」をざっくり言うと……

「フラッシュバック」の意味をスッキリ理解！

「フラッシュバック」の意味を詳しく

「フラッシュバック」は「ふとした瞬間に何かを思い出すこと」という意味のカタカナ語です。大きく分けて3つの意味があります。

「過去の回想シーン」の意味

ひとつめが映像技法です。現在の状況の映像から、パッと過去の映像に切り替えることによって、過去に何があったのかを説明して演出する効果です。ドラマなどでよく使われます。

たとえば、主人公がハンカチを落としたとします。ハンカチを落としたタイミングを思い出しているシーンで、「そういえば、あの時」というようなセリフと共に落とした過去のシーンに切り替えることが「フラッシュバック」です。

視聴者としても「あの時こういう事があったんだ」と納得することができます。

「幻覚症状」の意味

ふたつめが、ドラッグに関する用語です。ドラッグには非常に強い副作用があるというのを聞いた事がありますよね。特にかくせい剤です。かくせい剤の使用を辞めた後に、幻覚や幻聴が聞こえることがあります。

この幻覚症状を「フラッシュバック」と言います。

「嫌な体験を思い出す」の意味

みっつめが、嫌な体験を思い出すことです。特に精神病などで多く見受けられる症状です。昔の嫌な記憶を何かのタイミングで、思い出してしまうことがあげられます。

「PTSD」とは「心的外傷後ストレス障害」とも言って、家事や事故、犯罪被害の体験が強い精神的ショックを抱えてしまう心の病気です。日常でその体験を思い出さないように生活していますが、何かの拍子で思い出して嫌な思い出が「フラッシュバック」することもあります。

「データ修復」の意味

また、ほぼ使うことはありませんが、IT用語として使うことがあります。「フラッシュバックデータベース」という形で使います。ハードディスクのデータなど使っていたら壊れてしまうことがありますよね。

そのデータの破損する前の状態に戻す機能を「フラッシュバックデータベース」と言います。

「フラッシュバック」の使い方

フラッシュバックはほぼ、記憶かドラッグに関して言及する時に使います。①の例文は記憶に関する例文です。「何かを思い出した」と言いたい時に「フラッシュバックした」と言います。

ニュアンス的に悪い記憶を思い出す時に使うことが多いです。

②の例文は、映像に関する例文です。「意味を詳しく」の部分で解説した映像の技法についてです。

③の例文はドラッグに関する例文です。ちなみに一旦ドラッグをやってしまうと、お酒を飲んだ時や、ストレスを感じた時にも「フラッシュバック」の症状が現れます。たとえ、少量の服用であっても起こります。絶対に辞めましょう。

「フラッシュバック」の語源

「フラッシュバック」の語源は英語のflashbackです。

意味は英語とカタカナ語で大きな差はありません。

「フラッシュバック」の類義語

「フラッシュバック」には以下のような類義語があります。

メモリー

「メモリー」は「記憶」という意味のカタカナ語です。単純に「記憶」という単語を使うことが多いですが、コンピュータの記憶装置やサービスの名称などで「メモリー」を使うことがあります。

リコール

「リコール」は「思い出す」という意味のカタカナ語です。「リコール」は一般的に「解職請求」「欠陥製品の回収」という意味で使うことが多いです。しかし、「思い出す」という意味もあるので覚えておきましょう。

走馬灯

「走馬灯」とは、「過去の思い出が蘇る」という意味です。特に過去の思い出が次々と蘇って来る時に使います。「走馬灯のように記憶が蘇る」と言うこともあります。

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2022年1月12日

「フラッシュバック」の対義語

「フラッシュバック」には以下のような対義語があります。

忘却

「忘却」とは「忘れ去ること」という意味です。ただ単純に「忘れる」というよりも強い意味合いです。「すっかり忘れ去られること」という解釈ですね。

記憶喪失

「記憶喪失」は「記憶を失うこと」という意味の四字熟語です。事故や犯罪などの体験をした時、人間はその体験や自分の身の回りの状況を忘れてしまう事があります。

記憶を忘れることで、本能的に身を守ろうとする人間の働きのひとつです。

まとめ

以上、この記事では「フラッシュバック」について解説しました。

ぜひ、この記事を参考にして「フラッシュバック」の意味や使い方を覚えましょう。