「フィクサー」の意味とは?使い方から英語や類義語まで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「フィクサー」です。

「フィクサー」の言葉の意味、使い方、語源、類義語についてわかりやすく解説します。

☆「フィクサー」をざっくり言うと……

英語表記「フィクサー」(“fixer”)
意味秘密裏に事件を調停・処理して報酬を得る人物のこと。
語源英語の”fixer”
類義語黒幕、斡旋者、ブローカー、政商、裏工作、影の実力者など

「フィクサー」の意味をスッキリ理解!

フィクサー(fixer):秘密裏に事件を調停・処理して報酬を得る人物のこと。

「フィクサー」の意味を詳しく

「フィクサー」とは、(特に外交・政治・ビジネスの世界において)秘密裏に事件を調停・処理して報酬を得る人物のことです。

「フィクサー」とは、政治・行政や企業の営利活動における意思決定の際に、正規の手続きを経ずに決定に対して影響を与える手段・人脈を持つ人物を指します。

また、正規の手段によらず、意思決定の過程に介入する資金、政治力、人脈などを持つ人物のことも「フィクサー」と言います。

一般的な「調整役」とは意味が異なり、ネガティブな意味を持つ言葉です。財界、政界、外交などの面で表舞台で活躍するというよりも裏交渉を行い、事件や問題を表に出ない様にもみ消したり、解決させるというイメージがあります。

「フィクサー」の使い方

  1. 裏社会を牛耳っているのはそのフィクサーである。
  2. 実力のある政治家でさえも、大物フィクサーには歯向かうことができない。
  3. フィクサーに問題解決のための買収を依頼した。

①の例文では、闇の社会を仕切っているのはそのフィクサーであるという意味になります。

②の例では、国を動かすような実力のある政治家をもってしても、大物フィクサーに対抗することができないということを表わしています。

③の例では、ある問題を表には出さず秘密裏に解決してもらうために、フィクサーに買収を頼んだことを意味しています。

「フィクサー」の語源

カタカナ語の「フィクサー」の語源は英語の”fixer”です。

英語の”fixer”は”fix“という単語から由来している言葉です。英語の”fix”には、「~を固定する」や「(日時や場所などを)決定する」という意味があります。

この英単語の”fix”に、人を表す接尾辞である”-er”をつけた英単語である”fixer”がカタカナ語の「フィクサー」の由来になります。

英語の”fixer”には、以下の意味があります。

英語のfixerの意味
  • 物事を取り付ける人
  • 仲介者
  • 調停者
  • 定着剤
  • (事件を)もみ消す人
  • 麻薬密売人
  • (競技や競争などで)八百長を仕組む人

英語の”fixer”には、ネガティブな要素を持つものとネガティブな要素を持たないものが存在します。カタカナ語の「フィクサー」では、「裏でもみ消しをする人」というネガティブな意味合いで使われることが多いです。

「フィクサー」の類義語

「フィクサー」には以下のような類義語があります。

  • 黒幕:裏や陰から計画や指図をする人のこと。
  • 斡旋者:間に入って、両者がうまくゆくようにとりはからう人のこと。
  • ブローカー:品物や権利などの売買の仲立ちを職業とする者のこと。
  • 政商:政治家と結びついて、特権的な利益を得ている商人のこと。
  • 裏工作:人目に立たないよう、陰で働きかけること。
  • 影の実力者:裏の舞台で、事実上の権力や力量を持っている人のこと。

まとめ

以上、この記事では「フィクサー」について解説しました。

英語表記「フィクサー」(“fixer”)
意味秘密裏に事件を調停・処理して報酬を得る人物のこと。
語源英語の”fixer”
類義語黒幕、斡旋者、ブローカー、政商、裏工作、影の実力者など

カタカナ語の「フィクサー」とは、表舞台には出ずに、裏舞台で秘密裏に物事を調停したり、調整したりする人であるということがわかりましたね。また「フィクサー」という言葉は、ネガティブな要素が含まれておりあまり良いイメージではない言葉であるため、実際に使用する際には注意が必要となります。