今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「フィッシング」です。
「フィッシング」の意味・使い方・語源・類義語についてわかりやすく解説します。
☆「フィッシング」をざっくり言うと……
英語表記 | フィッシング(phishing, fishing) |
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意味 | 釣り、詐欺 |
語源 | 英語の “phishing, fishing” |
類義語 | イカサマ、トリックなど |
「フィッシング」とは?
「フィッシング」の意味を詳しく
「フィッシング」は、「釣り」という意味のカタカナ語です。エサを使って、海や川にいる魚を取ることです。
その他にも「詐欺」という意味もあります。まず、詐欺集団が金融機関やショッピングサイトを偽って設立します。この金融機関やショッピングサイトを本物だと信じている消費者が何も知らずに、クレジットカードや銀行口座、氏名などの個人情報を入力します。
詐欺集団は、手に入れた個人情報を売買したり、脅したりしてさらなる大金を手に入れます。こうした一連の流れを「フィッシング」と呼びます。
「フィッシング」の使い方
- 今日は海にフィッシングに行く。
- フィッシングサイトをブロックする。
- フィッシング対策をしなければ、資産が流出する。
「フィッシング」という単語を使うのは、「魚釣り」か「詐欺」に関する時です。「魚釣り」の場合は、「フィッシングする」「フィッシングに行く」と言えば、「魚釣り」のことを表せます。
一方の「詐欺」という意味は、「フィッシングに引っかかる」「フィッシング対策する」というように使います。「詐欺」の意味で使用するときには、「フィッシング」の後に「する」をあまり使いません。そのため、見分けるときもここを参考にすると良いです。
①は、休日に関する例文です。この例文内での「フィッシング」は「魚釣り」という意味です。「海」「行く」などのキーワードが出てくるので、この例文に関しては意味をここで見分けるとよいでしょう。
②は、インターネットに関する例文です。ここでの「フィッシング」は、「詐欺」の意味です。「詐欺」の意味では、「サイト」「メール」と一緒に使うことが多いです。
「フィッシングサイト」は、消費者を騙すためのサイトです。「フィッシングメール」も受信者を騙すためのメールです。こちらも合わせて覚えておくと、意味の使い分けができます。
「フィッシング」の語源
「フィッシング」の語源は英語の “phishing” と “fishing” です。これらの単語は別の意味を持った単語です。
「詐欺」の意味では、 “phishing” が語源になっています。ちなみに、 “fishing” は “phishing” の成り立ちにも関係しています。人々に対して美味しい話を持ち掛けて、騙してお金を取るという動作は釣りに似ています。人々が魚で、美味しい話がエサです。
そのため、この詐欺が「釣り」と呼ばれるようになったのです。
一方の “fishing” は、「釣り」という意味です。「釣り場」「漁業権」という意味もあります。こちらはカタカナ語と異なる意味ですので、使うときには注意しましょう。
「フィッシング」の類義語
「フィッシング」には以下のような類義語があります。
- イカサマ:不正
- トリック:欺く
- チート:不正を働くこと
「トリック」は、「欺く」という意味のカタカナ語です。「トリック」は、非常に巧妙な欺き方に対して使います。例えば、マジックです。マジックのタネや仕掛けのことを「トリック」と呼びます。
また、とてもうまくできており、芸術にも劣らないという意味を込めて「トリック」と呼ぶときがあります。
まとめ
以上、この記事では「フィッシング」について解説しました。
英語表記 | フィッシング(phishing, fishing) |
---|---|
意味 | 釣り、詐欺 |
語源 | 英語の “phishing, fishing” |
類義語 | イカサマ、トリックなど |
「フィッシング」は、少しややこしい単語です。全く違う意味を持ったカタカナ語なので、「フィッシング」に関する知識がなければ混同しがちです。
ぜひ、この記事で「フィッシング」の意味や使い方を理解して、実生活に応用できるようにしましょう。