今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ユリイカ」です。
「ユリイカ」の意味や使い方、語源、類義語、標語としての「ユリイカ」についてわかりやすく解説します。
☆「ユリイカ」をざっくり言うと……
英語表記 | ユリイカ(Eureka) |
---|---|
意味 | 何かを発明・発見したことを喜ぶ時に使われる感嘆詞 |
語源 | 「発見」という意味のギリシャ語の “εὕρηκα” |
類義語 | 発見者、開発者、パイオニア、先駆者 |
標語としての「ユリイカ」 | アメリカ・カリフォルニア州の標語 |
「ユリイカ」とは?
「ユリイカ」の意味を詳しく
「ユリイカ」とは、何かを発明・発見したことを喜ぶ時に使われる感嘆詞のことです。
古代ギリシャの数学者であるアルキメデスが叫んだとされる言葉です。
アルキメデスが「ユリイカ」と叫ぶまでの有名なエピソードがあります。
当時のギリシアの王が純金を金細工師に渡して、王冠を作らせました。
しかし、金細工師が純金に別の金属を混ぜて量をごまかし、金の一部を盗んだという噂が広まりました。そこで王は純金の王冠に不純物が入っているかどうかを調べるようにアルキメデスに命令しました。
王冠の形を崩すことはできないのでアルキメデスは困り果ててしまいました。
ある日、風呂に入ったときに湯船からお湯があふれる様子を見て、物の容積によって液体があふれ出ることを発見して「ユリイカ!」と叫びまわったと言います。
アルキメデスは、王が金細工師に渡したものと同じ重さの金塊を用意しました。
そして、金塊と王冠のそれぞれを、水を張った容器に入れました。すると、王冠を入れたときの方が、金塊を入れたときよりも多くの水があふれたのです。
素材も重量も同じであれば、体積も同じはずだということから、王冠には混ぜ物がしてあると結論したのです。
「ユリイカ」の使い方
- 彼は「ユリイカ!」と叫んで部屋を飛び出した。
- 「ユリイカ!」と嬉々として言った。
「ユリイカ」の語源
「ユリイカ」の語源はギリシャ語の “εὕρηκα” です。
「見つける」という意味の動詞 “εὑρίσκω” の変化形です。英語では “Eureka” と言います。
“εὕρηκα” は「発見」という意味です。そのため現代では「見つけたぞ!」「わかったぞ」という意味で使われています。
もとの発音は「ヘウレーカ」や「ヘーウレーカ」というのですが訛って「ユリイカ」というカタカナ語になりました。
「ユリイカ」の類義語
「ユリイカ」には以下のような類義語があります。
- 発見者
- 開発者
- パイオニア
- 先駆者
標語としての「ユリイカ」
“Eureka” はカリフォルニア州の標語になっています。
カリフォルニアでは1884年にゴールドラッシュがありました。ゴールドラッシュとは新しく金が発見された土地に、一攫千金を狙う採掘者が殺到することです。
そのことと、アルキメデスが金の比率を知る方法を発見して「ユリイカ」と叫んだエピソードをかけてこの標語になったようです。
また、カリフォルニア州には「ユーレカ」という都市もあり、この都市名も “Eureka” に由来しています。
まとめ
以上、この記事では「ユリイカ」について解説しました。
英語表記 | ユリイカ(Eureka) |
---|---|
意味 | 何かを発明・発見したことを喜ぶ時に使われる感嘆詞 |
語源 | 「発見」という意味のギリシャ語の “εὕρηκα” |
類義語 | 発見者、開発者、パイオニア、先駆者 |
標語としての「ユリイカ」 | アメリカ・カリフォルニア州の標語 |
今の日本で「ユリイカ」と叫ぶシチュエーションはなかなか無いと思いますが、面白い由来を持ったカタカナ語でした。
しっかりと理解しておきましょう。