「エッセンス」の意味とは?使い方から英語や類義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「エッセンス」です。

「エッセンス」の意味・使い方・語源・類義語についてわかりやすく解説します。

☆「エッセンス」をざっくり言うと……

英語表記エッセンス(essence)
意味①物事の本質、最も大切な要素、真髄
②食品の香りつけに使用される香気の高い精油
語源英語 “essence”
類義語要素、核心

「エッセンス」の意味をスッキリ理解!

エッセンス(essence):①物事の本質、真髄 ②食品の香りつけに使用される香気の高い精油

「エッセンス」の意味を詳しく

「エッセンス」には、以下の2つの意味があります。

「エッセンス」の意味
  1. 物事の本質、最も重要なところ、真髄
  2. 食品の香りつけに使われる香気の高い精油
ここでは、これらの意味を順に説明していきます。

意味①:「物事の本質、最も大切な要素、真髄」

エッセンスはまず、「物事の最も重要な要素」という意味をもちます。物事の中で一番優れている点や、肝心なところを指す場合に使います。

また、エッセンスの意味である「真髄」には「その道の奥義、物事の精神」という意味をもつため、エッセンスにも同様の意味があります。

意味②:「食品の香りつけに使用される香気の高い精油」

エッセンスは、食品の香りつけなどに使用される香気の高い製油を指す言葉です。これは、エッセンシャルオイルをアルコールで抽出した物であり、化学合成もされて使用されます。

このエッセンシャルオイルは、植物の枝葉や実などからエキスが作られ、それをもとに作られますが、一部の香料やエキスは水に融解しにくいです。そのため、こうした素材をエタノールやグリセリンなどに溶解し、エッセンスを作ります。

このエッセンスの代表的なものとして、バニラエッセンスがあります。これはバニラから作った精油であり、アイスクリームなどを作る際に香り付けとして数滴使用されます。

 

また、酒なども香りをつけるために使用される場合にはエッセンスと呼ばれます。これの代表例として、アルコールに糖類や香料を加えて作られる「混成酒」であるリキュールがあります。

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「エッセンス」の使い方

  1. 物事のエッセンスを見抜く力をつける。
  2. 料理の完成度を高めるため、最後の仕上げにエッセンスによって香りづけをする。

上の例文のように、「真髄、精髄」を表す際や、物事の香りづけに使われる香油を表す際に用いられます。

「エッセンス」の語源

エッセンスの語源は英語の “essence” です。この言葉は「精髄、本質的なもの」という意味があり、この意味がそのままカタカナ語「エッセンス」の一つ目の意味として使用されています。

また、もう一つの意味である「食品の香りつけに使用される香気の高い精油」に関しても、作られる際に植物からエキスを抽出しているため、「植物の最も本質的な部分だけを取り出している」という観点から、一つ目の意味とつながっていると考えることもできます。

「エッセンス」の類義語

エッセンスには以下のような類義語があります。

  • 要素:物事が成立するための基本的な部分
  • 核心:物事の中心になっている大事なところ

「エッセンス」と「要素」の違い

「エッセンス」と「要素」の違いは以下の通りです。

  • エッセンス:物事の中で最も重要であると考えられている部分、基本的なものとは限らない
  • 要素:物事が成り立つための基本的な部分

「エッセンス」と「核心」の違い

「エッセンス」と「核心」の違いは以下の通りです。

  • エッセンス:「香油、エキス」という意味をもつ
  • 核心:「香油、エキス」という意味をもたない

まとめ

以上、この記事では「エッセンス」について解説しました。

英語表記エッセンス(essence)
意味①物事の本質、最も大切な要素、真髄
②食品の香りつけに使用される香気の高い精油
語源英語 “essence”
類義語要素、核心

このように、エッセンスには「精髄、真髄」といった意味のほかに「食品の香りづけをするための香油」という、全く異なる二つの意味があります。そのため、意味や使い方をしっかりと覚えておきましょう。

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つつつ
この道10年以上の読書家。 短い言葉で人を惹き付けるコピーが大好きです。 本の帯に書かれたコピーを見て買ってしまうこともしばしば。 読書で得た文章力を活かして、日常生活でよく使う言葉を中心に執筆しています。