「厭世的(えんせいてき)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「厭世的(えんせいてき)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「厭世的」の意味をスッキリ理解!

厭世的(えんせいてき):世の中に嫌気がさして、気分が投げやりになっているさま

「厭世的」の意味を詳しく

「厭世的」とは、人生や世の中にうんざりして、投げやりな気分になっているさまを表す言葉です。生きていることに希望を感じられなくなっている様子を指す時に使われます。

たとえば、「厭世的な考え」などと言う場合、悲観的な思考、投げやりな思考を意味します。

「厭世的」の「厭」は、「いや」「いと(う)」「あ(きる)」などと訓読します。「嫌」という字との違いは、積極的に何かをきらうわけではないという点です。「厭」には、同じような状態が続いて、結果的にうんざりするといったニュアンスがあります。

 

もともとは、「厭世する」という動詞があり、世の中を疎ましく思うことを表していました。「厭世的な〇〇」などと同様に、「厭世〇〇」といった表現もよく使われます。代表的なものを以下にご紹介します。

「厭世」を用いた表現
  • 厭世観:幸福を世の中に見出せず、すべてに対して悲観的に考える姿勢。
  • 厭世主義:厭世観に同じ。
  • 厭世家(えんせいか):厭世観を持っている人。ペシミストとも言う。

「厭世的」の使い方

  1. 彼の厭世的な表情を目にして、何とか助けてあげたいと思った。
  2. 勉学、運動ともに上手くいかないことが続き、私は厭世的な気分に追いやられた。
  3. あの人は、厭世的な小説をよく執筆する作家である。

①の「厭世的な表情」とは、悲観的で投げやりな感じがにじみ出ている表情を指します。

②の「厭世的」は、上手くいかないことが続き、もう何をやっても上手くいかないのではないかと後ろ向きになっているさまを表現しています。このように、上手くいかない経験がいくつか積み重なってうんざりしてしまう時に「厭世的」を使います。

③のように、文学作品や芸術作品に「厭世的」を用いることもあります。テーマとして、絶望や悲観を取り上げている作品は「厭世的な作品」と言われます。

「厭世的」の類義語

「厭世的」には以下のような類義語があります。

  • 悲観的:先行きに希望を持てず、後ろ向きに考えるさま
  • ペシミスティック:世の中に対して希望を持てないさま

「悲観的」は、先行きに希望を持てず、悪い方向に考えることを広く指す言葉です。一方、「厭世的」は、「世の中」や「生きていること」に対して投げやりになっているさまを指します。

「ペシミスティック」は、「厭世的」の英語訳 “pessimistic” です。カタカナ語としても用いられます。

「厭世的」の対義語

「厭世的」には以下のような対義語があります。

  • 楽天的:嫌な出来事にくよくよせず、明るく考えるさま
  • 楽観的:物事はうまくいくと前向きにとらえるさま

「厭世的」の英語訳

「厭世的」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • world-weary
  • pessimistic

上記2つとも、「世の中にうんざりしている」という意味です。

それぞれを用いた例文は以下の通りです。

例文
  • I am worried about him because he looks world-weary.
    (人生に対して投げやりなように見える彼のことが、私は気がかりだ。)
  • Because of a series of misfortunes, he became pessimistic.
    (災難続きの彼は、厭世的な考え方を持つようになった。)

まとめ

以上、この記事では「厭世的」について解説しました。

読み方厭世的(えんせいてき)
意味世の中に嫌気がさして、気分が投げやりになっているさま
類義語悲観的、ペシミスティック
対義語楽天的
英語訳world-weary, pessimistic

「厭世的」は、「悲観的」などの類義語を持ちますが、人生や世の中といった大きなものに関して後ろ向きな考えを持つ様子を指します。意味や使い方をぜひとも覚えてみてください。