「同伴」の意味とは?ホステス・ホスト業界での使い方まで解説

言葉

同伴とは「一緒に連れ立って歩くこと」「(水商売で)出勤前に客と会うこと」という意味です。

同伴は一般的に使われる言葉ですが、ホストクラブなどの水商売の場面でもよく使われます。

間違った意味でとらえて混乱しないようにしたいですよね。

この記事では、同伴の意味や使い方に加えて、類義語の意味も解説します。

「同伴」の意味

同伴どうはん

  1. 一緒に連れ立って歩くこと
  2. (水商売で)出勤前に客と会うこと

同伴は、一般的には「一緒に連れ立って歩くこと」という意味です。

そこから転じて、「水商売において出勤前に客と会うこと」という意味でも使われます。

ここからは、それぞれの意味を詳しく解説します。

意味①一緒に連れ立って歩くこと

同伴は、「ふたりの人間が一緒に歩くこと」という意味です

主に男女が一緒に歩くことを表します。

ただし、現代では男女だけでなく、同性同士でも同伴と表現します。

意味②(水商売で)出勤前に客と会うこと

同伴は、「ホストクラブやキャバクラなどの水商売において、店員が出勤前に客と会うこと」という意味もあります

例えば、キャバクラで働く女性が客の男性と、出勤前に食事をしたり買い物をしたりして一緒に時間を過ごします。

店員の女性と男性客は、そのまま一緒に女性が働くお店に入店します。

同伴することには、以下のようなメリットがあります。

店員側①多少の遅刻が認められていることが多いため、遅い出勤が許される
②客と一緒に入店することで、勤務開始と同時に指名料をもらえる
客側好きな店員を確実に指名できる

この意味の同伴には、以下のような種類があります。

  • 店前(みせまえ)同伴
    出勤前に待ち合わせをして、食事や買い物をせずに一緒に入店すること
  • 賭け(かけ)同伴
    出勤前に食事だけの約束をして、実際には食事の後に一緒に入店できるように繋げること
同伴は営業時間前、アフターは営業時間後を指す

アフター(after)は「後の」という意味です。

水商売においては、「営業時間後に店員が客と会うこと」という意味で使われます。

同伴とアフターは、会うのが営業時間より前なのか後なのかが異なりますが、行うことはほとんど同じです。

「同伴」の使い方

同伴の使い方を、以下の2つの意味ごとに分けて見ていきましょう。

  1. 「一緒に連れ立って歩くこと」の意味の使い方
  2. 「(水商売で)出勤前に客と会うこと」の意味の使い方

使い方①「一緒に連れ立って歩くこと」の意味

同伴は以下のような言い回しでよく使われます。

同伴の言い回し
  • 同伴する
  • 子供同伴
    子供と一緒に行くこと
  • 親子同伴
    親と子が一緒に行くこと
  • 父兄同伴
    親と子が一緒に行くこと

具体的な例文を見てみましょう。

  1. 愛妻家の夫が、妻に同伴する。
  2. 向こうで同伴しているふたりは、恋人同士だ。
  3. 結婚式に子供同伴で参加する。
  4. 親子同伴で遊べるスポットを探す。
  5. 水泳教室の体験には、父兄同伴が必須条件だ。
  6. 来週のライブ同伴者募集!
  7. 同伴者欠席の人いませんか?チケット譲ってください。

❻と❼では、ライブに一緒に行くことを同伴と表現しています。

使い方②「(水商売で)出勤前に客と会うこと」の意味

「(水商売で)出勤前に客と会うこと」の意味の例文は以下のようなものがあります。

  1. 客の男性に同伴を申し込まれた。
  2. 稼いでいるホステスのほとんどが同伴をしている。

「同伴」の語源

同伴を分解すると、以下の漢字から成り立っています。


  • ことを一緒にする

  • 付き従う人。付き従うこと

つまり、一緒に付き従う人や、付き従うことを表します。

「同伴」の類義語

同伴には以下のような類義語があります。

  • 同行(どうこう)
    ①一緒に行くこと
    ②一緒に行く人
  • お供(おとも)
    ①付き従って行くこと
    ②付き従って行く人
  • 随行(ずいこう)
    目上の人のお供として、ついて行くこと
  • 随伴(ずいはん)
    ①一緒に連れていくこと
    ②ある物事に伴って起こること
  • 帯同(たいどう)
    一緒に連れていくこと
  • 付添(つきそい)
    付き添うこと
  • 差添(さしぞえ)
    人を守ったり助けたりするために一緒に行くこと
  • 同道(どうどう)
    会社などで、目下の人を一緒に連れて行くこと
  • 御相伴(おしょうばん)
    主人や客に付き従うこと
  • 伴う(ともなう)
    ①一緒に行くこと
    ②ある物事が同時に別の物事をあわせもつこと
  • エスコート
    人に付き従って行くこと

それぞれの意味を詳しく見ていきましょう。

同行:一緒に行くこと

同行は、「一緒に行くこと」という意味です

同伴よりも広い場面で使われます。

例文
  • 新入社員が先輩社員に同行する。
  • 署までご同行願います。

随行:目上の人のお供として、ついて行くこと

随行は、「目上の人のお供として、ついて行くこと」という意味です

目上の人について行く時のみ使います。

例文
  • 取引先に行く部長に随行する。
  • 職員が大臣に随行する。

帯同:一緒に連れていくこと

帯同は、「一緒に連れていくこと」という意味です

主に書き言葉で使います。

例文
  • 出張に秘書を帯同する。
  • 家臣が主君に帯同する。

「同伴」の英語訳

同伴を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • accompany
    (同行する)
  • go with〜
    (〜と一緒に行く)
  • escort
    (女性に付き添う男性)
  • companion
    (連れ立っている人)
  • partner
    (仲間、友達、相棒)

“accompany” と “go with〜” は、ほとんど同じ意味です。

日常会話や親しい人に使う場合は、 “go with〜” のほうが一般的です。

「同伴」がつく語

同伴がつく語には以下のようなものがあります。

  • 同伴者
    ①一緒に行く人
    ②ある思想や運動に共鳴して、積極的に参加はしないが協力をする人
    ※同調者ともいう
  • 同伴者文学
    1920年代のロシアで、プロレタリア作家ではないが、十月革命への同調を示した作家たちの文学
  • 同伴者作家
    1920年代のロシアで、プロレタリア作家ではないが、十月革命への同調を示した作家
    例:エセーニン、レオーノフ、フェージン、ピリニャーク
同伴者は主語に注意

同伴者を「一緒に行く人」という意味で使う時には、主語に注意しましょう。

例えば、「彼」と「彼の同伴者」のふたりの人間が一緒にアメリカに行くという文章があるとします。

「同伴者が行けなくなったので彼だけアメリカに行く」は、主語が「彼」のため自然です。

しかし、「彼が行けなくなったので同伴者だけアメリカに行く」は、主語が「同伴者」のため不自然です。

「彼」が行けなくなった時点で同伴する対象がいないため、もうひとりの人間を「同伴者」とは表現しません。

「同伴」のまとめ

以上、この記事では同伴について解説しました。

読み方同伴(どうはん)
意味一緒に連れ立って歩くこと
(水商売で)出勤前に客と会うこと
語源同:ことを一緒にする
伴:付き従う人。付き従うこと
類義語同行
お供
随行 など
英語訳accompany(同行する)
go with〜(〜と一緒に行く)
escort(女性に付き添う男性) など
同伴がつく語同伴者
同伴者文学
同伴者作家

同伴は、簡単に言うとお供です。

「お供」と聞くと、日本昔話で桃太郎が動物を連れて鬼ヶ島に行ったことを連想しますね。

「一緒に行くこと」を表す語はたくさんあるため、状況に合わせて使い分けましょう。

ABOUT US

間山智賀
間山智賀
自称、誤字キラー。 Web記事でも誤字脱字を見逃しません。言葉が大好きです。 大学では言葉遊びについて研究していました。マイブームは日本語ラップを聴くこと。