「電光石火」の意味とは?使い方から英語や類義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「電光石火(でんこうせっか)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「電光石火」をざっくり言うと……

読み方電光石火(でんこうせっか)
意味きわめて短い時間
類義語疾風迅雷、迅速果敢、熛至風起など
英語訳At lighting speed, As quick as lightingなど

「電光石火」の意味をスッキリ理解!

電光石火(でんこうせっか):とても短い時間のこと。また、行動が素早いこと。

「電光石火」の意味を詳しく

「電光石火」という四字熟語のなかで、「電」と「光」に注目しましょう。

これら2文字を組み合わせると、「電光」という言葉になります。電光とは、稲妻(いなずま)の光のことです。

次に、「石」と「火」に着目しましょう。2文字を組み合わせると、「石火」という言葉になります。石火とは、石で火を起こすときに出る光のことです。

 

稲妻の光も、石で火を起こすときに見える光も、光る時間は一瞬ですね。つまり、「電光石火」は、とても短い時間を指すのです。

また、「電光石火」は、「一瞬の時間」という意味が転じて「すばやく動くこと」という意味をを表す場合もあります

「電光石火」の使い方

「電光石火」は、一般的に「電光石火の〇〇」という表現で使われます。「〇〇」には、具体的な行動内容が入る場合や、「速さ」や「勢い」など、スピードを表す言葉が入る場合があります。

このことを踏まえて、以下の3つの例文を見てみましょう。

  • 同僚の仕事ぶりを観察してみたとこえろ、彼の電光石火の早業(はやわざ)に驚いた。
  • 彼女はいつも、電光石火の速さでメールを返信してくれる。
  • 新幹線が、電光石火の勢いで通り過ぎた。

その例文でも、非常に短い時間を「電光石火」という四字熟語で表していますね。また、3文とも「早業」「速さ」「勢い」などの言葉とセットで使われているため、行動が素早いという意味合いも表していることがわかります。

「電光石火」の類義語

「電光石火」には以下のような類義語があります。

  • 疾風迅雷(しっぷうじんらい):行動が早く、激しいこと
  • 迅速果敢(じんそくかかん):決断と行動が素早いこと
  • 熛至風起(ひょうしふうき):決断と行動が素早いこと
  • 紫電一閃(しでんいっせん):短時間で激しい変化が起きること
  • 脱兎之勢(だっとのいきおい):素早く動くこと
  • 電光朝露(でんこうちょうろ):きわめて短い時間
  • 光芒一閃(こうぼういっせん):状況が短時間で変化すること

いずれも、非常に短い時間を指すものや、短時間で行動を起こしているものですから、「きわめて短い時間」や「素早く動くこと」を指す「電光石火」の意味と共通していますね。

「電光石火」の英語訳

「電光石火」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • At lighting speed
    (光のような速さで)
  • As quick as lighting
    (光と同じくらい速く)
  • In no time
    (あっという間に)

どれも、「瞬時に」という意味を示していますから、「電光石火」の英訳といえます。

特に、“At lighting speed” と “As quick as lighting” の2つは、「電光石火」と同じく、光をスピードの象徴として表現していますね。

「電光石火」の中国語訳

「電光石火」を中国語に訳すと、次のような表現になります。

电光石火diàn guāng shí huī
(とても短い時間。また、行動が早いこと。)
风驰电掣
fēng chí diàn chè

(とても短い時間。また、行動が早いこと。)
「电光石火」に注目しましょう。「電」という漢字は、中国語の簡体字で「电」と表記されます。

まとめ

以上、この記事では「電光石火」について解説しました。

読み方電光石火(でんこうせっか)
意味きわめて短い時間
類義語疾風迅雷、迅速果敢、熛至風起など
英語訳At lighting speed, As quick as lightingなど

大事な局面において、スピーディーに行動することは重要です。ですから、「電光石火」の勢いで行動するのは良いことといえます。

ただし、あまりに速く行動すると、ミスなどが出てくる恐れもありますから、注意も必要ですね。