「惰性(だせい)」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「惰性(だせい)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「惰性」の意味をスッキリ理解!

惰性(だせい):これまで続けている習慣。慣性。

「惰性」の意味を詳しく

「惰性」とは、これまで続けている習慣のことです。「惰」は「今までの状態を変えないこと」、「性」は「傾向」を意味します。

「惰性で~する」や「惰性的」という言い回しがよく使われます。特に何も意識せず、それまでの勢いや癖によって物事に取り組む姿勢を表現しています。

また、何の意味も考えずに同じ行動を続けているという否定的なニュアンスで「惰性」が用いられることもあります

物理的な性質としての「惰性」

「惰性」には、物体の性質を表す用法もあります。

物理における「惰性」は、ある物体が外から力を受けない時、その物体は同じ運動を続けるという性質を意味します。こちらの性質は「慣性(かんせい)」とも言います。

たとえば、道を歩いていて小石につまずいたとします。この場合、小石からは進行方向と逆向きの力を受けますが、身体は止まることなく前によろけますよね。これは、歩いている状態を維持して前に進もうとする「惰性(慣性)」を身体が持っているためです。

ちなみに、「これまで続いている習慣」という意味の場合、「惰性」を「慣性」と言い換えることは出来ません。注意しましょう。

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「惰性」の使い方

  1. このやり方は惰性で続いているだけで、本当は良くないのだろうと思う。
  2. 彼の生き方は惰性的に見えるが、案外気楽なのかもしれない。
  3. 電車が急停止し、惰性で転びそうになった。

①と②では、「これまで続いている習慣」という意味で「惰性」が使われています。特に、①では「本当は良くない」という否定的なニュアンスで「惰性」を用いています。

③で用いられているのは、物理的な意味における「惰性」です。電車が急停止する時、進行方向と逆向きの力を身体は受けますが、前に進もうとする「惰性」があるため転びそうになったということです。

「惰性」の類義語

惰性には以下のような類義語があります。

  • 因習:昔から続いているよくないしきたり
  • 慣例:繰り返し行われているやり方
  • 旧習:昔からの習わし
  • 慣性:物体が外から力を受けなければ、その運動状態を維持するという性質

「因習」「慣例」「旧習」は、「これまで続いている習慣」という意味が「惰性」と共通しています。ただ、「因習」だけは、習慣が弊害を引き起こすというニュアンスを含んでいます。

また、物理的な性質を表す際は「慣性」が類義語となります。

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「惰性」の英語訳

惰性を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • by force of habit
    (習慣から)
  • out of habit
    (習慣から)
  • inertia
    (慣性)

「これまでの習慣」という意味では “by force of habit”・“out of habit” を、物理的な性質を表す場合は “inertia” を用いましょう。

それぞれを用いた例文は以下の通りです。

例文
  • This mistake was caused by force of habit.
    (この度の失敗は、私の惰性によるものです)
  • Though I have kept on committing excesses out of habit, I will stop it soon.
    (惰性で不摂生を続けてきたが、そろそろやめるつもりだ)
  • In short, inertia is the property that an object tries to keep the same condition.
    (簡単に言うと、慣性とは、物体が同じ状態を保とうとする性質のことだ)

まとめ

以上、この記事では「惰性」について解説しました。

読み方 惰性(だせい)
意味 これまで続けている習慣。慣性。
類義語 因習、旧習、慣性など
英語訳 from force of habit(習慣から), inertia(慣性)

「惰性」は文脈によってニュアンスが変わります。習慣を肯定しているのか、それとも問題視しているのかという点を意識しながら、上手に使いましょう。

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