「収束(しゅうそく)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「収束」です。

言葉の意味・数学的な意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「収束」の意味をスッキリ理解!

収束(しゅうそく):分裂していたものや混乱していたことに、一旦おさまりがついて落ち着くこと

「収束」の意味を詳しく

「収束」とは、分裂していたものや混乱していたことに、一旦おさまりがついて落ち着くことです。

混乱していた事態や、あわただしかった状態が、とりあえず落ち着いた状態のことを表す言葉です。

「また、分裂して複雑に分かれていた事態が、ひとつにまとまること」を指す場合もあります。

何かの事態について言うときや、数学的な事象について言うときにも使われます。

数学的な「収束」の意味

「収束」は、数学において使われるときは「数列や値がある値に限りなく近づくこと」という意味で使われます。

たとえば、0.9999999…という数字があります。…のあとにも9が無限に続く数字です。

この場合「この数字は1に収束している」と表現できます。1に限りなく近い値ですが、どれだけ続いても決して1になることはありません。

「収束」の使い方

  1. 事態の収束は君に任せるよ。
  2. グラフからわかるように、これは0に向けて収束しているのです。

➊の「収束」は「事態が落ち着くこと」という意味で使われています。

➋の「収束」は、数学的な意味で「ある値に限りなく近づくこと」という意味で使われています。

「収束」の語源

「収」は「取りまとめる」「まとまること」を意味します。「束」は「引き締めて一つにまとめる」という意味の漢字です。

同じ意味の漢字をふたつ重ねてできた熟語です。

「収束」の類義語

「収束」には以下のような類義語があります。

  • 終息:混乱がやむこと・ものごとが終わること

「収束」の類義語に「終息」があります。意味も似ていますし、読み方も同じなので混同して使われることが非常に多いです。

ふたつの言葉の違いを見ていきましょう。

「収束」と「終息」の違い

「終息」の意味は「事が終わって、おさまること」です。物事がすっかり終わること・事態が完全に終わることを意味します。

それに対して、「収束」は、「混乱していた事態や、あわただしかった状態が、とりあえず落ち着いた状態」です。「とりあえず」「一旦」という部分が重要です。

「終息」が完全に終わることを指すのに対して、「収束」は、「完全ではないが、ある程度まで落ち着くこと」「一時的にでも事態が終わること」という意味で使われます。

「収束」と「終息」の使い分け

最近、コロナウイルスの感染拡大に伴って「事態のしゅうそくがいつになるのか予測できない」などのセリフがよく使われています。

この場合は「収束」と「終息」のどちらを使えばいいのでしょうか。これは、そのセリフの中で何を示したいのかによって使い分けができます。

「コロナウイルスが収束した」という文章は以下の状態を表します。

  • コロナウイルスの新規感染が非常に少ない
  • 治療法は無いがウイルスの感染を管理できている

一方で「コロナウイルスが終息した」とは以下の状態を表します。

  • コロナウイルスの新規感染が完全になくなった
  • コロナウイルスのワクチンが開発されて治療法が確立した

つまり、完全にコロナウイルスの封じ込めや対策ができた状態を「終息」、そうではないがある程度の落ち着きが見られる段階を「収束」と表現します。

「収束」の対義語

「収束」には以下のような対義語があります。

  • 発散:外に出てちりぢりになること

「収束」の英語訳

「収束」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • convergence
    (訳)

まとめ

以上、この記事では「収束」について解説しました。

読み方収束(しゅうそく)
意味分裂していたものや混乱していたことに、一旦おさまりがついて落ち着くこと
数学的な意味ある値に限りなく近づくこと
語源「まとまること」という意味の漢字から
類義語終息
対義語発散
英語訳convergence(収束)

類義語との違いをしっかりと抑えましょう。