今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「コンソーシアム」です。
「コンソーシアム」の意味、メリット、使い方、語源、類義語、対義語についてわかりやすく解説します。
☆「コンソーシアム」をざっくり言うと……
英語表記 | コンソーシアム(consortium) |
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意味 | 複数の個人や組織が共通の目的のために活動する集団 |
語源 | 「借款団」「協会」という意味の英単語 “consortium” |
類義語 | 組合、連合、協会 |
対義語 | 個人 |
このページの目次
「コンソーシアム」の意味をスッキリ理解!
「コンソーシアム」の意味を詳しく
「コンソーシアム」とは、複数の個人や組織が共通の目的のために活動する集団のことです。
人や企業、組織などが集まった集団のことを広く表す言葉です。営利的な団体も非営利的な団体も、どちらも表すことがあります。
法人として認められていることもありますが、単に仲間同士が集まって作った任意団体を表すこともあります。
「融資団」という意味
「コンソーシアム」には、「融資団」や「借款団」という意味があります。
大規模な開発事業を推進したり、大量の資金が必要になったりした際に対応するために、国際的に銀行や企業が参加して形成する団体です。
「借款」とは、金銭を長期的に貸借することを表します。その中でも、複数の企業や銀行などが集まって作られた団体が「コンソーシアム」です。
国際的な支援を行う場合では、発展途上国などに対して開発支援を行うことが多いです。
「コンソーシアム」のメリット
「コンソーシアム」では、企業や国内外の枠を超えた協力が行われます。
これが営利団体として作られる場合には、投資負担や事業リスクが回避できるというメリットがあります。
また、非営利団体である場合にも、各組織の強みを生かすことができるというメリットがあります。
ひとつの目標に向かう時にも、さまざまなアプローチの方法があります。ひとつの団体ではできなかった取り組みや思いつかなかったアイデアが「コンソーシアム」によって生まれることがあります。
「コンソーシアム」の使い方
「コンソーシアム」には以下のような使い方があります。
- 「より良い教育を」というひとつの目標に向けてコンソーシアムとなる。
- あのコンソーシアムには、企業やNPO法人などのさまざまな企業が含まれているようだ。
「コンソーシアム」の語源
「コンソーシアム」の語源は英語の “consortium” です。
英語の “consortium” には以下のようなものがあります。
- 組合
- 連合
- 協会
- 借款団
「コンソーシアム」の類義語
「コンソーシアム」には以下のような類義語があります。
- アソシエーション:通の目的や関心を持つ人々の集団や組織、結びつき
- 組合:二人以上が出資をして共同の事業を営むことを約束する契約により成立する団体
- 連合:ふたつ以上のものが組み合わさってひとつのグループになること
- 協会:ある目的のために集まった会員が協力して組織し、維持していく団体
「コンソーシアム」と類義語の違い
類義語の「組合」「連合」「協会」などは、共通の立場や属性などに基づいて永続的に設置されることが多いです。
それに比べて、何らかの具体的、個別的なテーマや目的のために、さまざまな主体が対等な立場で参画するような団体はコンソーシアムと言うことが多いです。
たとえば、銀行同士が共同して何かの団体を作った場合には「組合」「連合」などの言葉が当てはまります。
それに対して、企業・大学・自治体などの種類の異なる団体が、同じ目的に向かって集まっている団体の場合には「コンソーシアム」と言うのが良いでしょう。
「コンソーシアム」の対義語
「コンソーシアム」には以下のような対義語があります。
- 個人
まとめ
以上、この記事では「コンソーシアム」について解説しました。
英語表記 | コンソーシアム(consortium) |
---|---|
意味 | 複数の個人や組織が共通の目的のために活動する集団 |
語源 | 「借款団」「協会」という意味の英単語 “consortium” |
類義語 | 組合、連合、協会 |
対義語 | 個人 |
「コンソーシアム」は、非常に広い意味を持つ言葉です。定義についてきちんと理解しておきましょう。