「沈黙は金(ちんもくはきん)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「沈黙は金(ちんもくはきん)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「沈黙は金」の意味をスッキリ理解!

沈黙は金(ちんもくはきん):黙るべきときに黙っていることには値打ちがあるということ

「沈黙は金」の意味を詳しく

「沈黙は金」とは、黙るべきときに黙っていることには値打ちがあるということです。

読み方は「ちんもくはきん」であり、「ちんもくはかね」という読み方は誤用です。「かね」と読む「時は金なり」と、混同してしまわないように注意しましょう。

「沈黙は金」という言葉は、あくまでも「場面に応じて、黙るのがよいときに黙ることには価値がある」という意味です。

「常に黙っていることがもっともよい」という意味ではないので注意しましょう。

「沈黙は金」の使い方

  1. 沈黙は金」と言うし、君はいつでも自分のことばかり話す癖を直した方がいいよ。
  2. 上司の言葉に言い返したい気持ちになったが、沈黙は金だと思って我慢した。
上記の例文のように、「沈黙は金」は、黙るべき理由として使われることが多いです。

①の例文では、どんな場面でも自分のことばかりを話してしまい、その場に応じた振る舞いができない「君」をいさめています。

②の例文では、言い返すのを我慢するために、自分自身に「沈黙は金」という言葉を言い聞かせています。

「沈黙は金」の由来

「沈黙は金」の由来は、トーマス・カーライルの『衣装哲学』で登場する “Speech is silver, silence is golden.”(雄弁は銀、沈黙は金) という言葉です。

「雄弁」と「沈黙」をそれぞれ高価な「銀」と「金」にたとえ、それぞれの価値について論じています。

ただし、ここでは、雄弁でぺらぺらと話すことができることを否定しているわけではありません。「雄弁」も「銀」であり大切であるが、「沈黙」にはそれ以上の価値がある、というニュアンスになります。

「黙るべきときに黙ることができるのは、よどみなく話せることよりも大事なのである」という意味になります。

 

「この言葉が生まれた当時は、金よりも銀の方が値打ちが高かった」という指摘もあります。しかし、「雄弁」は「沈黙」よりも価値があると解釈するのは誤りで、「雄弁」と「沈黙」の価値は逆転しません。

現代ではスポーツなどのメダルのイメージも強く、「金」が一番であるという解釈に疑問は生まれにくいですが、注意しましょう。

「沈黙は金」の類義語

沈黙は金には以下のような類義語があります。

  • 口は災いの元(くちはわざわいのもと):うっかり言った一言が不幸を招く原因となること
  • 言わぬが花:口に出して言ってしまうと、興ざめしてしまうような物事

「口は災いの元」は、うっかりこぼした言葉が、わざわいを招くきっかけになるという意味のことわざです。

「災い」は「禍」とも書きます。「わざわい」には、不幸を招く物事や、その物事をきっかけに起きた不幸な出来事という意味があります。自然災害や災難がこれに該当します。

 

「言わぬが花」は、露骨に口に出すとおもむきがそがれてしまうような場面で使われる言葉です。

お笑いや冗談などで、あえて指摘しないからこそ生まれるおもしろみというものがあります。

たとえば、「今、走って向かっています」と電話をしながら、実際には歩いているという内容のギャグがあったとしましょう。

ここで、誰かが「動きと言葉が矛盾しているね」と言ってしまうと、興が削がれてしまいます。全員それがギャグであることを理解したうえで見ているため、言葉で解説をされるとそのおもしろさが半減してしまうのです。

 

これが「言わぬが花」の状況です。「口は災いの元」と同じ意味ではないので注意しましょう。

「沈黙は金」の英語訳

沈黙は金を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Silence is golden.
    (沈黙は金)

「沈黙は金」の由来となった、“Speech is silver, silence is golden.”から、そのまま後半部分を抜き出した形になります。

特に他に含ませたい意味がなければ、そのまま使った方が相手に伝わりやすいでしょう。

まとめ

以上、この記事では「沈黙は金」について解説しました。

読み方沈黙は金(ちんもくはきん)
意味黙るべきときに黙っていることには値打ちがあるということ
由来“Speech is silver, silence is golden.”
類義語口は災いの元、言わぬが花
英語訳Silence is golden.(沈黙は金)

「沈黙は金」は日本に限らず使える共通概念です。しっかりと正確な意味を覚えましょう。