「言わぬが花」の意味とは?使い方から類語や英語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉はことわざの「言わぬが花」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「言わぬが花」をざっくり言うと……

読み方言わぬが花(いわぬがはな)
意味全てを話さず、黙っていたり、ほのめかしている方が値打ちがあるという意味
類義語沈黙は金、雄弁は銀など
対義語言い勝ち功名など
英語訳Silence is golden.(沈黙は金なり。)

「言わぬが花」の意味をスッキリ理解!

言わぬが花何かを説明するとき、全て言ってしまうよりもある程度まで言って余韻を残した方が趣きがあること

「言わぬが花」の意味を詳しく

「言わぬが花」とは、全てを話さず、黙っていたり、ほのめかしている方が値打ちがあるという意味です。また、差し障りのないことは黙っているべきだという、いましめでもあります。

一般的には、物事をはっきりさせるために思っていることはちゃんと伝えることが良いとされています。しかし、このことわざでは言わないことの良い側面を表現しています。

「言わぬが」の部分は「言わない方が」を意味し、「花」の部分は「美しい・良い」という意味を表しています。

 

似たような意味を持つ言葉として、「知らぬが仏」があります。知らぬが仏とは、事情や事実を知らなければ感情に振り回されることなく平常心でいられるという意味を持ちます。

「言わぬが花」が、趣深さを味わうためにあえて黙っているのに対して、「知らぬが仏」はそれらを味わいたくないがために黙ったり聞かないようにしたりする時に使われます。このような違いがあるので、混同しないように気をつけましょう。

「言わぬが花」使い方

  1. 言わぬが花だから、もうこれ以上ネタばらしはしないでほしい」
  2. いくら親しい間柄でも、過度な自慢話は言わぬが花だ。

①では言わないで黙っていてほしいという意味で使われています。
②では言わなくても良いことは黙っているべきだという意味で使用されています。

「言わぬが花」類義語

「言わぬが花」には以下の類義語があります。

  • 沈黙は金:途切れることなく話せることも大事だが、黙るべきところを知っていることはもっと大事であること
  • 言わぬは言うをまさる:何も言わないことによって、かえって強く思いを表現することができること

「言わぬが花」対義語

「言わぬが花」には以下の対義語があります。

  • 言い勝ち功名:たくさん話せれば話せるほど、たくさん支持を得ることができること
  • 言わぬは聞こえぬ:実際に言葉にして相手に伝えなければ、自分の思いは伝わらないこと

「言わぬが花」英語訳

「言わぬが花」を英語に訳すと以下のような表現になります。

  • Silence is wisdom when speaking is folly.(話して馬鹿を見るくらいなら、黙っている方が利口。)
  • Silence is golden.(沈黙は金なり。)

まとめ

以上、この記事では「言わぬが花」について解説しました。

読み方言わぬが花(いわぬがはな)
意味全てを話さず、黙っていたり、ほのめかしている方が値打ちがあるという意味
類義語沈黙は金、雄弁は銀など
対義語言い勝ち功名など
英語訳Silence is golden.(沈黙は金なり。)

「言わぬが花」の言葉の意味や使い方など、理解することはできましたか。黙っていることが良くも悪くもあるように、物事には良い面と悪い面があります。その時の状況を踏まえて、臨機応変に行動できるといいですね。