四字熟語「魑魅魍魎(ちみもうりょう)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「魑魅魍魎(ちみもうりょう)」です。

言葉の意味、使い方、由来、類義語、対義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

「魑魅魍魎」の意味をスッキリ理解!

魑魅魍魎(ちみもうりょう):様々な妖怪や妖怪変化(ようかいへんげ)のこと。また、私欲のために悪事を働くような人のこと

「魑魅魍魎」の意味を詳しく


「魑魅魍魎」は様々な妖怪や妖怪変化を表す言葉です。

「魑魅」が山の精霊や怪物を表し、「魍魎」が水の精霊や怪物を表すことから、「魑魅魍魎」は様々な妖怪を意味します。

ちなみに、「魑魅魍魎」はすべての漢字を「もののけ」と訓読みすることができます。

「魑魅魍魎」は「妖怪・怪物」という意味が転じて「私欲のために悪巧みをする人」や「悪い人」という意味でも使われます。

「魑魅魍魎」の使い方

  1. 政治の世界では魑魅魍魎がはびこっている。
  2. あの森の中には魑魅魍魎が住んでいると言い伝えられている。
  3. 会社の上層部は魑魅魍魎ばかりであった。
  4. 魑魅魍魎が跋扈する国際社会で生き残るのは大変なことだ。

上記の例文のように、「魑魅魍魎」は現在では「私利私欲のために悪巧みをする人」の意味で用いられることが多いです。

特に政治や国際社会などの場面で用いられることが多いでしょう。

❹の例文のように「魑魅魍魎が跋扈する」という表現で用いられることも多いです。

「魑魅魍魎」の由来

古代中国で、「魑魅」とは山林の異様(いよう)な気から出る妖怪のことを指しました。この妖怪は、顔は人間で体は獣の形をしていました。

また、「魍魎」は水から生じる河童などの妖怪を指す言葉でした。

「魑魅」と「魍魎」が合わさって、「魑魅魍魎」は「様々な妖怪」を表す言葉になりました。

 

得体が知れないような不気味なものや、人に悪さをするものを表すことから、「魑魅魍魎」は「悪い人」や「汚い世界」を比喩的に表すようにもなりました。

「魑魅魍魎」という言葉が生まれた年代は明らかになっていませんが、古代の中国で書かれた『春秋左氏傳(しゅんじゅうさしでん)』の中で初めて登場しました。

『春秋左氏傳』は紀元前700年から約250年の歴史が書かれた本であり、「魑魅魍魎」の由来はとても古くにあるということがわかります。

「魑魅魍魎」の類義語

「魑魅魍魎」には以下のような類義語があります。

  • 妖怪変化(ようかいへんげ):人知(じんち)を超えた不思議な現象を引き起こす化け物
  • 百鬼夜行(ひゃっきやこう):深夜に行列をなして歩き回る鬼や妖怪
  • 異類異形(いるいいぎょう):化け物など、この世のものではない形をしたもの
  • 悪鬼羅刹(あっきらせつ):人に害を与える妖怪や化け物
  • 伏魔殿(ふくまでん):悪魔が潜む建物
  • 悪人(あくにん):悪巧みをする人
  • 跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ):悪者などが勢力をふるい、好き勝手に振る舞うこと
  • 快力乱神(かいりょくらんしん):理屈では説明しきれないような不思議な存在

「魑魅魍魎」の対義語

「魑魅魍魎」には厳密な意味では対義語はありません。

しかし、「妖怪・怪物」という意味で用いられる場合には「人間」「生物」などが対義語として挙げられます。

また、「私利私欲のために悪巧みをする人」という意味の場合は「善良」などが対義語と言えます。

「魑魅魍魎」の英語訳

魑魅魍魎を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • monster
    (怪物、化物)
  • evil
    (悪魔)
  • demon
    (悪魔)
  • evil spirits of mountains and rivers
    (山と川の怪物)
  • greedy and selfish person
    (欲深く自分勝手な人)
  • self-interested person
    (自己本位な人)
  • person who seeks only for their interests
    (自分の利益のみ求める人)

まとめ

以上、この記事では「魑魅魍魎」について解説しました。

読み方魑魅魍魎(ちみもうりょう)
意味様々な妖怪。または、私欲のために悪巧みをする人
由来「魑魅」が山の妖怪、「魍魎」が水の妖怪を表す
類義語妖怪変化、百鬼夜行、異類異形、悪鬼羅刹など
対義語人間、生物、善良
英訳monster(怪物), evil(悪魔), greedy and selfish person(欲深く自分勝手な人)など

「魑魅魍魎」は決して良い意味の言葉ではありませんが、日常で使われることも多いのでしっかりと覚えておきましょう。