「豚に真珠」の意味とは?使い方から類語や英語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「豚に真珠」です。

言葉の意味・例文・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「豚に真珠」をざっくり言うと……

読み方豚に真珠(ぶたにしんじゅ)
意味値打ちのわからないものに高価なものを与えても無駄だということ
由来『新約聖書』マタイ伝・7章6より
類義語猫に小判、馬の耳に念仏
英語訳Cast not pearls before swine.(真珠を豚に投げ与えてはならない。)

「豚に真珠」の意味をスッキリ理解!

豚に真珠:値打ちがわからない者に高価なものを与えても無駄だということ

「豚に真珠」の意味を詳しく

「豚に真珠」は価値のわからない者に価値のあるものを与えても無駄であることを意味します。

豚にどんなに美しい真珠を与えても、その価値がまるで分からないことから、このことわざができました。

 

また、価値のわからない者に価値あるものを与えるのは、役に立たずもったいないという意味もあります。

なお、あくまで与えるのが無駄ということであって、「全然似合わない」という意味で使うのは誤りです。

「豚に真珠」の例文

  1. あの人はやたら高価なものを欲しがるが、まるでその価値がわかっていない。彼が言うままに買い与える行為は、まさに豚に真珠だ。

「豚に真珠」の由来

「豚に真珠」の由来は、キリスト教の聖書である『新約聖書』マタイ伝、第七章の一節にあります。

「聖なる物を犬にあたふな。また眞珠しんじゅを豚の前に投ぐな。恐らくは足にて踏みつけ、向き反りて汝らを噛みやぶらん。」という表現です。

 

これは、「聖なるものを犬に与えてはならない。また、真珠を豚に投げてはならない。おそらく彼等はそれを足で踏みつけ、向き直りあなたがたにみついてくるだろう」という意味です。

つまり、高価な真珠を豚に与えると、咬みつかれるということです。

この一節から「豚に真珠」ということわざが生まれました。

「豚に真珠」の類義語

「豚に真珠」には以下のような類義語があります。

  • 猫に小判:価値のわからないものに高価なものを与えても無駄だということ
  • 馬の耳に念仏:その意味がわからないものに立派な話を聞かせても意味がないということ

「豚に真珠」の英語訳

「豚に真珠」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Cast not pearls before swine.
    (真珠を豚に投げ与えてはならない。)

まとめ

以上、この記事では「豚に真珠」について解説しました。

読み方豚に真珠(ぶたにしんじゅ)
意味値打ちのわからないものに高価なものを与えても無駄だということ
由来『新約聖書』マタイ伝・7章6より
類義語猫に小判、馬の耳に念仏
英語訳Cast not pearls before swine.(真珠を豚に投げ与えてはならない。)

「豚に真珠」は他人の評判に関して使われることが多く、聞き覚えのあることわざかもしれません。

しかし、少し突き放したような言い方でもあり、さげすむようなニュアンスも持ちますので、使う際には注意が必要です。