今回ご紹介する言葉はことわざの「猫の手も借りたい」です。
言葉の意味・由来・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「猫の手も借りたい」をざっくり言うと……
読み方 | 猫の手も借りたい |
---|---|
意味 | 非常に忙しくて、誰でも良いから手伝いが欲しいこと |
由来 | 近松門左衛門の『関八州繋馬』 |
類義語 | 盆と正月が一緒に来たよう |
英語訳 | Be as busy as a bee.(ハチのように忙しい) |
このページの目次
「猫の手も借りたい」の意味をスッキリ理解!
「猫の手も借りたい」の意味を詳しく
猫の手も借りたいとは、とても忙しくて誰かにどうしても手を貸して欲しいという意味です。
ここでの「猫の手」とは、万能なものではなく、実際にはあまり役立たないものを指しています。誰でもいいという意味に加えて、役立たずでもいいという意味を含んでいるので、「猫の手も借りたい」は人に直接言うと失礼に当たる言葉です。
それではなぜ、「猫の手」なのか、説明します。猫とは、気まぐれで自己中心的な性質を持つため、忠誠心のある犬とは対照的な存在として知られてきました。そのため、猫に命令をしてもその通りに行動してもらえないと思われていたのです。
だからこそ、命令したところで、役に立つか分からないものにまで助けを乞うほど手助けが必要な状況を表す言葉に、猫が例として用いられたのだと言われています。
「猫の手も借りたい」の由来
猫の手も借りたいは、江戸時代中期に近松門左衛門が書いた浄瑠璃の『関八州繋馬(かんはっしゅうつなぎうま)』が由来だとされています。浄瑠璃とは、三味線を伴奏にしながら語って聴かせる物語のことです。
「猫の手も借りたい」の使い方
- 先日店をオープンしたばかりだが、雑誌に紹介されて猫の手も借りたいほど店が繁盛するようになった。
- 「メニューを一新させたら、猫の手も借りたいほど忙しくなって、店をたたまずにすむ」
猫の手も借りたいには、二つの使われ方があります。一つが、①のようにただ人手が足りず、忙しくて困っている状況を表す使われ方です。多くの場合、このような用法で使われています。
もう一つが、②のように人手が足りないほど店が繁盛して喜ばしい状況を表す使われ方です。多忙なことには変わりないですが、困っているよりも儲かっていて嬉しいという気持ちが強調されています。
「猫の手も借りたい」の類義語
「猫の手も借りたい」には以下の類義語があります。
- 盆と正月が一緒に来たよう:喜ばしいことが重なること、または非常に忙しいこと
「猫の手も借りたい」の英語訳
「猫の手も借りたい」を英語に訳すと以下のような表現になります。
- Be as busy as a bee.
(ハチのように忙しい)
まとめ
以上、この記事では「猫の手も借りたい」について解説しました。
読み方 | 猫の手も借りたい |
---|---|
意味 | 非常に忙しくて、誰でも良いから手伝いが欲しいこと |
由来 | 近松門左衛門の『関八州繋馬』 |
類義語 | 盆と正月が一緒に来たよう |
英語訳 | Be as busy as a bee.(ハチのように忙しい) |
誰にでも、忙しくて手が回らず、どうしようない状況に陥った経験があると思います。そして、そんな時に限って重大なミスを犯してしまうこともあるでしょう。
「猫の手も借りたい」ような状況こそ、一度落ち着いてから行動に移すことで焦ることなく物事に取り組めます。まずは深呼吸することを忘れないようにしましょう。