今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ブルーオーシャン」です。
「ブルーオーシャン」の意味・使い方・語源・類義語・対義語についてわかりやすく解説します。
このページの目次
「ブルーオーシャン」の意味をスッキリ理解!
「ブルーオーシャン」の意味を詳しく
「ブルーオーシャン」は「競合性の低い未開発の市場」という意味のカタカナ語です。日本語に直訳すると、「青い海」です。「青い海」と聞いてみなさんはどういった情景を思い浮かべますか。
おそらく多くの人が「青い海」といえば、魚がたくさんいて、自然が綺麗な風景を想像するでしょう。つまり、言い換えれば誰も人間が手を付けていない場所なわけです。
誰も手を付けていない場所なので、「競合性が低い場所」という解釈になります。
これを実際の生活に置き換えると、たとえば、どの会社も実施していないようなサービスを提供し始めることが「ブルーオーシャン」です。どの会社も手を出していないサービスなので市場が開けています。
「ブルーオーシャン」で成功した代表的な企業をご紹介します。
まず、ユニクロです。ユニクロはそれまで高価なモノとされていた衣類を低価格で販売して大成功しました。
その他には、メルカリがあります。インターネットを利用して個人間で物を売買するのは、オークションサイトが一般的でした。しかし、メルカリはフリーマーケット形式を採用して爆発的人気になりました。
「ブルーオーシャン」の使い方
- ブルーオーシャン戦略を取れば、生き残れるかもしれない。
- 低コスト化と差別化をしてブルーオーシャンを狙う。
- あの場所に店舗を出すということは、ブルーオーシャンだと気づいた。
「ブルーオーシャン」はビジネスに関する場面でよく使います。
①の例文の「ブルーオーシャン戦略」とは、「競合性の低い未開発の市場を狙う」という意味です。ちなみにW. チャン・キムとレネ・モボルニュという人物が「ブルーオーシャン戦略」という本を書いていて、それでこの単語が一般的になったと言われています。
②の例文は、「ブルーオーシャン」を狙うための戦略についてです。一般的には低コスト化と差別化をすることが、「ブルーオーシャン」を開拓する方法です。
低コスト化とは、簡単に言うと今まで1万円で売られていた物を5,000円で売るといったような戦略です。誰もその価格で売っていないので顧客を取ることができます。
差別化とはたとえば、松屋の牛丼には味噌汁がセットで付いています。他の牛丼チェーン店では味噌汁がセットで付いてこないので差別化できています。こうした戦略を取って新しいサービスや商品を顧客に提供することです。
③の例文は「ブルーオーシャン」の具体例です。また、この他にも「ブルーオーシャン」は「見つける」「探す」といった動詞と一緒に使うことがよくあります。
「ブルーオーシャン」の語源
「ブルーオーシャン」の語源は英語のblue oceanです。意味はカタカナ語とほぼ同じです。
「ブルーオーシャン」の類義語
「ブルーオーシャン」には以下のような類義語があります。
ホワイトオーシャン
「ホワイトオーシャン」は「まだ誰も気づいていない市場」という意味のカタカナ語です。「ブルーオーシャン」は「ある程度の需要はあるけど、供給する側がいない」という意味合いが強いです。「ホワイトオーシャン」は、「サービスを利用する側も需要に気づいていないような市場」です。
たとえば、これから車の自動運転化が進みます。そうすると、人間は運転をする必要がなくなります。車に乗っている間は暇になるので、その時間を楽しむためにエンタメが必要になります。
結果的に見えない将来の需要としてエンタメ市場が伸びるでしょう。それが「ホワイトオーシャン」です。
ニッチ戦略
「ニッチ戦略」とは、「狭い市場を狙いに行く」という意味です。たとえば、地下アイドルの戦略など一般受けはしないけど、一定層のファンを獲得するようなことです。
「ブルーオーシャン」の対義語
「ブルーオーシャン」には以下のような対義語があります。
レッドオーシャン
「レッドオーシャン」は「競争の激しい市場」という意味のカタカナ語です。たとえば、日本の電化製品市場です。もうすでに国民ほとんどが電化製品を所持していて、有名なメーカーもたくさんあります。ここで勝負すると負けてしまいます。
ブラックオーシャン
「ブラックオーシャン」とは「独占市場」という意味のカタカナ語です。「ブラック」は他の色を黒染めしてしまう色なので、その比喩として使われています。
まとめ
以上、この記事では「ブルーオーシャン」について解説しました。
英語表記 | ブルーオーシャン(blue ocean) |
---|---|
意味 | 競合性の低い未開発の市場 |
語源 | 英語のblue ocean |
類義語 | ホワイトオーシャン、ニッチ戦略など |
対義語 | レッドオーシャン、ブラックオーシャンなど |
「ブルーオーシャン」はよく使う言葉です。ぜひ、この機会に覚えましょう。