今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ベーシック」です。
「ベーシック」の意味、使い方、語源、類義語、対義語についてわかりやすく解説します。
☆「ベーシック」をざっくり言うと……
英語表記 | ベーシック(basic) |
---|---|
意味 | 基本的なこと・初歩的なこと・必要最小限であること |
語源 | 「基本的な」という意味の英単語 “basic” |
類義語 | スタンダード |
対義語 | アドバンス、アッパー |
このページの目次
「ベーシック」の意味をスッキリ理解!
「ベーシック」の意味を詳しく
「ベーシック」とは、基本的なこと・初歩的なこと・必要最小限であることです。
「ベーシック」は、以下の分野ごとに、細かい意味が異なります。
- IT・コンピューター分野
- 政治分野
- 経済分野
【IT・コンピューター分野】「ベーシック」の意味
ITの分野において「ベーシック」は、プログラミング言語の一種を表します。
コンピューターでさまざまな処理が実行できるようにするには、一連の処理の手順を記述したプログラムを作成する必要があります。
そして、その記述には、普段私たちが使用する英語や日本語などの言語ではなく、「プログラミング言語」という専用の言語が必要です。
「プログラミング言語」は、複数の種類があり、その一つが「ベーシック」と呼ばれている言語です。
「ベーシック」は、1964年にダートマス大学で開発されたプログラミング言語で、初心者にも使いやすい言語だと言われています。
【政治分野】「ベーシック」の意味
政治分野において「ベーシック」とは、二酸化炭素の排出量が増加している以下の4か国のことを表します。
- Brazil(ブラジル)
- South Africa(西アフリカ)
- India(インド)
- China(中国)
上記の中で大文字になっている頭文字を並べ替えてBASIC(ベーシック)と呼ばれています。
BASIC(ベーシック)は、2009年にデンマークで開催されたCOP15(気候変動枠組み条約第15回締約国会議)において結成されました。
単に、各国の頭文字をとってつけられた名前であるため、「ベーシック」の「基本的な」などの意味とは関係がありません。
【経済分野】「ベーシック」の意味
経済分野では「ベーシックインカム」という言葉がよく使われます。
「ベーシックインカム」とは、「個人が最低限の生活を送るために必要とされる基本的な所得を、現金給付の形で保障する仕組み」のことです。
例えば、衣食住を手に入れ、教育、医療などを受けるのに必要な最低限の額がひと月当たり、1人12万円だとします。政府が1人に1か月で12万円を支給するのが「ベーシックインカム」です。
ただし、「ベーシックインカム」を導入している国では、税率が高かったり、医療保険などが存在しなかったりします。
「基本的(ベーシック)な収入(インカム)を保証する制度」なので「ベーシックインカム」と呼ばれます。
「ベーシック」の使い方
「ベーシック」には以下のような使い方があります。
- この授業では、基本的な問題を取り扱うので、ベーシックな知識があれば十分です。
- ベーシックインカムには、複数の問題点が挙げられる。
➊の「ベーシックな知識」とは、「基礎的な知識」のことです。
「ベーシック」の語源
「ベーシック」の語源は英語の “basic” です。
英語の “basic” には、以下のような意味があります。
- 基礎の
- 基本的な
- 初歩的な
- 必要最小限の
“basic” の意味は「発展した形ではなく、基本的なもの」であることがわかります。
カタカナ語の「ベーシック」と同じ意味で使われます。
「ベーシック」の類義語
「ベーシック」には以下のような類義語があります。
- スタンダード:標準的であること
「ベーシック」の対義語
「ベーシック」には以下のような対義語があります。
- アドバンス:高度であること・進歩していること
- アッパー:高度であること・進歩していること
上級者向け・熟練者向けのクラスやコースを「アッパークラス」や「アッパーコース」と表現することがあります。
まとめ
以上、この記事では「ベーシック」について解説しました。
英語表記 | ベーシック(basic) |
---|---|
意味 | 基本的なこと・初歩的なこと・必要最小限であること |
語源 | 「基本的な」という意味の英単語 “basic” |
類義語 | スタンダード |
対義語 | アドバンス、アッパー |
「ベーシック」は、日常会話の中でもよく使用されるカタカナ語です。この機会にしっかりと理解しておきましょう。