「漠然(ばくぜん)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「漠然(ばくぜん)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「漠然」の意味をスッキリ理解!

漠然(ばくぜん):ぼんやりとしていてはっきりしない様子、広く果てしない様子

「漠然」の意味を詳しく

「漠然」には2つの意味があります。

  1. ぼんやりとしていてはっきりしない様子
  2. 広く果てしない様子

①は、内容や気分、考えなどがはっきりしておらず、具体的なイメージなどが湧かない状況を意味します。捕まえどころがなく、もやもやとした状況を表現することができます。

一方、②は、「漠然たる草原」などのように、広大な土地や自然を表現する際に用います。

日常的によく使われるのは「ぼんやりとしていてはっきりしない様子」の意味です。

「漠然」の使い方

  1. 将来に対する漠然とした不安を抱えている。
  2. プレゼンの準備時間が不足していたために、漠然とした内容になってしまった。
  3. 今後の予定について漠然と考えてはいるが、詳細には決めていない。
  4. その日の記憶が漠然としていて覚えていない。

「漠然」は「漠然とした〇〇」「漠然と〜する」などの形で用いられます。

「漠然」は人の気持ちや感情に対して多く使われます。人の気持ちはその日の気分によって変わり、はっきりしないものだからです。たとえば、「漠然とした不安」「漠然とした恐怖」などの表現があります。

状況や話の内容などがはっきりしておらず、どのように伝えればいいのかわからない状況でも「漠然」を使います。この場合、「漠然とした内容」「漠然とした話」などと表現します。

 

③の例文の「漠然と考える」は、考えてはいるもののまだぼんやりとしていて、考えが固まりきっていないことを意味します。

④の例文の「記憶が漠然とする」は、記憶という存在がそもそも曖昧なものであるので「漠然」の使い方としてイメージがしやすいでしょう。

「漠然」の語源

「漠然」を構成する漢字の意味は、それぞれ以下の通りです。

  • :砂漠、はてしなく広がった、広大な
  • :しかり、その通り

「漠」はもともと砂漠を意味する漢字です。砂漠のどこまでも同じ景色が続く様子から、つかみどころのない状況が想像できます。

「漠然」の類義語

「漠然」には以下のような類義語があります。

  • 曖昧:物事が確かでなく、あやふやな様子
  • 抽象的:頭の中だけで考えていて、具体性に欠けること
  • 不透明:はっきりと見通せないこと

「曖昧」は「漠然」と意味が似ていますが、「曖昧」には「態度がはっきりせず、信用できない、疑わしいこと」という意味も含まれています。

「漠然」にはそのように相手のことをいかがわしく思うという意味はないので、「曖昧」と区別するようにしましょう。

「漠然」の対義語

「漠然」には以下のような対義語があります。

  • 判然:はっきりとしていてわかりやすいこと
  • 歴然:はっきりとしていて間違えようがないこと
  • 一目瞭然:疑いようのない様子

「漠然」の英語訳

「漠然」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • vaguely 
  • obscure
  • indistinct
  • She understands that vaguely.(彼女は漠然とそれを理解している。)
  • The point of your speech was obscure to me.(あなたのスピーチの論点は私にとっては漠戦としていた。)
  • His pronunciation was indistinct.(彼の発音は漠然としていた。)

まとめ

以上、この記事では「漠然」について解説しました。

読み方漠然(ばくぜん)
意味ぼんやりとしていてはっきりしない様子
語源「砂漠、広い」「その通り」という意味の漢字から
類義語曖昧、抽象的、不透明
対義語判然、歴然、一目瞭然
英語訳vaguely, obscure, indistinct

「漠然」は、日常的に使用される言葉ですが、語源を知るとさらに意味の理解が深まります。ぜひ活用しましょう。