アセット(asset)の意味とは?業界・分野別の使い方、アセットマネジメントも解説

言葉

アセット(asset)とは「有用な人・物・情報などの資源」という意味です。

ビジネスシーンなどでよく「アセットマネジメント」などの言葉を聞いたことはありませんか?

アセットは、もともと資産という意味でしたが、最近ではさまざまな分野で使用されるため意味が分かりづらい言葉だと言えます。

この記事では、アセットの意味や使い方、アセットマネジメントなどについて分かりやすく解説しています。

 

☆アセットをざっくり言うと……

英語表記アセット(asset)
意味有用な人・物・情報などの資源
語源英語の “asset”から
類義語リソース
資産
英語訳asset
property
関連語アセットマネジメント
アセットアロケーション
ヒューマンアセット

「アセット」の意味

アセット

  1. 【金融用語】将来会社に利益を与えることが予想される経済的価値
    例:A社との資本提携のために、アセットリサーチを行う。
  2. 【IT用語】デジタルによって記録された素材全般
    例:デジタルアセットの流出を防ぐ。
  3. 【水道・土木用語】水道や土木に関する設備のこと
    例:災害対策としてアセットの管理を徹底する。

アセットは、有用な人・物・情報などの資源という意味の言葉です。

しかし、業界や分野によってさまざまな意味を持っています。

それぞれについて詳しく見てみましょう。

①金融用語としてのアセット

金融用語としてのアセットは、「将来的に、会社に利益を与えると思われる経済的価値」という意味です。

具体的には、現金や預貯金、有価証券、不動産などの資産を指します。

また、金融機関などが個人や企業の金融資産を管理することを「アセットマネジメント」と言います。

②IT用語としてアセット

IT用語としてのアセットは、デジタルで記録された画像や動画、音源やイラストといった素材のことです。

一般的には、ITに関するアセットは「デジタルアセット」と言われます。

また、企業の場合、業務に必要なデータすべてを「デジタルアセット」と言うことができます。

③水道・土木用語としてのアセット

水道・土木用語としてのアセットは、水道・土木に関する設備全般のことを指します。

また、水道・土木用語でも、老朽化などに備え、設備を点検・維持していく管理業務のことを「アセットマネジメント」と言います。

「アセット」の使い方


アセットは、金融、IT、水道・土木などさまざまな場面で使用されます。

次に具体的な例文を見てみましょう。

  1. A社の買収に向けて、アセットをリサーチするべきだ。
  2. わが社は、デジタルアセットへのセキュリティ対策がぜい弱だ。
  3. 水道・土木のアセットマネジメントは市民生活を守るために重要だ。

①の例文は金融用語としてアセットを使用しています。

ある企業の資産状況を調査する行為をアセットリサーチと言います。

また、②はIT用語としてアセットを使用しています。

デジタルアセットは、業務に必要なデータ全般を言い表す言葉です。

 

③は、水道・土木用語としてアセットを使用しています。

水道施設などを管理することをアセットマネジメントと言います。

「アセット」の語源

アセットの語源は英語の “asset” です。

“asset”はもともと「有用な人・物・金・情報などの資源」という意味の英単語でした。

しかし、最近ではさまざまな業界・分野で使用されるようになったことから、使用する場面によって若干ニュアンスが異なります。

「アセット」の類義語


アセットには以下のような類義語があります。

  • リソース
    何らかの価値を産む為に消費されるもの
  • 資産
    さまざまな財産のこと
資産や資源に関する言葉が類義語として挙げられます。

「アセット」の英語訳

アセットの英語表現には以下のようなものがあります。

  • asset
    (資源)
  • property
    (資産)
資産や資源を意味する言葉が、アセットの英語表現にあたります。

「アセット」の関連語


アセットの関連語には以下のようなものがあります。

  • アセットマネジメント
  • アセットアロケーション
  • ヒューマンアセット
  • ブランドアセット
  • デジタルアセット

それぞれについて詳しく見てみましょう。

「アセットマネジメント」について

「アセットマネジメント」とは、「資産を管理すること」を指します。

一般的には、金融用語として使用され、「投資家に代わり、その資産を管理・運用する業務」のことを意味します。

また、最近では水道・土木用語として、老朽化や破損に備え設備を管理することを指す場合もあります。

「アセットアロケーション」について

「アセットアロケーション」とは、「資産分配」のことです。

具体的には、現金や預貯金、有価証券、不動産などのさまざまな資産を、どの程度分配・保有するかという行為のことです。

一つの資産に集中させず、ある程度分散させて保有することで、損失が出るリスクを分散させることができます。

また、「アセットアロケーション」はリスク分散だけでなく、効率的にリターンを得る方法としても活用されます。

「ヒューマンアセット」について

「ヒューマンアセット」とは、人的資源のことを指します。

資源という意味を持つアセットのなかで、特に人材に注目した概念のことを「ヒューマンアセット」と言います。

企業にとって、競争力を生み出す人材の管理は非常に重要な取り組みと言えるでしょう。

「ブランドアセット」について

「ブランドアセット」とは、「ブランドそのものが持つ価値」のことを指します。

具体的には、消費者が持つ特定のブランドに対するイメージや愛着のことを言います。

「アセット」のまとめ

以上、この記事ではアセットについて解説しました。

英語表記アセット(asset)
意味有用な人・物・情報などの資源
語源英語の “asset”から
類義語リソース
資産
英語訳asset
property
「アセット」の関連語アセットマネジメント
アセットアロケーション
ヒューマンアセット

アセットは使用する業界・分野によって意味が異なる言葉です。

この記事を参考に、しっかりと使い分けられるようにしましょう。