今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「アセット」です。
「アセット」の意味、「アセット」がつく言葉、使い方、語源、類義語についてわかりやすく解説します。
このページの目次
「アセット」の意味をスッキリ理解!
「アセット」の意味を詳しく
「アセット」とは、資産・財産などの価値のあるもののことです。
カタカナ語で「アセット」と言うと、基本的には「資産」「財産」を想像する人が多いと思います。
もっと広い意味でとらえると「価値のあるもの」という意味になります。
また、この広い意味から、「利点」や「強み」などの意味で使われることもあります。
分野ごとの「アセット」の意味
分野や使われる文脈によって意味が異なります。それぞれの違いを見ていきましょう。
会計の分野での「アセット」
会計学の分野での「アセット」は、「資産」という意味です。
ある時点で会社が所有している資金などさまざまなものを含みます。
一般的には、現金や預金、不動産や有価証券などの、現金に替えやすいものに対して使われることが多いです。
それ以外にも、会社に将来利益をもたらしそうな経済的価値のことを指すこともあります。
映像やゲームの分野での「アセット」
映像やゲーム、システムなどの制作における分野で「アセット」は「素材」という意味です。
映像などを作るときの画像や音源のことを「アセット」と呼ぶのです。
さらに、このようなデータ上の素材のことは「デジタルアセット」と言います。
「アセット」がつく言葉
「アセット」が付く言葉は以下の3つがあります。
- アセットマネジメント
- ヒューマンアセット
- アセットロケーション
アセットマネジメント
「アセットマネジメント」とは、持っている資産の価値を最大限まで高める行為のことです。
具体的には、不動産や、金融などの資産を運用することを指します。
行う主体は、法人であっても個人であっても構いません。また、不動産会社や金融機関などが第三者の資産を運用する場合もあります。
また、この場合に不動産会社や金融機関で運用を行う担当者のことを「アセットマネージャー」と呼ぶこともあります。
ヒューマンアセット
「ヒューマンアセット」とは、企業が社員などの人材を「資産」として捉えるという考え方のことです。
これに対して、企業が人材を「資本」として捉える考えかたは「ヒューマンキャピタル」と言います。
ちなみに、「資本」は「資産」を生むもとになるものです。
アセットロケーション
「アセットロケーション」とは、自分の資金を株や債券などを、どのような割合で運用するかを決めることです。
ひとつの株に全ての資金をつぎ込んでしまうと、その株の価格が下がったときのリスクが大きいです。
このような「リスク」と「リターン」の調節を行うのです。
「アセット」の使い方
「アセット」には以下のような使い方があります。
- デジタルアセットを管理して、セキュリティ強化を行う。
- 僕のアセットは、コミュニケーション能力です。
- 資金調達のためにアセットマネジメントを行う。
➊は、デジタル上の資材をきちんと管理することで、セキュリティ面を強化することを表しています。
➋は、人の「強み」「利点」という意味で使われています。
➌の「アセット」は不動産などの資産を表しています。
「アセット」の語源
「アセット」の語源は英語の “asset” です。
カタカナ語の意味と同じく、以下のような複数の意味があります。
- 資産:土地・家屋・金銭などの財産
- 財産:個人・家・団体などが所有する、経済的価値がある物
- 利点
- 強み
「アセット」の類義語
「アセット」には以下のような類義語があります。
- 資産
- 財産
まとめ
以上、この記事では「アセット」について解説しました。
英語表記 | アセット(asset) |
---|---|
意味 | 資産・財産などの価値のあるもののこと |
「アセット」がつく単語 | アセットマネジメント ヒューマンアセット |
語源 | 「資産」「財産」という意味の英語 “asset” から |
類義語 | 資産、財産など |
「アセット」は会計学の用語なので、ビジネス以外の場面ではあまり使われません。馴染みのない人も多いかもしれませんが、分野ごとの違いをしっかりと理解しておきましょう。