「青菜に塩」の意味とは?使い方から類語や対義語や英語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「青菜に塩(あおなにしお)」です。

言葉の意味や例文、由来、類義語、対義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「青菜に塩」をざっくり言うと……

読み方青菜に塩(あおなにしお)
意味今まで元気だった人が、急に元気をなくすこと
由来青菜に塩をふりかけると、水分が抜けてしおれていく様子
類義語「蛭に塩」「蛞蝓に塩」など
対義語「蛙の面に水」「水を得た魚」など
英語訳feeling sad or downhearted , down in the dumps(悲しい感情になったり落胆する、落ち込む)

「青菜に塩」の意味をスッキリ理解!

青菜に塩:今まで元気だった人が、急に元気をなくすこと

「青菜に塩」の意味を詳しく

「青菜に塩」とは、「今まで元気だった人が、急に元気をなくす」という意味です。「青菜に塩をかける」や「青菜をお湯につけたよう」とも言います。もとから元気がなかった人や、元気の無い原因が体の不調の場合には使用しません。

 

「青菜に塩」の例文

  1. 彼は甲子園を目指して力投していたのに、最後で逆転されてしまい、今では青菜に塩のよ
    うになってしまった。
  2. 彼女はいつも笑顔が耐えないのに、恋人に振られてから青菜に塩のようだ。
  3. せっかくホームランを打ったのに、窓ガラスを割ってしまって青菜に塩だ。

「青菜に塩」の由来

「青菜に塩」は、青菜に塩をふりかけると、水分が抜けてしおれていく様子からできた言葉です。青菜とは、「ほうれん草」「小松菜」「菊菜」などの緑色の葉物野菜を指します。そして青菜に塩をかけるとしおれる理由は、塩に脱水作用があるからです。

濃度が2%以上の食塩水は、野菜から水分を吸い出すことができます。料理で野菜を塩揉みをすると柔らかくなるのも、このためです。

「青菜に塩」の類義語

「青菜に塩」には、以下のような類義語があります。

  • 蛭(ヒル)に塩:恐ろしいものや苦手なものに恐れ入り、縮み上がる様子
  • 蛞蝓(ナメクジ)に塩:苦手なものに出会って萎縮してしまうこと
  • 青菜を湯につけたよう:急に元気をなくすこと
  • 菜の花に塩をかけたよう:急に元気をなくすこと

「青菜に塩」の対義語

「青菜に塩」には、以下のような対義語があります。

「青菜に塩」の英語訳

「青菜に塩」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • feeling sad or downhearted , down in the dumps
    (悲しい感情になったり落胆する、落ち込む)
  • in a dejected state
    (落胆した状態)

まとめ

以上、この記事では「青菜に塩」について解説しました。

読み方青菜に塩(あおなにしお)
意味今まで元気だった人が、急に元気をなくすこと
由来青菜に塩をふりかけると、水分が抜けてしおれていく様子
類義語「蛭に塩」「蛞蝓に塩」など
対義語「蛙の面に水」「水を得た魚」など
英語訳feeling sad or downhearted , down in the dumps(悲しい感情になったり落胆する、落ち込む)

ことわざには、より状況を具体的に伝える効果があります。例えば「元気がない」のみの場合、落ち込みの程度は伝わりません。しかし「青菜に塩のよう」と表現した場合は、「元気だった状態から一気に落胆した」ということがわかるということです。

皆さんも人に何かを伝える際は、適することわざを調べてみると面白いですね。