ことわざ「悪貨は良貨を駆逐する」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「悪貨(あっか)は良貨(りょうか)を駆逐(くちく)する」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「悪貨は良貨を駆逐する」の意味をスッキリ理解!

悪貨(あっか)は良貨(りょうか)を駆逐(くちく)する:悪がはびこると善が滅びるということ

「悪貨は良貨を駆逐する」の意味を詳しく


「悪貨は良貨を駆逐する」とは、「悪がはびこると善が滅びる」ということを意味することわざです。「駆逐」は、追い払うことを指しています。

意味を広げて、悪人がはびこる世の中では、善人が不遇(ふぐう)になってしまうことも「悪貨は良貨を駆逐する」と言います。

 

もとは、イギリスのグレシャム(1519-79)という財政家が唱えた「グレシャムの法則」の言葉です。

現代では「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉通りの意味ではなく、悪いものが世の中にはびこっていくさまを嘆(なげ)く場合に使われることが多いです。

たとえば、有名で高いブランドのデザインをコピーした商品が安い値段で市場に出回ると、値段が高い正規品が売れなくなってしまうことがあります。

この様子は「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉でたとえられます。

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「悪貨は良貨を駆逐する」の使い方

  1. 悪徳商法(あくとくしょうほう)が横行(おうこう)し、まさに悪貨は良貨を駆逐するという言葉の通りだ。
  2. 悪貨は良貨を駆逐すると言うように、質の悪い品物で溢(あふ)れている。
  3. 偽ブランド品が多く流通し、正規品が売れなくなった。悪貨は良貨を駆逐する世の中だ。
いずれも、悪いものが世の中にはびこっているさまを嘆く意味で「悪貨は良貨を駆逐する」が使われています。

「悪貨は良貨を駆逐する」の由来

「悪貨は良貨を駆逐する」は、イギリスのグレシャムの言葉です。この言葉は、金(きん)の価値を基準にして貨幣(かへい)が流通していた時代に生まれたものです。

グレシャムの法則は、質の悪い貨幣が質の良い貨幣の流通を妨げてしまうことを唱えたものです。

質の悪い貨幣とは、貨幣に含まれる金の成分の割合が少ないものを指します。

 

例えば、金が多く含まれている貨幣Aと、金よりも銀の方が多く含まれている貨幣Bがあるとします。この2つの貨幣が同時に流通します。

国はAとBの貨幣はどちらも同じ価値であることを保証しているとします。しかし、貨幣Aは貨幣Bよりも多くの金が含まれているため、貨幣そのものの価値が高いのは貨幣Aです。

 

そうすると、人々は貨幣Aを手元に置き、質の悪い貨幣Bを用いてお金を支払うようになります。そして、質の悪い貨幣Bのみがお金として流通するとうになります。

このようにして、質の悪い貨幣が市場に出回りやすくなることを、グレシャムの法則において「悪貨は良貨を駆逐する」と言います。

このグレシャムの法則が、ことわざ「悪貨は良貨を駆逐する」の由来です。

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「悪貨は良貨を駆逐する」の類義語

「悪貨は良貨を駆逐する」には以下のような類義語があります。

  • 憎(にく)まれっ子世に憚(はばか)る:人から憎まれるような人が、世間ではかえって幅をきかせるということ
  • 寡(か)は衆(しゅう)に敵(てき)せず:少人数では大人数に勝てないということ

「悪貨は良貨を駆逐する」の英語訳

「悪貨は良貨を駆逐する」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Bad money drives out good[money].
    (悪貨は良貨を駆逐する)
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まとめ

以上、この記事では「悪貨は良貨を駆逐する」について解説しました。

読み方悪貨(あっか)は良貨(りょうか)を駆逐(くちく)する
意味悪がはびこると善が滅びるということ
由来グレシャムの法則で唱えられた「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉から
類義語憎まれっ子世に憚る、寡は衆に敵せず
英語訳Bad money drives out good[money].(悪貨は良貨を駆逐する)

ファストブランドが台頭し、有名なブランドのデザインとよく似た商品が安く売られる時代になりました。

そのような時代でも、威厳(いげん)あるブランドは残り続けています。一方で、ファストブランドの台頭によって、売り上げが落ちてしまったブランドもあります。

「悪貨は良貨を駆逐する」時代に突入しているのかもしれません。いまいちど、お金の価値について考えてみるのもよいかもしれません。

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