故事成語「圧巻」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「圧巻」です。

この言葉はとても有名ですよね。

日本で生まれたと思っている人も多いと思いますが、実は故事成語です。

そして、誤った用いられ方をすることが多い言葉でもあります。

 

間違って使ってしまうと、常識がない人だと思われてしまうかもしれませんよね。

そこで、「圧巻」の意味、由来、例文、類義語、英訳についてわかりやすく解説します。

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「圧巻」の意味をスッキリ理解!

圧巻:本や劇の中で最も優れた部分のこと

「圧巻」の意味を詳しく

「圧巻」とは、本や劇の中で最も優れた部分のことです。

これが本来の意味ですが、現在では間違った使い方をしている人もいるようです。

具体的には「すごい」「圧倒的」という意味で使っている人が多いです。

 

そして、このような意味で使った場合、「圧巻」の「ひとつの物事の中で」という意味が抜けてしまいます。

「圧巻」は基本的に、ほかのものと比較する時には用いないのです。

例えば、「彼のこの作品はロシア文学の中でも圧巻だ」などのようには使いません。

 

ただ、これには例外もあります。

例えば、多くの人が出演する歌番組で、ある歌手が出た場所が「圧巻」だった、と言うことはできます。

この場合、「ひとつの物事」が歌番組全体になっていて、その中である歌手が出てきた場面がもっとも優れていた、と言っているのです。

 

ちなみに、「圧観」「圧感」などと表記するのは間違いです。

また、「あつかん」と読むのは間違いであり、「圧巻する」と使うこともできません。

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「圧巻」の由来

「圧巻」の出典は『文章弁体弁詩(ぶんしょうべんたいべんし)』という本です。

古代の中国では科挙という官吏登用試験が行われていたのですが、これはとても答案の量が多い試験でした。

そして、官吏登用試験の答案のことを、古代中国では「巻(かん)」と呼んでいました。

 

そして、科挙では答案の中で最も優れた部分を答案の一番上に乗せることになっていました。

このようにすると、答案を見る人は最初にもっとも優れた部分を見ることができます。

すると、受けた人の力量がすぐにわかるのです。

 

そして、最も優れた「巻」を1番上に置いて、下の答案を「圧(お)す」ようにしたことから、「圧巻」という言葉が生まれました。

これで、「一つの物の中で最も優れた部分」という意味も納得ですね。

「圧巻」の例文

  1. この名作小説は、犯人の本当の動機が明かされるシーンが圧巻だった。
  2. その村で見た景色はどれも素晴らしかったが、特に高台からの景色は圧巻だった。
  3. 彼がその大会で初めてとんだトリプルアクセルは圧巻だった。
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「圧巻」の類義語

「圧巻」には以下のような類義語があります。

  • 圧倒
  • 出色(しゅっしょく)
  • ハイライト
  • きわめつけ
  • 見どころ

「圧巻」の英語訳

「圧巻」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • the best part
    (最も優れた部分)
  • the highlight
    (見どころ)
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まとめ

以上、この記事では「圧巻」について解説しました。

読み方 圧巻(あっかん)
意味 本や劇の中で最も優れた部分のこと
由来 1番優れた巻(答案)を一番上に置いたことから
類義語 圧倒、ハイライト、きわめつけ、など
英語訳 the best part

これからは、「圧巻」を正しく使っていきたいですよね。

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