今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ランドマーク」です。
「ランドマーク」の意味・使い方・由来・類義語・ランドマーク法についてわかりやすく解説します。
☆「ランドマーク」をざっくり言うと……
英語表記 | ランドマーク(landmark) |
---|---|
意味 | 土地の目印や象徴になるような建造物 |
由来 | 探検家が使用していた |
類義語 | 道しるべ、指針、観光スポット |
ランドマーク法 | 中心静脈穿刺を行う際、骨や筋肉などを目印に穿刺する方法 |
このページの目次
「ランドマーク」の意味をスッキリ理解!
「ランドマーク」の意味を詳しく
「ランドマーク」とは、その土地の目的や象徴になるような建造物のことです。他にも、「地上の目印」という意味もあり、こちらの意味合いで使われることもあります。
大都市や自然が多いところでは、どこを見ても同じような景色が続くため、待ち合わせの際などに困ってしまいます。そのため、とても高いビルや特徴的な建造物をランドマークとして、待ち合わせや誰かに道を説明する際にわかりやすくすることができるのです。
ランドマークは一般的に、歴史的に価値のある建造物や街並み、また珍しいものでは国境などもランドマークとして使われることがあります。そして人工物に限らず、大きな山や高い木といった自然の一部もランドマークとして用いることができます。
また、このようなランドマークは国際的に保護されていることもあります。欧米などでは法律や登録制度が普及しているほか、日本でも景観法によってランドマークとして扱われることがある景観重要建造物が保護されています。
「ランドマーク」の使い方
- 待ち合わせはあの大きな橋をランドマークにして行おう。
- この塔はランドマークとして多くの人から知られている。
上の例文のように、ランドマークは特徴的な建造物を説明する際などに使われます。
「ランドマーク」の由来
ランドマークはもともと探検家の間で使われる言葉であり、現在のカタカナ語とは意味が異なっていました。
探検家はコンパスや方位磁針を用いて広い荒野や自然の中を歩くため危険も多く、また道に迷ってしまうこともあるため、自分が出発した場所がどこかを正しく把握しておく必要がありました。
そこでランドマークは、「元の地点に戻って来るための目印」という意味の言葉として使われていました。
「ランドマーク」の類義語
ランドマークには以下のような類義語があります。
- 道しるべ:通行人に道のりや進む方向を教えるために道端に存在するもの
- 指針:向かうべき方向を示す方針
- 観光スポット:多くの人が観光に訪れる場所
「ランドマーク」と「道しるべ」の違い
ランドマークと道しるべの違いは以下の通りです。
- ランドマーク:様々な目的において目印として使われる
- 道しるべ:道に迷わないための目印として使われる
「ランドマーク」と「指針」の違い
ランドマークと指針の違いは以下の通りです。
- ランドマーク:建物など、具体的に目印とすべき物を表す
- 指針:考え方など、目印とすべき概念を表す
「ランドマーク」と「観光スポット」の違い
ランドマークと観光スポットの違いは以下の通りです。
- ランドマーク:その土地の中で、特に象徴的な場所
- 観光スポット:観光客が大勢訪れる場所
しかしこの両者の概念は同じではなく、あくまでその土地の中で目印や象徴になりうるような建造物だけが、ランドマークとして扱われます。
ランドマーク法
これまで述べてきたランドマークは、主に建造物に対して使われる言葉でした。しかし、医療の現場でランドマークは、ランドマーク法という治療法の一つとして使われています。
このランドマーク法は中心静脈穿刺(ちゅうしんじょうみゃくせんし)を行う際に使われます。この治療は通常、エコーを頼りに行われますが、何らかの理由でエコーが使用できない場合もあります。
その際に、骨や筋肉、臓器の位置を目印として、穿刺を行うことがあります。この治療法のことを、骨や筋肉など特徴的なものを目印として治療を行っていることから、ランドマーク法といいます。
まとめ
以上、この記事では「ランドマーク」について解説しました。
英語表記 | ランドマーク(landmark) |
---|---|
意味 | 土地の目印や象徴になるような建造物 |
由来 | 探検家が使用していた |
類義語 | 道しるべ、指針、観光スポット |
ランドマーク法 | 中心静脈穿刺を行う際、骨や筋肉などを目印に穿刺する方法 |
ランドマークは目的や象徴となるような建造物を表す言葉です。類義語も多いため、意味や使い方をしっかりと覚えておきましょう。