今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「タイムリー」です。
「タイムリー」の意味・使い方・語源・類義語・対義語についてわかりやすく解説します。
☆「タイムリー」をざっくり言うと……
英語表記 | タイムリー(timely) |
---|---|
意味 | タイミングがいいさま、好都合な様子 |
語源 | 英語 “timely” |
類義語 | 時宜、時流に乗るなど |
対義語 | 間の悪い、時期尚早など |
このページの目次
「タイムリー」の意味をスッキリ理解!
「タイムリー」の意味を詳しく
「タイムリー」とは、物事が丁度よいときに行われることです。
この「丁度よい」というのは、「都合がつく」という個人的な意味でも、「世の中の風潮に合っている」という世間的な意味でもどちらも当てはまっています。
また、「春に花見をする」のように、時期に合っていることを行う際にもタイムリーが使われることがあります。
野球における「タイムリー」の意味
「タイムリー」には野球における「タイムリーヒット」の略という意味もあります。タイムリーヒットとは、すでに塁上に出ているランナーをホームベースに生還させるようなヒットのことです。「適時打」とも呼ばれます。
野球はランナーが一塁、二塁、三塁と周り、ホームベースに生還した際に得点が入ります。つまりタイムリーヒットとは、得点に結びついたヒットのことです。
ここで注意することとして、同じランナーをホームベースに生還させる行為であっても、ホームランやスクイズ、犠牲フライのことを「タイムリーヒット」とは呼ばないということです。
逆に、ランナーを生還させたヒットが普通のヒットの場合でも2ベースヒットの場合であっても、「タイムリーヒット」と呼ぶことができます。
タイムリーヒットという言葉は英語のように見えますが、これは和製英語です。英語でタイムリーヒットは “clutch” hit または “RBI hit” と呼ばれます。
“clutch” は、「ぎゅっと掴む、しっかりと握る」という意味をもつ英単語です。また “RBI” は “Run Batted In” の略で、「打点」という意味です。
「タイムリー」の使い方
- 週刊誌は毎回タイムリーな話題を提供してくれる。
- おなかがすいたと思ったら、タイムリーに焼き芋屋さんが家の前を通りかかった。
上記の例文のように、タイムリーはちょうどよいタイミングで起きた出来事を表す際に使われます。
また、下記のように、野球の話の中でもタイムリーは使われます。
- 2-3で負けていたが、タイムリーを打って逆転に成功した。
- ここでタイムリーを打つことができたら、チームに勢いをつけることができる。
「タイムリー」の語源
タイムリーの語源は英語の “timely” です。カタカナ語のタイムリーと同じように、「ちょうど間に合った、時期のよい」といった意味をもつ単語です。
「タイムリー」の類義語
タイムリーには以下のような類義語があります。
- 時宜(じぎ):時期が適していること
- 好機:ちょうどよい折、チャンス
- 時流に乗る:その時代の流れを利用して物事を進める
- 渡りに舟:欲しいと思っていたものが、都合よく手に入ること
「時流に乗る」とは、時代の風流を利用することです。その時に人気なものや栄えていたものを利用して、有名になったりお金を稼ぐことを表す表現です。
また、「渡りに船」とは欲しいものが都合よく手に入ることを表す表現です。川を渡りたいと思っていた時に丁度船が手に入るといったような、ラッキーなことが起きた場合に使われます。
「タイムリー」の対義語
タイムリーは以下のような対義語があります。
- 間の悪い:引け目を感じること、肩身が狭いこと
- 時期尚早(じきしょうそう):物事を実行するにはまだ早すぎること
- タイミングが悪い:時期や頃合いがずれていること
「間の悪い」は肩身が狭いことを表す表現です。この表現における「間」は「丁度よい機会」を表します。丁度よい機会ではない時を選んだことで肩身が狭くなってしまった、というニュアンスを含んだ表現です。
「時期尚早」の「尚早」は「なお早い」という意味です。「物事を行うにはなお早い」という意味の表現のため、「時期に合っている」という意味をもつタイムリーの対義語となっています。
「タイミングの悪い」は時期や頃合いがずれていることを表す表現です。物事を行うのに丁度よい機会を逃した際などに使われます。
まとめ
以上、この記事では「タイムリー」について解説しました。
英語表記 | タイムリー(timely) |
---|---|
意味 | タイミングがいいさま、好都合な様子 |
語源 | 英語 “timely” |
類義語 | 時宜、時流に乗るなど |
対義語 | 間の悪い、時期尚早など |
タイムリーは野球観戦の際など、幅広い場面で使われる言葉です。意味や使い方を覚えておきましょう。