今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ベストプラクティス」です。
「ベストプラクティス」の意味・使い方・語源・類義語・医療・看護におけるベストプラクティスについてわかりやすく解説します。
☆「ベストプラクティス」をざっくり言うと……
英語表記 | ベストプラクティス(best practice) |
---|---|
意味 | 最も効率の良い方法のこと・業界標準 |
語源 | 英語の “best”と “practice” |
類義語 | ベンチマーキング、ベタープラクティス |
医療におけるベストプラクティス | 基本を押さえたうえで、さらに実践的な対処法のこと |
このページの目次
「ベストプラクティス」の意味をスッキリ理解!
「ベストプラクティス」の意味を詳しく
「ベストプラクティス」とは、業務を行うにあたり、最も効率が良いと考えられている方法のことです。ビジネス用語の一つです。
この表現は文脈によって意味合いが変わることが多く、上記の意味以外にも「普段から習慣として行われている最も良い方法」や「業界での標準」という意味で使うことがあります。
また、プレゼンや大事な商談がうまくいった際にも、成功事例という意味でベストプラクティスという表現が使われることもあります。
このように、ベストプラクティスという表現は多様な意味をもっています。
そして、ベストプラクティスは「ベストプラクティスを導入する」という表現でよく使われます。この使い方をする際には、「他社のベストプラクティスを自社にもってくる」という意味合いが込められています。
企業は業務の効率化を行う際に、他社の成功事例や優れたスキルを活用して自社に活かそうとするケースが多いです。そのような作業を「ベストプラクティスを導入する」と呼ぶこともあります。
「ベストプラクティス」の使い方
- 業務効率化のために、A社の例を活用してベストプラクティスを導入する。
- ベストプラクティスを行うことで、納期に間に合わせることができそうだ。
- この製品の性能は、まだベストプラクティスに届いていない。
上の例文のように、ベストプラクティスには様々な意味があります。一つ目の例文では、「最も効率の良い方法」という意味でベストプラクティスが使われています。
それに対し、二つ目の例文では「習慣的に行われている最も良い方法」という意味でこの表現が使われています。
さらに、三つ目の例文では「業界標準」という意味でベストプラクティスが使われています。
このように、文章によってベストプラクティスの意味は大きく異なるため、意味合いを文脈から読み取ることが大切です。
「ベストプラクティス」の語源
ベストプラクティスの語源は英語の “best”と “practice” です。
“best” は、「最上」という意味です。また、 “practice” は一般的には「練習」という意味で使われますが、他にも「実践」や「習慣」、「慣行」という意味があります。ベストプラクティスにおける プラクティスは、後半の意味で使われています。
上記の二つの言葉が組み合わさり、「最も良い習慣」という意味になり、現在のベストプラクティスという言葉が誕生しました。
「ベストプラクティス」の類義語
ベストプラクティスには以下のような類義語があります。
- ベンチマーキング:目標と比較をし、現状を改善すること
- ベタープラクティス:日常業務の中で、今より優れた方法を取り入れて業務を行うこと
医療・看護におけるベストプラクティス
医療や看護の場面では、ベストプラクティスは「基本的な治療や看護よりも一歩進んだ、より実践的な方法」という意味で使われます。また、「最も患者に対して効果的な対処法」という意味で使うこともあります。
ベストプラクティスは、ビジネスシーンにおいては「効率が良いこと」を表す際に用いられていましたが、医療・看護においては「効果的であること」や「実践的であること」を表すために用いられているという点に違いがあります。
医療や看護の場面における、ベストプラクティスを使った例文には、以下のようなものがあります。
- 患者にとってのベストプラクティスな治療法を選ぶことが重要だ。
- ベストプラクティスを行い、患者を一刻も早く完治させる。
まとめ
以上、この記事では「ベストプラクティス」について解説しました。
英語表記 | ベストプラクティス(best practice) |
---|---|
意味 | 最も効率の良い方法のこと・業界標準 |
語源 | 英語の “best”と “practice” |
類義語 | ベンチマーキング、ベタープラクティス |
医療におけるベストプラクティス | 基本を押さえたうえで、さらに実践的な対処法のこと |
このように、ベストプラクティスには様々な意味があります。ビジネスシーンではよく使われる単語のため、意味や使い方を適切に把握しましょう。