「妥当」の意味とは?読み方は?英語や類語や対義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「妥当(だとう)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「妥当」をざっくり言うと……

読み方妥当(だとう)
意味判断や対応が状況によく当てはまっていて、適切であるさま
語源「穏やか」「当てはまる」という意味の熟語から
類義語適切、相応、賢明など
対義語不当、不適切、不十分など
英語訳reasonable, valid, proper

「妥当」の意味をスッキリ理解!

妥当(だとう):判断や対応が状況によく当てはまっていて、適切であるさま

「妥当」の意味を詳しく

「妥当」とは、判断や対応が状況によく当てはまっていて、適切であるさまを意味します。物事の実際の状態や事情などに現実的に当てはまっていて、方法や考え方が無理がないことを示します。

状況に対して全てを一気に解決するかのような万能な策ではなく、無茶がなく適切である様子を指し、いずれ順調に回帰して落ち着くであろうという表現です。

「妥当」の使い方

  1. この状況から考えれば、それが妥当な判断だろう。
  2. 現実社会に妥当する策を練る。
  3. 契約内容が妥当性に欠けていたので、再度議論を重ねた。

「妥当」は、文中で名詞もしくは形容詞として使われます。「妥当だ」「妥当な」「妥当する」などの表現が一般的です。

 

①の例文の「妥当な判断」という言い回しは、最も頻繁に用いられます。この文脈では、状況に適している判断という意味になります。

③の例文で使われている表現は「妥当性」です。「妥当」に性質や品質を表す「性」を組み合わせ、物事の性質が適切であるかどうかを評価する場合に用います。

「妥当性に欠ける」という表現は、物事に対して適切でないという判断が下された場面で使います。ネガティブな印象を与える表現です。

 

また、「妥当」を用いた四字熟語に「妥当普遍」があります。「妥当普遍」は、どのような状況の中でも全ての物事に通底、共通して当てはまることを意味します。

「妥当」の語源

「妥当」を構成する漢字の意味は、それぞれ以下の通りです。

  • :やすらか、穏やか
  • :当てはまる

上記の漢字の意味を組み合わせると、「穏やかに落ち着いて当てはまる」という意味になります。

「妥当」は上述の通り、すぐに万事解決するのではなく、いずれ順調に回復するであろうという想定が含まれている表現であるので、構成するそれぞれの漢字の意味と当てはまっています。

「妥当」の類義語

「妥当」には以下のような類義語があります。

  • 適切:状況にぴったりと当てはまること
  • 相応:釣り合いが取れて、似つかわしいこと
  • 賢明:判断や評価が適正であること
  • 順当:物事の順序や道理に従って、適切な状態になること
  • 充分:ものごとが精神的に満たされていて、不足がない様子

「適切」は「妥当」とよく意味が似ています。区別する方法として、「適切」の方が「妥当」よりも状況にマッチする度合いが高いと認識すると良いでしょう。

「妥当」の対義語

「妥当」には以下のような対義語があります。

  • 不当:道理に外れていること
  • 不適切:ふさわしくないこと
  • 不十分:足りないところがあること
  • 失当:的を得ていないこと

「妥当」の対義語には、状況にふさわしくない様子を意味する熟語があてはまります。

「妥当」の英語訳

「妥当」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • reasonable
  • valid
  • proper

 

例文
  • 5000 yen is reasonable as the cost of the party.(パーティーの費用として5000円が妥当だろう。)

まとめ

以上、この記事では「妥当」について解説しました。

読み方妥当(だとう)
意味判断や対応が状況によく当てはまっていて、適切であるさま
語源「穏やか」「当てはまる」という意味の熟語から
類義語適切、相応、賢明など
対義語不当、不適切、不十分など
英語訳reasonable, valid, proper

「妥当」はビジネスシーンなどでもよく使われますが、曖昧な表現であるため、定義をあまり理解しないまま用いてしまうことが多いかと思います。ぜひ正しい意味を覚えましょう。