今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ファシリテーター」です。
「ファシリテーター」の意味・使い方・語源・類義語についてわかりやすく解説します。
☆「ファシリテーター」をざっくり言うと……
英語表記 | ファシリテーター(facilitator) |
---|---|
意味 | 何らかの事柄を円滑に進むように、中立な立場で支援を行う人物や役割 |
語源 | 英語の “facilitate” |
類義語 | 仲介(ちゅうかい)、つなぎ役 |
このページの目次
「ファシリテーター」の意味をスッキリ理解!
「ファシリテーター」の意味を詳しく
「ファシリテーター」とは、グループや組織で物事を進めていくとき、中立的な立場から活動の支援を行う人やそのような役割を指します。
議論などが円滑に進むように支援する働きを「ファシリテーション」といい、そのために動く人のことを「ファシリテーター」といいます。
「ファシリテーター」は主に議論の場で活躍し、議事進行やセッティングを担当します。しかし、自分自身が会議や議論の最中に自分の意見を述べたり、意思決定をすることはありません。
「ファシリテーション」と「ファシリテーター」の違い
会議やミーティングなどで耳にすることも多い「ファシリテーション」と「ファシリテーター」には、それぞれ違う意味があります。
- ファシリテーション(facilitation):人々の活動が容易にできるよう支援し、うまく事が運ぶように舵取りすること
- ファシリテーター(facilitator):全体をまとめて会議の目的を達成しやすくする能力やその役割を担う進行役
「ファシリテーター」の役割
ファシリテータ―には、大きく分けて2つの役割があります。
- 物事や予定の進行・段取りを行うこと
- 集団にいる1人1人の考えや思いを整理すること
②の場合、議論が円滑に進むように意見を整理します。集団の中には、様々な考えや価値観を持った人がいるため、意見が合わなかったり、議論がうまく進まないこともあります。
そんな場面で全員の意見を中立な立場で整理するのも「ファシリテーター」の役目です。議論の進行だけでなく、参加者間の意見の調整も行うことによって、会議を良い方向に持って行くことができます。
「ファシリテーター」は基本的に「意見を聞き出す」→「意見をまとめる」→「意見の整理・絞りこみ」の流れを意識すると円滑な議論を進めることができます。
「ファシリテーター」の使い方
- 今回、会議のファシリテーターに立候補します。
上の例文のように、「会議の進行を務める」という意味で「ファシリテーター」は使用されます。どんな場面で使用しても意味合いは変わりません。
「ファシリテーター」の語源
ファシリテーターの語源は英語の “facilitate” です。
「促進する」という意味を持つ、動詞の “facilitate ” に “ ~er (~する人)” をつけて名詞化し、“facilitator(促進する人)” が生まれました。
「ファシリテーター」の類義語
ファシリテーターには以下のような類義語があります。
- 仲介(ちゅうかい):2者の間に入って、良好な関係を結ばせること
- つなぎ役:人や組織などの間に立って、両者の間を取り持つ人や物
- ブローカー:仲買人
①の「仲介(ちゅうかい)」は、「間に入ること」を意味しています。主に商学用語として使用され、取引が行われる際に、売り手と買い手の間に入って話をまとめ、契約成立でを促すことを指します。
また、「第3者が紛争当事者の間に立って、紛争の解決に努める」という意味もあります。
②の「つなぎ役」は、「間に入って、中立な立場で両者を仲介する人や物」を指します。
まとめ
以上、この記事では「ファシリテーター」について解説しました。
英語表記 | ファシリテーター(facilitator) |
---|---|
意味 | 何らかの事柄を円滑に進むように、中立な立場で支援を行う人物や役割 |
語源 | 英語の “facilitate” |
類義語 | 仲介(ちゅうかい)、つなぎ役 |
「ファシリテーター」は、議会や会議において重要な役目を果たします。
自分自身が「ファシリテーター」の役割を担ったら、グループや組織で議論を円滑に進めていき、中立的な立場から支援を行うことを心がけましょう。