今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「オールラウンダー」です。
「オールラウンダー」の意味・使い方・語源・類義語・対義語についてわかりやすく解説します。
☆「オールラウンダー」をざっくり言うと……
英語表記 | オールラウンダー(allrounder) |
---|---|
意味 | 複数の素質を持ち合わせていること |
語源 | 英語のallrounder |
類義語 | オールマイティ、ゼネラリスト、マルチ人間、器用貧乏など |
対義語 | スペシャリスト、エキスパートなど |
このページの目次
「オールラウンダー」の意味をスッキリ理解!
「オールラウンダー」の意味を詳しく
「オールラウンダー」とは「複数の素質を持ち合わせていること」という意味のカタカナ語です。たとえば、画面の大きくて性能のよいノートパソコンがあったとします。
ノートパソコンなので持ち運んでカフェなどで使用することができます。一方で、画面が大きいため家でもデスクトップパソコンと同じように使うこともできます。このように異なる場面や環境に対応に対応できることを「オールラウンダー」と言います。
スポーツでの意味
「オールラウンダー」を使用するのはスポーツに関する場面が多いです。たとえば、以下のようなスポーツで「何でもできる人」という意味合いで使用します。
- 野球
- サッカー
- 自転車競技
- バスケットボール
- テニス
特にバスケットボールとテニスでよく使うので詳しく見てみましょう。
バスケットボールでの意味
バスケットボールではガードからセンターまでこなすことができるプレイヤーのことを「オールラウンダー」と言います。
同じように複数のポジョンでプレイ可能な「ユーティリティプレイヤー」もいますが、「オールラウンダー」の方が対応できるポジションが多く、どの分野でも平均点以上の動きをします。
何でもできる「オールラウンダー」がチームにいれば、チームが得点する可能性も増加するでしょう。
テニスでの意味
テニスでも「オールラウンダー」を使用します。テニスには前衛と後衛がいます。前衛というのは基本的にネットの前で構えてプレーをします。スマッシュなどをよく打ちます。一方で後衛はラリーを続けるのが役目で、味方の前衛にチャンスを与えます。
この両方の役割ができるのが「オールラウンダー」です。
ビジネスでの意味
ビジネスにおいては「何でも器用にこなす人物」のことです。たとえば、営業も事務もこなすことができる人物のことです。部署をまたいだ経験があれば「オールラウンダー」になれる可能性があります。
将棋での意味
将棋では「戦法を使いこなす人」という意味で「オールラウンダー」を使います。将棋にはさまざまな戦法があって、すべてを使いこなす人は多くないです。そのため、戦法を上手く使いこなす人を「オールラウンダー」と言います。
「オールラウンダー」の使い方
- 彼はオールラウンダーで何でもできる。
- オールラウンダーなので、誰かのカバーをしやすい。
- 試合はオールラウンダーの多いチームが有利だ。
「オールラウンダー」を使用するのはスポーツかビジネスが多いです。また、「オールラウンダー」は名詞として使います。
一方で「オールラウンドに対応する」という言い方もします。
「オールラウンダー」の語源
語源は英語のallrounderです。意味はカタカナ語と同じですが、allrounderと一語で表記したり、all-rounderと間にハイフンを入れて表記したりします。
「オールラウンダー」の類義語
「オールラウンダー」には以下のような類義語があります。
オールマイティ
「オールマイティ」は「何でもできる」という意味です。「オールマイティに物事をこなす」と言えます。
ゼネラリスト
「ゼネラリスト」は「幅広い範囲の知識や能力を持つ人」で、特にビジネスで使用します。一般的に多くの人で物事に取り組む大企業には「ゼネラリスト」が多いです。
マルチ人間
「マルチ人間」とは「何でもできる人」という意味です。「マルチ」が「複数の」という意味ですね。たとえば、YouTuberで撮影から動画編集まで器用にこなしていれば、「マルチ人間」と言うこともできます。
器用貧乏
「器用貧乏」は「(悪い意味で)何でも器用にこなす人」という意味です。器用に何でもできる反面、得意なことがひとつもないという人もいます。「あなたの強みは何?」と聞かれて答えられません。
そのような人をマイナスな意味合いを込めて「器用貧乏」と言います。
「オールラウンダー」の対義語
「オールラウンダー」には以下のような対義語があります。
スペシャリスト
「スペシャリスト」は「専門家」という意味です。 たとえば、「営業のスペシャリスト」と言います。
エキスパート
「エキスパート」は「熟練者」という意味です。たとえば、「経済学のエキスパート」と言います。「スペシャリスト」と違って専門的な知識があるだけではなく、熟練した経験があるのが「エキスパート」です。
まとめ
以上、この記事では「オールラウンダー」について解説しました。
英語表記 | オールラウンダー(allrounder) |
---|---|
意味 | 複数の素質を持ち合わせていること |
語源 | 英語のallrounder |
類義語 | オールマイティ、ゼネラリスト、マルチ人間、器用貧乏など |
対義語 | スペシャリスト、エキスパートなど |
「オールラウンダー」は日常生活でもよく使う単語です。やはり、意味が分からないと困る時もあります。
ぜひ、この記事を参考にして「オールラウンダー」の意味や使い方を覚えましょう。