四字熟語「器用貧乏(きようびんぼう)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「器用貧乏(きようびんぼう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「器用貧乏」の意味をスッキリ理解!

器用貧乏(きようびんぼう):幅広いことを器用にこなすことができるために、かえって特定の分野では大成(たいせい)できないこと。

「器用貧乏」の意味を詳しく

器用貧乏は、「幅広いことを器用にこなすことができるために、かえって特定の分野では大成できないこと」を意味する四字熟語です。

 

この四字熟語は、「器用」と「貧乏」という、異なった意味を持つ熟語で構成されています。したがって、意味を理解するためにはこれら二つの熟語の関係を考える必要があります。

「器用」という言葉は、「何事も要領よくこなすことができる」という性質を表しています。しかし、器用貧乏における「器用」は、これが転じて「何事もこなせるために、ひとつのことに徹することができない」という様子を指します。

それが原因で、特定の分野で卓越することができないという結果になります。また、様々なことを器用にこなすことができる能力を他人に利用されて、自分自身は優れた結果を残すことができずに終わってしまうこともあります。この結果を指すのが「貧乏」という熟語です。

「器用であるからこそ、かえって大成しない」という、原因と結果を示す熟語で構成されているのが、器用貧乏なのです。

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「器用貧乏」の使い方

  1. 彼は器用貧乏なタイプなのか、どの教科も平均以上の点数は取るが、満点を取っているところは見たことがない。
  2. 器用貧乏のお人好しでは、他人に利用されて終わるだけだ。
  3. 器用貧乏で出世しない父の愚痴を、母はいつも我慢強く聞いている。

「器用貧乏」の類義語

器用貧乏には以下のような類義語があります。

  • 巧者貧乏(こうしゃびんぼう):何事も器用にこなすが、かえって大成しない人。
  • 梧鼠之技(ごぞのぎ):様々な技能はあるが、極めているものはないこと。
  • 螻蛄之才(ろうこのさい):様々な技能のうち、卓越したものをもっていないこと。
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「器用貧乏」の対義語

器用貧乏には以下のような対義語があります。

  • 一芸一能(いちげいいちのう):ひとつの芸やひとつの才能のこと。転じて、特定のことに高い能力をもつこと。

器用貧乏の対義語として使われる際は、「一芸一能に秀でる(ひいでる)」などの形で用いられることが多いです。

「器用貧乏」の英語訳

器用貧乏を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • jack-of-all-trades, master of none
    (様々なことができるが、どれも熟練はしていない人)

“jack-of-all-trades, master of none” は、ふたつの部分に分けて考えます。

前半の “jack-of-all-trades” は器用貧乏の「器用」にあたります。主語の “jack” は、Jackという名前の個人ではなく、人の総称としての意味で用いられています。また、“all-trades” は「あらゆることを行うことができる」という意味です。したがって、直訳すると「様々なことをこなすジャック」となる部分が、「器用」を意味しているのです。

後半の “master of none” は直訳で「何においても熟練者ではない」という意味です。これを前半部分と合わせて直訳すると、「ジャックは様々なことをこなすことができるものの、どれも熟練していない」となります。

これが転じて、「幅広いことを器用にこなすことができるために、かえって特定の分野では大成できないこと」という意味をもつ器用貧乏の英語訳となるのです。

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まとめ

以上、この記事では「器用貧乏」について解説しました。

読み方 器用貧乏(きようびんぼう)
意味 幅広いことを器用にこなすことができるために、かえって特定の分野では大成できないこと。
類義語 巧者貧乏、梧鼠之技など
対義語 一芸一能
英語訳 jack-of-all-trades, master of none(様々なことができるが、どれも熟練はしていない人)

器用貧乏は、人の性格を表す際によく用いられる四字熟語です。人間関係に支障をきたさないためにも、意味をしっかり理解しておきましょう。

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