「パッシブ」の意味とは?使い方から対義語や英語や類語まで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「パッシブ」です。

「パッシブ」の意味・使い方・類義語・対義語についてわかりやすく解説します。

☆「パッシブ」をざっくり言うと……

英語表記パッシブ(passive)
意味受動的、自分からは積極的に働きかけないさま
類義語ネガティブ
対義語アクティブ

「パッシブ」の意味をスッキリ理解!

パッシブ(passive):受動的、自分からは積極的に働きかけないさま

「パッシブ」の意味を詳しく

「パッシブ」は、「受動的」「自分からは積極的に働きかけないさま」という意味です。

つまり、相手からアクションがあってはじめて行動するさまを表します。単に相手からのアクションに応答を返すシステムのことを指す場合もありますが、自ら行動しないさまから「消極的」「おとなしい」というニュアンスで使用される場合もあります。

自ら積極的に行動するさまは「アクティブ」といい、「パッシブ」の対義語にあたります。

また、ITや金融の分野では専門用語として使われています。以下でそれぞれの場面に応じた「パッシブ」の意味を説明します。

人の性格を表す「パッシブ」の意味を詳しく解説

人の性格に対して「パッシブ」を使うときは、「消極的な」「おとなしい」「静かな」という意味で使われます。

自分からはあまり人に話しかけなかったり、よく家にいることが多かったりする人を「パッシブな人」と表現できます。

ITの分野における「パッシブ」の意味を詳しく解説

ITの分野では、外部からの働きかけに反応を返すような設計や動作モードなどを「パッシブ」と表現します。自ら能動的に外部に働きかけるさまは「アクティブ」と言います。

たとえば、同じ機能を持つサーバを二台用意しておき、一方でシステムを稼働させ、もう一方をエラーに備えて待機させておく体制をとった場合、待機している方を「パッシブ側」といいます。この体制を「アクティブ/パッシブ構成」と言います。

金融の分野における「パッシブ」の意味を詳しく解説

金融の分野では、資産の運用を市場の指数に応じて機械的に銘柄選択や売買判断を行う投資戦略のことを「パッシブ運用」と言います。

逆に、自分で積極的に状況判断を行い戦略を考え投資することを「アクティブ運用」と言います。

「パッシブ」の使い方

  1. 今年の新入社員はパッシブな性格のやつが多くて、張り合いがないな。
  2. このデスクトップパソコンは、一時間操作がないと自動的にスリープモードになるパッシブな設定にしてあるよ。
  3. アクティブ側のサーバが故障しても、パッシブ側のサーバに切り替わるから安心安全だね。
  4. パッシブ運用で資産が増えるなら、こんなに楽な話はない。

上の例文のように、「パッシブ」は人の性格やITのシステム、投資戦略などの場面で使われることが多いでしょう。

 

①の「パッシブ」は、人の性格に対して「消極的な」「おとなしい」「静かな」という意味で使われています。

②は「外部からの働きかけに反応を返すような設計や動作モード」という意味で「パッシブ」が用いられています。

③の「パッシブ」は「パッシブ側」で「エラーに備えて待機させておくサーバ」を表します。

④は「資産の運用を市場の指数に応じて機械的に銘柄選択や売買判断を行う投資戦略」という意味で「パッシブ運用」が使用されています。

「パッシブ」の類義語

「パッシブ」には以下のような類義語があります。

  • ネガティブ:否定的なさま、消極的なさま

「パッシブ」の対義語

「パッシブ」には以下のような対義語があります。

まとめ

以上、この記事では「パッシブ」について解説しました。

英語表記パッシブ(passive)
意味受動的、自分からは積極的に働きかけないさま
類義語ネガティブ
対義語アクティブ

「アクティブ」の対義語と聞くと、活動していないという意味だと勘違してしまうかもしれません。実際は、積極的に働き掛けないだけで活動は続けています。ニュアンスの違いに注意しましょう。