今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ミスマッチ」です。
「ミスマッチ」の意味・使い方・語源・類義語・対義語についてわかりやすく解説します。
☆「ミスマッチ」をざっくり言うと……
英語表記 | ミスマッチ(mismatch) |
---|---|
意味 | 組み合わせがうまく行かない、不釣り合い |
語源 | 英語のmismatch |
類義語 | アンマッチ、ズレなど |
対義語 | マッチ、フィットなど |
このページの目次
「ミスマッチ」の意味をスッキリ理解!
「ミスマッチ」の意味を詳しく
「ミスマッチ」は「組み合わせがうまく行かない、不釣り合い」という意味のカタカナ語です。関係のあるふたつの物や事の調和が悪くて、不釣り合いなことを指します。
たとえば、AさんとBさんというふたりの人が会社にいたとします。ふたりは顔を合わせる度に喧嘩します。このような間柄を「ふたりの関係がミスマッチ」と言って表すことができます。
「ミスマッチ」の使い方
- 企業と応募者では、希望する条件がミスマッチだった。
- コーラとご飯はミスマッチな組み合わせだと思う。
- タイミング的に予定が合わず、ミスマッチだった。
「ミスマッチ」は、ふたつ以上の物事の関係性について何か言及する時に使うことが多いです。「〇〇と☓☓はミスマッチ」というように、物や人の名前と一緒に使うことが大半です。
①の例文は、求人に関してです。ビジネスの場面では「ミスマッチ」をこのように使うことが多いです。
具体的には、応募者は「自分のスキルを活かせるつもりだったが、会社では役に立たなかった」と思っていたり、反対に会社側は「履歴書に書いていあることと、応募者の実際の実力が伴っていない」と考えていたりすることです。考えが合ってない事が分かりますね。
②の例文は、食事に関する例文です。「味が合わない」という事を「ミスマッチ」を使って表現しています。
③の例文は、予定に関する例文です。この例文は①や②と違って、物事の関係性について言及していません。ここでの「ミスマッチ」は「すれ違い」という意味で使われています。
たとえば、自分は水曜日が空いているのに相手は土曜日しか空いていなかった場合には予定が「ミスマッチ」していると言えます。
「ミスマッチ」の語源
「ミスマッチ」の語源は英語のmismatchです。スペルに気をつけてください。日本人はmissとsをふたつ重ねてしまいがちです。
また、mismatchはひとつの単語です。ふたつの単語ではないので、mis matchなど離して書かないように注意してください。意味は「物や人の組み合わせを誤る」「人に不釣り合いな縁組みをさせる」です。カタカナ語とそっくりですね。
ちなみに動詞、名詞のどちらとしても使用する事が可能です。
「ミスマッチ」の類義語
「ミスマッチ」には以下のような類義語があります。
- アンマッチ:合わない、一致しない
- ズレ:違い
アンマッチ
「アンマッチ」は「合わない」「一致しない」という意味のカタカナ語です。「ミスマッチ」は不一致が起きている事実に双方が気付かないで、双方が不満を抱えていることが一般的です。
しかし、「アンマッチ」は不一致が起きている事に気がついており、その原因を改善することでマッチできる可能性がある状況です。
つまり、「ミスマッチ」の方がネガティブなニュアンスです。
ズレ
「ズレ」は「違い」という意味のカタカナ語です。たとえば、考え方に違いがある事を「考え方にズレがある」と表現することができます。「ずれ」とひらがなで表記する事もあります。
「ミスマッチ」の対義語
「ミスマッチ」には以下のような対義語があります。
- マッチ:合う
- フィット:ぴったり
マッチ
「マッチ」は「合う」という意味のカタカナ語です。「ミスマッチ」の「ミス」には「間違った」という意味があります。その「ミス」が取れたので、反対の意味になります。
「合うこと」を「マッチする」と表現します。
フィット
「フィット」は「ぴったり」という意味のカタカナ語です。「服がジャストフィットだ」などと言いますよね。
これは、「服がちょうどぴったりだ」という意味です。「ちょうど」という意味で「ジャスト」と一緒によく使います。
まとめ
以上、この記事では「ミスマッチ」について解説しました。
英語表記 | ミスマッチ(mismatch) |
---|---|
意味 | 組み合わせがうまく行かない、不釣り合い |
語源 | 英語のmismatch |
類義語 | アンマッチ、ズレなど |
対義語 | マッチ、フィットなど |
「ミスマッチ」は日常生活でもよく使うカタカナ語です。ぜひ、この記事を参考にして意味や使い方を覚えましょう。