今回ご紹介する言葉は、熟語の「英才(えいさい)」です。
言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「英才」をざっくり言うと……
読み方 | 英才(えいさい) |
---|---|
意味 | 非常にすぐれた才能 |
類義語 | 天才、秀才、逸材など |
対義語 | 鈍才 |
英語訳 | genius(天才) |
「英才」の意味をスッキリ理解!
「英才」の意味を詳しく
「英才」とは、非常にすぐれた才能のことです。特に、学問にすぐれている場合に多く使われます。
「英」という字には「すぐれる」「ひいでる」という意味があります。同様に、「穎」という字にも「すぐれている」という意味があり、「穎才(えいさい)」と書いても「英才」と同じように使えます。
また、「才」という字には「生まれもった才能」「学問」といった意味があります。
これらの意味が組み合わさり、「すぐれた才能」という意味になります。
「英才」の使い方
- 彼女は、数学の英才だ。
- 現在の彼の活躍は、英才教育の賜物だ。
上記の例文のように、「英才」は単体で使われたり、「英才教育」という言葉として使われたりします。
①の例文では、「彼女」に数学の才能があることを「英才」と表現しています。
②の例文では、「英才教育」という言葉が使われています。才能を持つ子どもや知能の高い子どもに対して行う、一般的な子どもとは違った特殊な教育について表す言葉です。
「英才」の類義語
英才には以下のような類義語があります。
- 天才:生まれつき才能を持って生まれた人
- 秀才:学問の才能がある人
- 俊才(しゅんさい):他の人よりもすぐれた才知を持った人
- 鬼才(きさい):人間離れしてすぐれた才能を持つ人
- 逸材:人並みでなくすぐれた人材
「天才」「秀才」「俊才」「鬼才」はどれも、「すぐれた才能を持つ人」という意味で「英才」と共通します。
「天才」は、一般的に「生まれつき才能を持っている人」というイメージが強い言葉です。なにかひとつのことに突出している場合にも、どんなことでも高いレベルでこなせる場合にも使えます。
「秀才」は、特に学問がすぐれている場合に使います。「英才」も「学問にすぐれている」という意味の言葉です。「英才」には「もともと優れている」というニュアンスがある一方で、「秀才」は「努力で学問の力をつけた」というニュアンスが強くなります。
それに対し、「俊才」は学問以外の才能や才知にもすぐれている人のことを指します。
「鬼才」にも、他の言葉と同様に「抜きん出た才能」という意味があります。ただし、「鬼才」は「天才」「秀才」「俊才」よりもさらに並外れた印象を与えます。
それぞれに細かいニュアンスの違いがあるため、一律に才能の度合いを比べることはできませんが、「鬼才」はどの言葉に対しても上位の言葉になります。
「逸材」は、「天才」「秀才」「俊才」「鬼才」と同様に「すぐれた才能」という意味を持ちます。ただし、他の言葉に対し、「〇〇界の逸材」など「なにかの分野で貢献をできる才能を持つ」というニュアンスが強くなります。
人の才能を賞賛する言葉はたくさんありますが、同じように思えてそれぞれ違いがあるため、区別できるようにしましょう。
「英才」の対義語
英才には以下のような対義語があります。
- 鈍才(どんさい):頭が鈍い人
「鈍才」とは、頭の回転が遅かったり思考に柔軟性がなかったりなど、頭が鈍いことを表す言葉です。
「頭がいい」「才能がある」ということを表現する熟語が多くあるのに対し、「頭が鈍い」という意味の熟語は「鈍才」ひとつになります。
「英才」の英語訳
英才を英語に訳すと、次のような表現になります。
- genius
(天才) - a person of talent
(才能のある人) - a gifted person
(才能に恵まれた人)
geniusは、科学や芸術の分野で抜きん出た才能を持つ人に対して使われる言葉です。一般的な「天才」のイメージは、geniusの一語でカバーできます。
“a person of talent” や “a gifted person” は、どちらも「才能を持つ人」という意味です。後者の方がやや「生まれ持った才能」というニュアンスが強いですが、どちらもほぼ同じ意味で使えます。
まとめ
以上、この記事では「英才」について解説しました。
読み方 | 英才(えいさい) |
---|---|
意味 | 非常にすぐれた才能 |
類義語 | 天才、秀才、逸材など |
対義語 | 鈍才 |
英語訳 | genius(天才) |
「英才」は似た言葉の多い熟語ですが、しっかりと使い分けていきましょう。