タグとは「➀物を分類するためのラベル➁プログラム上で情報を持つ文字列➂グラフィティで書き込む自分の名前」という意味です。
物を分類するためのタグは、知っている人がほとんどだと思います。
しかし、アートやITの分野で使われるタグの意味を知る機会は、なかなかないですよね。
この記事では、タグの複数の意味や使い方を詳しく解説します。
「タグ」の意味
- 物を分類するためのラベル
例:タグを取らないでください。 - プログラム上で情報を持つ文字列
例:タグのミスでページがめちゃくちゃだ。 - グラフィティで書き込む自分の名前
例:タグで縄張りを主張する。
それぞれの意味を詳しく見ていきましょう。
意味➀:物を分類するためのラベル
タグのもっとも一般的な意味は、物を分類するためのラベルです。
洋服やポーチなどの商品についているタグが、イメージしやすいでしょう。
付箋やポストイットなども、タグのひとつだと言うことができます。
意味➁:プログラム上で情報を持つ文字列
ITの分野におけるタグは、プログラムやWEBページを決定する文字列です。
それぞれのタグが、それぞれの情報を持っていて、複数のタグが連なることでひとつのページやプログラムが構成されているのです。
実際に、以下のような文字列がタグの1単位になります。
[出典:gest+]
また、ITにおけるタグには、以下のような種類があります。
- htmlタグ
ウェブページを決定する情報を持った文字列 - コンバージョンタグ
広告の成果を分析するためのタグ - ツール用制御タグ
ツールを使用するために埋め込むタグ
意味➂:グラフィティで書き込む自分の名前
タグは、グラフィティで、公共空間に書き込む自分の名前やニックネームのことを指す言葉でもあります。
グラフィティとは、建物の壁や電車などの公共空間に、スプレーやフェルトペンなどを用いて文字や絵を描くことです。
日本では、単に「落書き」と呼ばれることもある、以下のようなものです。
もともと、アメリカで生まれた文化であるグラフィティは、街の不良たちが自分たちの縄張りを主張するために、仲間内に向けて自分の名前やニックネームを壁などに描きこむことから始まりました。
グラフィティにおいて、自分の名前であるタグを公共物に描きこむことを「タギング」と言います。
「タグ」の使い方
タグは、複数の意味があるので、文脈ごとに使い分ける必要があります。
それぞれの意味ごとの例文を見ていきましょう。
- タグを取ったら返品はできません。
- 商品のタグで、偽物かどうかを判断できる。
- この服は、タグがチクチクして着づらい。
- タグの設定を間違えていないか注意してください。
- HTMLタグでホームページを作りました。
- コンバージョンタグを使って分析を行いました。
- タグが難しくて、プログラムを読めません。
- 人のタグのデザインは真似してはいけない、という暗黙の了解がある。
- タグが書いてあるエリアには、近づかないほうがいい。
- 彼は、タグのデザインにこだわっている。
「タグ」の語源
タグの語源は英語の “tag” です。
英語の “tag” には以下のような意味があります。
- (物に)札を付ける
- (タグ)で識別する
- 文章に書き加える
- 違反切符を切る
- (人に)レッテルを貼る
- (人に)あだ名を付ける
- 告訴する
- 起訴する
英語の “tag” の語源をさらに遡ると、スコットランドの方言である “tig” になると言われています。
“tig” は、「触る」という意味のスコットランドの方言で、英語の “touch” に近いニュアンスを持っています。
英語の “tag” は、非常に多くの意味を持っている単語ですが、カタカナ語のタグには、ここまで広い意味はないという点に注意しましょう。
「タグ」の類義語
タグには以下のような類義語があります。
- レッテル
製品に張り付ける札・人や物などに与えられる評価 - ラベル
識別の印として貼る小さな紙片 - 札
文字を書いた木片や紙片
「タグ」が付く言葉
世の中には、以下のようなタグが付く言葉が存在します。
- ハッシュタグ
特定の話題であることを示すためにコメントに追記する目印 - クレームタグ
飛行機に登場する際の預け荷物の引換証 - タグホイヤー
スイスの高級時計メーカー - メタタグ
WEBサイトの情報を伝える目的で使われるタグ
「タグ」のまとめ
以上、この記事ではタグについて解説しました。
英語表記 | タグ(tag) |
---|---|
意味 | ➀物を分類するためのラベル ➁プログラム上で情報を持つ文字列 ➂グラフィティで書き込む自分の名前 |
語源 | 「札をつける」という意味の英単語 “tag” |
類義語 | レッテル ラベルなど |
タグには、複数の意味があることがわかりましたね。