今回ご紹介する言葉は、熟語の「士気(しき)」です。
言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「士気」をざっくり言うと……
読み方 | 士気(しき) |
---|---|
意味 | 集団で物事を行うときの闘志 |
類義語 | 戦意、闘志、やる気など |
英語訳 | morale(意気込み) |
「士気」の意味をスッキリ理解!
「士気」の意味を詳しく
「士気」は、集団で物事を行うときの闘志という意味を持つ熟語です。
「士」には「侍」という意味や「軍人」という意味があります。また、「気」には「気持ち」という意味や気分の変化を表す意味があります。
つまり「士気」とはもともと、戦いに行く兵士の気概を指す言葉なのです。そこから転じ、日常生活でも「士気」が使われるようになりました。
「士気」の使い方
- 指揮官の一言が、隊の士気を高めたようだ。
- このチームのキャプテンは、チームの士気を鼓舞するのがとても上手い。
- みんなの士気が上がっている今こそ、温めておいた計画を進めるべきだ。
上記の例文のように、「士気」は「高める」「鼓舞する」「あがる」などといった言葉とともに使われることが多いです。
①の例文では、「士気」は「兵士の気分」の意味で使われています。この例文では、「指揮官の一言」をきっかけに「隊」の闘志が盛り上がっていく様子が表現されています。
②と③の例文では、スポーツ選手など兵士に関係のない人々について「士気」という言葉が使われています。
「鼓舞」とは、言葉などで励ますことで闘志を奮い立たせることです。②の例文では、①の例文と同じように、「チーム」を盛り上げていくという様子が表されています。
また、③の例文のように、「士気」を上げる主体や原因について言及せずに、「士気」という言葉を使うこともできます。
「士気」の類義語
士気には以下のような類義語があります。
- 戦意:戦おうとする意思
- 闘志:戦いをしたいという意気込み
- やる気:積極的に物事を行おうとする気持ち
- モチベーション:物事を行う動機
- 団結心:一体感を持って物事を行おうとする気持ち
「戦意」や「闘志」は主に、戦うときの意思や熱量のことを指す言葉です。勝負事に関係していれば、戦闘の場面に限らず使えます。
それに対し、「やる気」「モチベーション」は、勝負事に限らず広いシチュエーションで使うことのできる言葉です。「やる気」は物事にとりかかるときの熱意が大きいこと、「モチベーション」は物事にとりかかる動機のことを表します。
「団結心」は、その物事に対する熱量よりも、一緒に物事に取り組む仲間とまとまりたい、という意識に注目した言葉です。
「士気」の英語訳
士気を英語に訳すと、次のような表現になります。
- morale
(意気込み) - fighting spilit
(闘志) - motivation
(動機)
moraleは、「士気」のもともとの意味に最も近い英単語です。軍隊に関わる場面に限らず、日常生活でも使えます。
“fighting spilit”はより「戦う」というイメージが強く押し出された表現です。チームの士気だけではなく、個人の闘志を表す場面でも使えます。
motivationは「動機」や「やる気」などというニュアンスの強い言葉です。
moraleはhighなど程度を表す言葉と一緒に用いられることが多いです。それに対し、motivationは単に、あるかないかという区別で使われることが多いです。
まとめ
以上、この記事では「士気」について解説しました。
読み方 | 士気(しき) |
---|---|
意味 | 集団で物事を行うときの闘志 |
類義語 | 戦意、闘志、やる気など |
英語訳 | morale(意気込み) |
コンクールやスポーツなど、何かを競うときやプロジェクトを進めるときなど、「士気」を高めたい場面は多くあります。周りの「士気」を上げていけるようなカリスマ性を身に付けたいものですね。