「シンクロ」の意味とは?日本語や英語では何と言う?使い方まで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「シンクロ」です。

「シンクロ」の意味、使い方、語源、類義語、対義語についてわかりやすく解説します。

☆「シンクロ」をざっくり言うと……

英語表記シンクロ(synchro)
意味同期すること、同時に起こること
語源ギリシャ語の “syn”と”chronos”
類義語ハーモニー、共鳴
対義語非同期

「シンクロ」の意味をスッキリ理解!

シンクロ(synchro):同期すること、同時に起こること

「シンクロ」の意味を詳しく

「シンクロ」とは、同期すること、同時に起こることです。

「シンクロ」は、英語のsynchronize(シンクロナイズ)の略称です。英語の場合も、日本語と同様に「同期する」という意味を持っています。たとえば、「頭の中で思い浮かべていたことが、隣の人が考えていたことと同じだった」というような場面を「シンクロ」と表します。

 

また、「シンクロ」は「シンクロナイズドスイミング」の略称でもあります。シンクロナイズドスイミングは、プール内で音楽に合わせて体を動かし、技の完成度や同調性、構成、芸術的な表現力などの得点で競い合う水泳競技の一種です。

しかし、同調することを表す「シンクロナイズド」という言葉が、芸術性を求める演技にふさわしくないとされ、2018年4月から種目名が「アーティスティックスイミング」に変更されています。

「シンクロ」の使い方

  1. 友達と会話をしていたら、同時に同じ言葉を発して、シンクロした。
  2. 電車で隣に座った人が話していた内容が、そのとき頭の中で考えていたこととシンクロしていた。
  3. 水と音楽をシンクロさせたショーで、観客を魅了する。
  4. シンクロナイズドスイミングの大会が近くの水泳場であるので見にいってみよう。

上の例文のように、「シンクロ」は主に「シンクロした」のように動詞として使われます。また、「同時」「そのとき」などのように、同じことや同じ時間帯を表す表現と一緒に用いられることが多いでしょう。

「シンクロ」の語源

シンクロの語源はギリシャ語の “syn”と”chronos” です。

「シンクロ」は、ギリシャ語で「共に、同時に」という意味を表す “syn”と、「時間」を表す「chronos」という言葉が語源となっています。

「シンクロ」の類義語

シンクロには以下のような類義語があります。

  • ハーモニー:物事の調和
  • 共鳴(きょうめい):共感、同感すること

「ハーモニー」は、主に「調和」という意味で使われています。

「調和」とは、複数の事柄が対立することなく、まとまっている状態を表します。たとえば、「この塩大福は、塩のしょっぱさと餡(あん)の甘さがちょうど良いハーモニーを生み出している」という使い方をします。

 

また、音楽の場面においては、オーケストラやバンドなどは、複数の異なる種類の楽器で一つの音楽を作り出しています。したがって、「様々な楽器の音色がハーモニーを生み出している」と表すことができます。

「共鳴」は「他人の考えや行動に共感、同感すること」という意味があります。「シンクロ」には偶然性が要素として入っている場合がありますが、「共鳴」には偶然性はありません。その点を除けば、「シンクロ」と「共鳴」は似ている言葉だと言えますね。

「シンクロ」の対義語

シンクロには以下のような対義語があります。

  • 非同期:足並みを揃えないこと

「非同期」とは「同期」の反対語です。主にIT用語として使われます。データを転送する際に、送信側と受信側のタイミングの一致を気にせずにデータをやり取りすることを指します。

たとえば、「非同期通信」という言葉があります。非同期通信は、やり取りする相手からの反応を待たないで次の処理を始める通信のことです。反応を待たずに次の処理を始めることを指します。

まとめ

以上、この記事では「シンクロ」について解説しました。

英語表記シンクロ(synchro)
意味同期すること、同時に起こること
語源ギリシャ語の “syn”と”chronos”
類義語ハーモニー、共鳴
対義語非同期

「シンクロ」の意味を正しく理解できましたか。

英語として伝わりそうなカタカナ語でも、日本で作られた和製英語である場合が多々あります。

意味を正しく理解して使えるようにしておきましょう。