今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「千思万考(せんしばんこう)」です。
言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳について分かりやすく解説します。
☆「千思万考」をざっくり言うと……
読み方 | 千思万考(せんしばんこう) |
---|---|
意味 | 何度も繰り返し、あれこれ深く考えること |
類義語 | 千思万慮、三思九思、百術千慮 |
対義語 | 無念無想 |
英語訳 | deep meditation(深い瞑想、深く考えること)など |
「千思万考」の意味をスッキリ理解!
千思万考(せんしばんこう):何度も繰り返し、あれこれ深く考えること
「千思万考」の意味を詳しく
「千思万考」とは、「何度も繰り返し深く考えること」「あれこれ深く考えること」です。
「千」と「万」は、具体的な数値を表しているのではなく、数が多いことのたとえを表しています。
「思」と「考」は、読んで字のごとく、深く考えるという意味です。
「千思万考」の使い方
千思万考の使い方として、以下のような例文が挙げられます。
- 千思万考し、現状打破のための最善策を考える。
- 初めてのプレゼンテーションに備え、細かい部分に至るまで千思万考する。
- 多くの時間を費やして千思万考したが、結局良い答えは見つからなかった。
「千思万考」の類義語
千思万考には以下のような類義語があります。
- 千思万慮(せんしばんりょ):何度も繰り返し、あれこれ深く考えること
- 三思九思(さんしきゅうし):何度も繰り返し深く考えること
- 百術千慮(ひゃくじゅつせんりょ):さまざまな方法や手段を探り、思考を巡らせること
「千思万慮」は、「千思万考」の言い換えにあたる四字熟語です。
「三思九思」の「三思」と「九思」は、どちらも何度も繰り返し考えることという意味です。
「百術千慮」の「術」は、方法や手段のことを表しています。
「千思万考」の対義語
千思万考むには以下のような対義語があります。
- 無念無想(むねんむそう):何も考えていない無心の状態のこと、特に何も考えておらず思慮の足りない様子
「千思万考」の英語訳
千思万考を英語に訳すと、次のような表現になります。
- deep meditation
(深い瞑想、深く考えること) - mature consideration
(熟考、千思万考) - after deep deliberation
(熟考の上、千思万考の上)
3つ目の英語訳は、considerationだけでも「よく考えること」「熟考」という意味を表しますが、「熟慮した」という意味の形容詞の “mature” で修飾することで、意味を強めた表現です。
まとめ
以上、この記事では「千思万考」について解説しました。
読み方 | 千思万考(せんしばんこう) |
---|---|
意味 | 何度も繰り返し、あれこれ深く考えること |
類義語 | 千思万慮、三思九思、百術千慮 |
対義語 | 無念無想 |
英語訳 | deep meditation(深い瞑想、深く考えること)など |
どんなに素晴らしいアイディアでも、それにはいくらでも完全の余地があります。一度思いついたものをそのままにするのではなく、それに対してさらに吟味し、「千思万考」することによって、より優れた考えに進化させることができるでしょう。
また、「千思万考」の意味や使い方をきちんと押さえ、ワンランク上の語彙を身につけましょう。