「コア」の意味とは?使い方から英語や対義語や類語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「コア」です。

「コア」の意味・使い方・語源・類義語・対義語について分かりやすく解説します。

☆「コア」をざっくり言うと……

英語表記コア(core)
意味
語源英語の “core”
類義語キーポイント、メインなど
対義語オミット、カットなど

「コア」とは?

コア (core):

「コア」の意味を詳しく

「コア」は「核」という意味のカタカナ語です。「核」の他にも「中心」「重要な部分」という意味があります。また、「熱心な」「本格的な」という意味でも使われることがあります。

たとえば、学校のクラスの中では学級委員長という人物がいます。この人はクラスの中心人物です。このことを「クラスのコアメンバー」などと言います。

また、コンピュータ用語として使うときには、パソコンが処理を担っている場所のことを指します。人間の脳に当たる部分は、コンピュータのCPUです。このCPUの1番重要な部分が「コア」なわけです。

「コア」の使い方

  1. 問題のコアを理解しなければ、解決ができない。
  2. コアなファンを動かすためにイベントを企画する。
  3. スポーツチームのコアメンバーになるのは、キャプテンだ。

「コア」を使用するのは、主にビジネスを中心とした幅広い場面です。ビジネス用語で使用する場合は、「コアユーザー」「コアなファン」などが挙げられます。

「コアユーザー」とは、「何かサービスやモノを利用する人たちの中で、1番熱心に使用している人たち」のことです。「コアなファン」とは、同じく「ファンの中でも特に熱心な人たち」という意味です。

普通のファンとの違いは、CDを欠かさずに買ったり、いつも応援している人が出演するテレビを見ていたりすることなどが具体例です。

 

①の例文のコアは「中心」「重要な点」という意味に置き換えることができます。「問題のコア」とは「一番のもとになっている原因」です。たとえば、水漏れした場合、「穴の場所を見つけること」です。

③の例文は、スポーツで「核」となる人物について言及しています。この人なしでは、チームが成り立たないというような人物のことです。

「コア」の語源

「コア」の語源は英語の core です。意味はカタカナ語とほぼ同じです。「物事の中心部」「中核部」という意味があります。

また、「りんごや果物の芯の部分」という意味もあります。カタカナ語の「コア」以上に多くの意味を持っているので実際に使用するときは注意しましょう。

語源をさらに辿ると、ラテン語のcorになります。これは「心」という意味です。人間は心に思っていることを中心に行動すると考えると、この単語が語源になった理由を理解できますね。

「コア」の類義語

「コア」には以下のような類義語があります。

  • キーポイント:重要点
  • メイン:主要な
「キーポイント」は「重要点」という意味のカタカナ語です。語源は英語のkeypointです。「キーポイント」は「キー」とも言い換えられます。「キー」は「重要」という意味のカタカナ語です。そこに「要点」という意味の「ポイント」を合わせて、「キーポイント」という単語ができました。

「キーポイント」は、何か物事を説明するときによく使用します。たとえば、数学を教える場合、重要なのは計算をすることです。

しかしながら、解法や公式を知らなければ解けない問題もあります。つまり、計算することと同じくらい解法や公式は重要です。このことを「キーポイント」を使って、「数学では、解法と公式がキーポイントになる」というように言い表すことができます。

その他にも「キーポイントだ」「キーポイントである」というように、何か重要な部分を強調するときに使用します。

 

「メイン」は「主要な」という意味のカタカナ語です。「メイン」の語源は英語のmainです。「大部分」という意味があります。「コア」と似ていますが、異なっている部分もあります。

「中心となる部分」のことを「コア」と呼びます。しかしながら、その中心となる「コア」の部分が、大部分であったり大多数であったりするとは限りません。

少数の部分が最も重要だったり、小さな部分が大事だったりします。たとえば、1人のリーダーが国を収めている場合、「コア」となるのはリーダー1人です。一方、「メイン」は多数を指すことが一般的です。この点の意味合いが異なっています。

「メイン」も何かについて説明をする時によく使います。たとえば、人口比率を述べるときに「この国のメイン人口はシニア世代だ」などと言います。その他にも、「我が社のメイン事業である」などと言います。

「コア」の対義語

「コア」には以下のような対義語があります。

「オミット」は「排除する」という意味のカタカナ語です。語源は英語のomitです。不要なものを排除する動作のことを「オミット」と言います。たとえば、商品のラインナップでそれほど売れていない商品があったとします。

この商品をラインナップから排除してしまう行為をオミットと言います。

「コア」は絶対必要な部分ですが、「オミット」は重要ではない部分を排除するという反対の意味です。実際には、「オミットする」というように使用します。

 

「カット」は「切る」という意味のカタカナ語です。語源は英語のcutです。ハサミを使って紙などを物理的に切るという意味もありますが、「省略」「排除」という意味で使われる場合もあります。

たとえば、テレビ番組の編集で「カットする」とよく言いますよね。これは、その場面のシーンがそれほど重要ではないため省略してしまうことです。

「コア」な部分は最も重要なポイントなので、「カット」することはありません。しかしながら、その部分を省略しても言いたいことが変わらない場合や、方針や考え方が初めから終わりまで筋が通っている時には、そのポイントは不要です。そうしたものを「カットする」というわけですね。

まとめ

以上、この記事では「コア」について解説しました。

英語表記コア(core)
意味
語源英語の “core”
類義語キーポイント、メインなど
対義語オミット、カットなど

「コア」は普段生活しているとなかなか使わないカタカナ語です。「中心」のことを「コア」とあまり述べることはありません。しかしながら、ビジネスや専門的な話題について話すときにはよく使う単語です。「コア」という単語の意味が分からなければ、話全体も分からなくなってしまいます。

ぜひこの記事で「コア」の意味や使い方を覚えて、実際の生活でも役に立てるようにしましょう。