今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「インスピレーション」です。
「インスピレーション」の意味・使い方・語源・類義語についてわかりやすく解説します。
☆「インスピレーション」をざっくり言うと……
英語表記 | インスピレーション(inspiration) |
---|---|
意味 | 新しい事を考え出すこと |
語源 | 英語の “inspiration” |
類義語 | インスパイア、アイデア、スケッチなど |
対義語 | 考察、熟考、熟慮など |
このページの目次
「インスピレーション」とは?
「インスピレーション」の意味を詳しく
「インスピレーション」は、「突然のひらめき」を意味するカタカナ語です。
特に何かを思いつくという動作全般のことを「インスピレーション」と言います。
また、「インスピレーション」にはもともとキリスト教の用語であったことから、「霊感」という意味もあります。
「インスピレーション」の使い方
「インスピレーション」には主に以下のような言い回しがあります。
- インスピレーションが湧く
- インスピレーションを与える
- インスピレーションを高める
- インスピレーションを感じる
- インスピレーションに従う
それぞれの言い回しについて詳しく見ていきましょう。
「インスピレーションが湧く」の使い方
突然頭の中にひらめきが生まれた時には、「インスピレーションが湧く」という表現を使います。
「インスピレーションが湧き上がる」「インスピレーションを得る」「インスピレーションが働く」などの言い回しも同じ意味です。
- 美術館に行くと、よくインスピレーションが湧いてくる。
- 風呂に入っていたら、突然インスピレーションが湧き上がってきた。
「インスピレーションを与える」の使い方
何かが誰かにひらめきを与えた時には、「インスピレーションを与える」という表現を使います。
「インスピレーションを与える」のはモノの場合もあれば、人のこともあります。
- ある孤独な画家にインスピレーションを与えたのはひとりの少女だった。
- 自然の風景は時々、私にインスピレーションを与えてくれる。
「インスピレーションを高める」の使い方
インスピレーションを意図的に引き出すためにコンディションを整える時には「インスピレーションを高める」という表現を使います。
また、「インスピレーションを高める」は自分の発想の能力を磨く時にも使われます。
- 瞑想をすることでインスピレーションを高める。
- インスピレーションを高めれば、世界で評価される画家になれるはずだ。
「インスピレーションを感じる」の使い方
「インスピレーション」を湧かせるようなものを近くに感じる時には、「インスピレーションを感じる」という表現を使います。
すぐに「インスピレーション」が湧いてきそうな予感がする時に用いられます。
そのため、実際には「インスピレーション」が湧いてこない場合もあります。
「インスピレーションに従う」の使い方
湧いてきたインスピレーションに従って何かを行うことを「インスピレーションに従う」と表現します。
「インスピレーション」の語源
「インスピレーション」の語源は英語の “inspiration” です。
“inspiration” には以下のような意味があります。
- 霊感
- 思いつき
- 鼓舞させる人
- 息を吸い込む
そして、英語の “inspiration” の語源をさらに遡るとラテン語の「息を吹き込まれたもの」という意味にの単語にたどり着きます。
「インスピレーション」の類義語
「インスピレーション」には意味別に以下のような類義語があります。
- インスパイア:想像を掻き立てる
- アイデア:考え
- スケッチ:構想を組み立てること
- イマジネーション:想像・想像力
- インプレッション:印象
- 直感:感覚で物事をとらえること
- 天啓:天からのお告げのこと
- お告げ:神の教えや導きのこと
「インスピレーション」と「インスパイア」の違い
「インスパイア」は「インスピレーション」を与えるもののことです。
なぜなら、「インスパイア」は「インスピレーション」の動詞形で、「ひらめきを与える」という意味だからです。
「インスピレーション」と「アイデア」の違い
「インスピレーション」と「アイデア」には以下のような違いがあります。
- インスピレーション:突然ひらめいたもの
- アイデア:考えたり悩んだりした結果、生まれた考え
「インスピレーション」は自分の意志に関係なく生まれてくるものですが、「アイデア」は生み出そうと頑張って生み出すものなのです。
「インスピレーション」と「スケッチ」の違い
「インスピレーション」と「スケッチ」には以下のような違いがあります。
- インスピレーション:突然のひらめき
- スケッチ:構想を形にすること
つまり、「スケッチ」にはひらめきなど、思いついたことを形にするまでの段階が含まれているのです。
「インスピレーション」はただひらめきが思いつくという状態を指します。
「インスピレーション」と「イマジネーション」の違い
「インスピレーション」と「イマジネーション」には以下のような違いがあります。
- インスピレーション:瞬間的なひらめき
- イマジネーション:頭の中でイメージする力
「インスピレーション」がひらめきのことを指すのに対して、「イマジネーション」は能力のことを指すのです。
「インスピレーション」と「インプレッション」の違い
「インスピレーション」と「インプレッション」には以下のような違いがあります。
- インスピレーション:突然のひらめき
- インプレッション:何かを見た時の印象
「インスピレーション」と「インプレッション」には明確な違いがあることがわかります。
ただ、時には「インプレッション」から「インスピレーション」が生まれることもあるでしょう。
また、「インプレッション」はマーケティング用語で「インターネット上に掲載された広告が見られた回数」のことを指すこともあります。
「インスピレーション」と「直感」の違い
「インスピレーション」と「直感」には以下のような違いがあります。
- インスピレーション:知識や経験を活用せずに、突然ひらめきが浮かんでくる
- 直感:経験や知識からひらめきが生まれる
そのため、「直感」は日常生活でもよく起こることですが、「インスピレーション」はめったに起こることではありません。
また、「直感」には「彼の考えは直感的に理解することができた」という例文のように、「理解する・感じ取る」という意味がありますが、「インスピレーション」にはありません。
「インスピレーション」の対義語
「インスピレーション」には以下のような対義語があります。
- 考察:物事を明らかにするためによく考えたり調べたりすること
- 熟考:よく考えること
- 熟慮:よく考えを巡らせること
まとめ
以上、この記事では「インスピレーション」について解説しました。
英語表記 | インスピレーション(inspiration) |
---|---|
意味 | 新しい事を考え出すこと |
語源 | 英語の “inspiration” |
類義語 | インスパイア、アイデア、スケッチなど |
対義語 | 考察、熟考、熟慮など |
「インスピレーション」は、何か作品などを作るときに必須の単語です。
使いこなすと想像力も高まるかもしれません。
ぜひこの記事で「インスピレーション」の意味や使い方を理解して日常の生活で応用できるようになりましょう。