今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「オーバーホール」です。
「オーバーホール」の意味や使い方、語源、類義語についてわかりやすく解説します。
☆「オーバーホール」をざっくり言うと……
英語表記 | オーバーホール(overhaul) |
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意味 | 機械製品を部品に分解し、清掃して組み立てなおすこと |
語源 | 英語の”over”と”haul”から。 |
類義語 | メンテナンス(maintenance)、リストア(restore) |
「オーバーホール」の意味
「オーバーホール」の詳しい意味
「オーバーホール」とは、車やカメラ、時計などの機械製品を部品の単位まで細かく分解し、それぞれを掃除して再び組み立てなおすことを指す言葉です。
機械製品の内部は非常に複雑で、使い続けるうちに内部にも汚れがたまっていきます。汚れが蓄積すると性能が下がってしまい、故障に繋がることもあります。
そこで行うのが「オーバーホール」です。部品の状態まで戻して掃除をするので、組み立て終わった後は新品同様の性能に戻ります。
時計や車、カメラなどは高価なものが多いため、気軽に買い換えられるものではありません。また長年使っていることで深い愛着を持っている人もいるでしょう。そういった製品に対して、「オーバーホール」は効果的です。
しかし、複雑な機器を組み立てなおすためには、高度な専門知識が必要です。そのため、時間や費用が掛かることがほとんどです。
カタカナ語として使われる「オーバーホール」は主に機械製品に対して使われます。さらに近年では、スポーツ選手などが休養中に人間ドックなどで、自身の体のメンテナンスを行うことに対しても、使われるようになっています。
「オーバーホール」の使い方
「オーバーホール」は文中では以下のように使われます。
- カメラをオーバーホールしたら、新品のような性能に戻った。
- オーバーホールをすると、思い入れのある物がより長く使えるようになる。
- この製品は古すぎて担当の技術者がいないため、オーバーホールできません。
「オーバーホール」の語源
「オーバーホール」の語源は、英語の”overhaul”です。「徹底的に見直す、分解検査をする」という意味を持つ単語です。
”over”は「~の全部を、~の隅々まで」、”haul”は「引っ張る、連れていく」という意味を表しています。
「ホール」と聞いて先に思い浮かぶのは”hole”(穴)だという人も多いと思います。しかし「オーバーホール」の場合は”haul”であり、違う単語です。間違えないように注意しましょう。
「オーバーホール」の類義語
「オーバーホール」の類義語には、以下のようなものがあります。
- リストア(restore):故障した機器を修理し、再び使えるようにすること
- メンテナンス(maintenance):故障する前に部品や消耗品を取り換えること
「オーバーホール」は、故障する前に修理する点が「リストア」とは異なります。
また、「メンテナンス」はただ修理することを指すので、「オーバーホール」のように一度部品に分解する、という意味を持っていません。
まとめ
以上、この記事では「オーバーホール」について解説しました。
英語表記 | オーバーホール(overhaul) |
---|---|
意味 | 機械製品を部品に分解し、清掃して組み立てなおすこと |
語源 | 英語の”over”と”haul”から。 |
類義語 | メンテナンス(maintenance)、リストア(restore) |
機械類は適切に修理することで、長く使えるようになります。身の回りにもオーバーホールするべきものがないかどうか、探してみてください。