今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「セグメント」です。
「セグメント」の意味・使い方・語源・類義語・「ターゲティング」との違いについてわかりやすく解説します。
☆「セグメント」をざっくり言うと……
英語表記 | セグメント(segment) |
---|---|
意味 | ある一つのものを分割した一部分 |
語源 | ラテン語で「切ること」を意味する言葉 |
類義語 | パート(part)、フラクション(fraction)、フラグメント(fragment)など |
ターゲティングとの違い | セグメンテーション:あるグループを複数の集団に分割する手法 ターゲティング:セグメントの中からターゲットを当てて、施策の対象とすること |
このページの目次
「セグメント」とは?
「セグメント」の意味を詳しく
セグメントとは、全体から分割したものの一部分のことです。
マーケティングの世界では、市場の中で共通の属性を持つ人たちをグループ分けすることがありますが、この分割された各グループのことをセグメントと言います。
また、上記のように共通したニーズや年齢などの属性で、全体をグループ分けする手法のことを「セグメンテーション」と言います。
セグメンテーションをすることで、その集団にどのような属性を持つ人たちがいるのかを把握することができ、顧客のニーズを正しく把握することができます。
よって、今日の商品・サービス開発において、セグメンテーションは非常に重要なマーケティング手法となっています。
「セグメント」の使い方
- 新商品開発のためにまず最初に取り組むことは、顧客のセグメント分けだ
- 各セグメントを分析すると、40代の女性の割合が突出して多いことがわかった
- ある集団を複数のセグメントに分ける手法のことを、セグメンテーションという
このように、セグメントは集団から分割された一部分を表すために使われます。
また、セグメンテーションと合わせて使われることが多く、シチュエーションとしてはビジネスの場面での使用が多い傾向があります。
「セグメント」の語源
カタカナ語のセグメントは、英語の “segment” に由来があります。
“segment” は「区切り・部分」を意味する英単語であり、元々はラテン語で「切ること」を意味する言葉から生まれた言葉です。
このラテン語の「切ること」を意味する言葉が、「ある集団を分割する」という意味に派生し、やがて「分割された一部分」という意味として広まったのです。
「セグメント」の類義語
セグメントは「全体の中の一部分」を意味する言葉ですが、同じような意味を持つ言葉はたくさんあります。
そこで、以下にセグメントの類義語をまとめておきます。
- パート(part)
- フラクション(fraction)
- フラグメント(fragment)
- セクション(section)
- セクタ(sector)
- ポーション(portion)
「セグメンテーション」と「ターゲティング」の違い
ある集団をセグメント分けする手法のことを「セグメンテーション」と言いますが、似たような言葉として「ターゲティング」があります。
しかし、一見すると同じような意味に思えるこの2つの言葉が、実は全く違う意味を持っていることをご存知でしょうか?
ここからは、「セグメンテーション」と「ターゲティング」の違いについてまとめていきます。
まず、「セグメンテーション」とは「あるグループを複数の集団に分割する手法」のことです。
例えば、10代〜60代の人が所属する組織を「10代の集団、20代の集団……」と共通の属性ごとに分けるやり方のことを指します。
これに対して、「ターゲティング」とはセグメント分けされたある1つのグループに対して、「ターゲットを当てて、施策の対象とすること」を指します。
つまり、「ターゲティング」は「セグメンテーション」の後に行うマーケティングの手法のことなのです。
まとめ
以上、この記事では「セグメント(segment) 」について解説しました。
英語表記 | セグメント(segment) |
---|---|
意味 | ある一つのものを分割した一部分 |
語源 | ラテン語で「切ること」を意味する言葉 |
類義語 | パート(part)、フラクション(fraction)、フラグメント(fragment)など |
ターゲティングとの違い | セグメンテーション:あるグループを複数の集団に分割する手法 ターゲティング:セグメントの中からターゲットを当てて、施策の対象とすること |
マーケティングやコンサルの世界では、集団をセグメント分けする「セグメンテーション」がよく行われます。
なぜなら、ビジネスは顧客の悩みを解決することが大事なので、セグメンテーションを行なって、顧客の課題を正しく把握する必要があるからです。
もしあなたが将来、マーケティングかコンサルの世界に足を踏み入れたいのなら、今のうちから物事を分解して考える癖をつけるといいかもしれません。