今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「アンニュイ」です。
「アンニュイな人」「アンニュイな髪型」など、人の見た目を表現する際によく使われる表現です。ぜひとも意味を押さえておきましょう。
「アンニュイ」の意味・使い方・語源・類義語・アンニュイな雰囲気をもつ有名人についてわかりやすく解説します。
☆「アンニュイ」をざっくり言うと……
英語表記 | アンニュイ(ennui) |
---|---|
意味 | 哀愁が漂う、けだるそうな雰囲気のこと |
語源 | フランス語で「退屈」という意味を表す “ennui” |
類義語 | ニヒルな、メランコリーな、など |
アンニュイな雰囲気をもつ有名人 | オダギリジョー、椎名林檎、など |
「アンニュイ」とは?
「アンニュイ」の意味を詳しく
「アンニュイ」とは、哀愁が漂う、けだるそうな雰囲気のことです。
これは、人のイメージやファッションアイテム、化粧品の色を表現する際に使用されることが多いです。
人の印象については、以下の様子を表すことができます。
- 謎めいた感じ、ミステリアス
- 神秘的
- 美しい
- 色っぽい
- 魅力的
- 興味が引かれる
そして、色については「落ち着いていて、明るくなく、くすんだもの」のことを指します。「派手で、明るく、ポップな色」の逆であると考えて良いでしょう。
これには決して「だらしない」という意味はなく、良い意味として使われます。
「アンニュイ」の使い方
- 彼はアンニュイな雰囲気を持ち合わせた、今大人気のモデルだ。
- アンニュイな色はその人をより一層大人っぽく見せる。
- いつも元気いっぱいの彼女がアンニュイな表情を浮かべている。
上の例文のように、「アンニュイ」は「雰囲気」「色」「表情」など、外見や様子を表すときに用いられることが多いでしょう。
①や②では、興味が惹かれる色っぽさを表現していますが、③では物憂げな様子として「アンニュイ」を用いています。
「アンニュイ」の語源
アンニュイの語源はフランス語の “ennui” です。
これは、「退屈」や「悩み」などを意味します。フランス語としての「アンニュイ」は、ネガティブなニュアンスの言葉です。
19世紀末のヨーロッパ文学では「生活への興味を喪失したことからくる精神的倦怠感」「常識に対する反抗的気分」を表しました。これは、「退屈」という意味から派生した表現です。
また、“ennui” の動詞の“ennuyer” には、「退屈にさせる」「うんざりさせる」という意味があります。
「アンニュイ」の類義語
「アンニュイ」には以下のような類義語があります。
どちらも、日本語で使われている意味ではなく、フランス語の語源に似た意味であることがわかります。
上記2つともポジティブな意味は持ち合わせておりません。退屈で物憂げな様子を指す点が「アンニュイ」と共通しています。
アンニュイな雰囲気をもつ有名人
「アンニュイ」な雰囲気をもつ有名人を紹介します。
- オダギリジョー
- 栗原類
- 松田龍平
- 小松奈々
- 椎名林檎
- 桃井かおり
俳優であれば、映画やテレビで演じる役柄からアンニュイな印象が根付くこともあります。
まとめ
以上、この記事では「アンニュイ」について解説しました。
英語表記 | アンニュイ(ennui) |
---|---|
意味 | 哀愁が漂う、けだるそうな雰囲気のこと |
語源 | フランス語で「退屈」という意味を表す “ennui” |
類義語 | ニヒルな、メランコリーな、など |
アンニュイな雰囲気をもつ有名人 | オダギリジョー、椎名林檎、など |
もし自分が「アンニュイ」だと言われても、ほめ言葉として受け取ることもできるということがわかりましたね。
一方で、英語やフランス語を使う時には、本来のネガティブな意味を意識して使うようにしましょう。