ことわざ「ねずみの嫁入り」の意味とは?英語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「ねずみの嫁入り(ねずみのよめいり)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「ねずみの嫁入り」をざっくり言うと……

読み方ねずみの嫁入り(ねずみのよめいり)
意味あれこれと迷っても、結局平凡な結果に落ち着くこと
由来『沙石集』にある「ねずみの婿取り」の物語
類義語灯台下暗し、自分のまつげは見えないなど
英語訳Cut your coat according to your cloth.(身分相応の暮らしをせよ。)

「ねずみの嫁入り」の意味をスッキリ理解!

ねずみの嫁入り(ねずみのよめいり):あれこれと迷っても、結局平凡な結果に落ち着くこと

「ねずみの嫁入り」の意味を詳しく

「ねずみの嫁入り」は、多くの選択肢から、理想通りのものやそれ以上に良いものを求めても、結局一番無難な結果に落ち着くという意味のことわざです。

「ねずみの嫁入り」の使い方

  • 齊藤くんは将来落語家か俳優になりたいと言っていたが結局会社員に落ち着いた。まさにねずみの嫁入りだ。
  • ブランド物のカバンを探していたはずが、結局安いカバンを買ってしまうなんて、ねずみの嫁入りのようだ。

典型的には「結婚相手は身分相応がいい」ということを表す時に使いますが、それ以外にも広く使用することができます。

「ねずみの嫁入り」の由来

『沙石集』の一節である「ねずみの婿取り」が元となって作られたことわざです。

現在は昔話として語り継がれています。

 

物語は、ねずみが自分の娘のためにこの世で一番の婿を探していくという内容です。

最初に、太陽に申し入れすると自分は雲には叶わないと言って断られてしまいます。次に、雲に申し入れると自分を吹き飛ばす風には叶わないと言って断られます。

 

風の次は築地ついぢ(※1)に申し入れますが、断られます。また、その次に勧められた壁にも断られてしまいます。

そして最後に壁から、自分のことをかじるねずみを勧められ、結局ねずみを婿とするというお話です。

  • 築地(※1):泥土を積み上げて築いた塀のこと

「ねずみの婿取り」の類義語

「ねずみの婿取り」には以下のような類義語があります。

  • 灯台下暗し:身近にある答えや肝心なことに気づかないこと
  • 自分のまつげは見えない:自分自身はかえって見えないこと
  • 岡目八目おかめはちもく:自分自身では気付きにくいということ

「ねずみの嫁入り」の英語訳

  • Cut your coat according to your cloth.(身分相応の暮らしをせよ。)

まとめ

以上、この記事では「ねずみの嫁入り」について解説しました。

読み方ねずみの嫁入り(ねずみのよめいり)
意味あれこれと迷っても、結局平凡な結果に落ち着くこと
由来『沙石集』にある「ねずみの婿取り」の物語
類義語灯台下暗し、自分のまつげは見えないなど
英語訳Cut your coat according to your cloth.(身分相応の暮らしをせよ。)

昔話が由来となったことわざは物語と一緒に理解すると覚えやすいと思います。

他のことわざにも由来となった昔話がないか調べてみるのもおすすめです。